産直のサービスでお任せ野菜セットなどをオーダーしていると、いろいろな野菜が届きます。
先日は、いい頃合いのジャガイモがあるなぁ…と思って洗って見ると、赤い。
さつまいもの様に赤いけれども、形はジャガイモ。
思わず、さつまいもなのか? ジャガイモなのか? 悩んでしまいました。
別にどちらかに分類する必要もないのですが、人は「これだ!」と分類させたかったのでしょう。
自分で好きなものをスーパーで選んで買うとなると、つい知っているものばかり購入しますから、なかなか目新しいものに触れられません。
ですから、産直の「お任せセット」の様な存在はとてもありがたいのです。
今回届いた野菜のお任せセットを見た息子は、
「キャベツの赤ちゃんが入っている!もっと育てて大きくなってから採ったらいいのに…」
と言っていました。
キャベツの赤ちゃんとは、芽キャベツの事です。
芽キャベツは大きくなると、キャベツになるのでしょうか?
あなたはどう思いますか?
芽キャベツとキャベツは別のもの
上の写真を見ると分かる通り、芽キャベツが大きく成長するとキャベツになるのではありません。
見た目がまさにキャベツの赤ちゃんの様にも見え、表記も「芽キャベツ」なんて書く場合もありますから、キャベツの芽と誤解してしまう気持ちもよくわかります。
私なんかは、初めて見たときに、ママゴトのおもちゃかと思ったものです。
そう言えば、ホームセンターなどで売られているキャベツの苗はどんな状態か思い出してみてください。
キャベツはなかなか巻かない…その感覚はこの動画で伝わるでしょうか。
芽キャベツはどうやって食べるのがいいのか?
見た目の影響を受けている様な気もしますが、芽キャベツは、一般的なキャベツと味を比較すると柔らかくて味が濃厚な気がします。
また、小さいけれどもキャベツを丸こと食べた様な感覚があり、贅沢をした様な感覚を楽しめました。
もともと栽培が盛んだったと言われるイギリスでは、肉料理と合わせて使われることが多かったそうですから、肉と一緒に炒めてみました。
芽キャベツとベーコンのソテー
今回の主役は芽キャベツですから、ベーコンは脇役です。
芽キャベツはアクが強いとも言われますから、先に下処理をしてから調理に入ります。
一口食べた瞬間に、「うわぁ」思わず喜びの声があがりました。
作り方
1 写真の様に芽キャベツに十時の切れ目を入れる。
2 お湯を沸かして、塩をひとつまみ入れて、芽キャベツを3分茹でる。
(この処理をするだけで、甘みがしっかりと出てきます)
色も綺麗な緑色になります。
3 芽キャベツとベーコンを炒める
ベーコンから油分が出てきますので、別途油を追加する必要はありません。
炒めながら、塩・コショウを適当にふって完成。
キャベツ山盛りの広島焼き…こんな言葉は認められない!
京都で、今度、広島に行く機会に恵まれました…なんていう話をすると

いいなぁ。
広島と言えばもみじ饅頭!買ってきてね。

いやいや、やっぱり広島焼きだろ。
広島で食べる広島焼きはうまいんだろうなぁ。
こんな話になるのですが、広島の方の話によると、「広島焼き」というものは存在せず、私たちが通常、広島焼きと言っているのは、「お好み焼き」だそうです。
では、京都・大阪周辺の人が食べているお好み焼きをなんと呼ぶか?
「関西風」と言うそうです。
ところが、京都・大阪では、「お好み焼き」の事を「関西風」と呼ぶ事はまずありません。
ややこしくなってきましたので、整理しておきましょう。
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ご当地の人 | お好み焼き | 関西風 |
外部の人 | 広島焼き | お好み焼き |
「広島焼き」と「お好み焼き」は、異なるものに見えますが、ご当地の人からすれば、いずれも「お好み焼き」なのでしょう。
という事は、ここで「芽キャベツ」と「キャベツ」は別物と紹介しましたが、「芽キャベツ」は、同じアブラナ科であって、脇芽がクルッと巻いたものであるというだけであって、同じじゃないか!と言いたいのかもしれません。
こうして、キャベツにまつわる事を見て行くと、私たちは、これは「じゃがいも」「さつまいも」、あれは「芽キャベツ」などと分類をしたくなってしまいますが、時には、もっと大きなくくりで、全部植物!という見方をしてもいいなぁ…なんて思います。
木を見て森を見ず
こんな言葉がありますが、芽キャベツを見てたまには力を抜いて大雑把に物事を見よう…なんて思ったのです。