化学物質が身体によくないとか、アレルギーの原因だとか…

いろいろと言われるのですが、

小学生くらいの子どもは、そんな意識なんてほぼありません。

それでも、私にとっては、素的で大切な話を聞かせてくれた子どもがいたのです。

その子は、「愛情を破壊するものがある」と言うのです。

それも化学物質は愛情を壊すと…。一体、どんな発想をしたのでしょう?

子どもを育てるには「愛情」が大切やんな?

私は、これまでに1000人以上の子どもと関わってきました。

子どもってとても面白いもので、いろんな物の見方をするものです。

あなたもきっとそう感じたことはあるはずです。

 

ある女の子が思春期を迎 え、

自分の親は厳しすぎて子育てが下手だと感じ始めたようです(笑)。

これも大人にすれば「生意気」かも知れませんが、

私は素晴らしい成長の過程だと思います。

そんな彼女がこんな事を言い出したのです。

「なぁ、いい子どもに育てようと思ったら愛情が大切やんな?」

その通り!なんですが…。

 

 

なぜそんなことをいきなり言い出したのか気になりますよね。

あんなぁ、まだ良く分からないけど、

愛情と優しさはちょっと違う気がするねん。

親が口うるさくなくて、優しかったら嬉しいけど…。

 

それでな、しばらくどんな時に愛情を感じるか考えながら生活してみたら、

変な発見があったし、一応言っておくわ。

 

うちの親忙しいの知ってるやろ。

それでな夕飯がパスタってことがよくあるんだけど、

これは別に愛情を感じひんわ。

まぁ、そりゃそうやろ。

仕事から遅く帰ってきて、いそいそと、

お湯沸かして、パスタ麺を茹ででレトルトのソースかけて…。

それはそれで、仕方ないと思っているから、

私も別に文句はないし、まぁ美味しいし…。

でも、愛情は感じひんねん。この感じなんとなく分かるやろ?

 

でも、この前は梅干しのおにぎりいっぱい作ってくれてん。

これはなぁ、「あ~愛情!」って感じがしてん。

無洗米だから手間はたいしたことないで。

お米を炊いて、おにぎりにするだけやろ。

パスタとおにぎり…そう手間は変わらへんけど、何が違うんや?

って思ったの。ちょっと…大発見じゃない?

そこで、似た組み合わせを考えてみ ました。

パスタとおにぎりの様に、手間がだいたい同じだけど、

愛情を感じそうなものそうでないものの組み合わせ。

あなたも考えてみてくださいね。

ポテトチップと干し芋
食パンと白ご飯(無洗米でも)
みかんジュースとみかん
冷凍のチキンナゲットと鶏肉のソテー
など…

もちろん、後者が「愛情」を感じるものです。

こうして、食べ物をみていくと彼女にも発見があったようです。

わかった!

工場とかでいっぱい加工してあると「愛情」が消える!

めっちゃ大発見じゃない!!

私って天才!!名付けて「愛情の法則」。

こんな話で盛り上がりました。

 

私はとても大切なことを教えて貰った気がします。

彼女の視点を大人 風に言い換えるとどうでしょう。

加工度が高くなるほど、愛情は薄れる。

でも干し芋は割と加工度が高いのに、何となく愛情を感じる。

つまり、

加工の際に天然の力ではなく、化学的な力を入れるほど愛情は薄れる…

そう言ってもいいのではないでしょうか。

それは、住まいを見ても同じことが言えそうです。

音響熟成木材や幻の漆喰の家に住んでいる方々は、

まちがいなく、自分の家がいいと言われます。

新しいぴかぴかの住宅展示場に行っても、

いいなぁと思うこともあるけど、実際住みたいとは思わないね。

とまで言われる方ばかりです。

なにより、

自分の家を可愛がっておられます。

なかには、「家が俺を呼んでいる」とまで言われる方もいらっしゃいます。

そうなっていくのも、彼女が見つけた「愛情の法則」によるものかもしれません。

あなたは、きれいに印刷された床や壁に囲まれた住まいから

「愛情」を感じることができる自信はありますか?

そして、家を愛する…というところまで行けるでしょうか?

施工 京都・ハウス工房