密かにブーム!近年畳が見直されてきている理由とは?

仕事にこだわる
北村美千代

数々の店舗、住まい、文化財の新築・修繕のプランを行う。自由度が低く、制限があればあるほど建物のプランを考えるのが楽しくなってくるという習性がある。プランを考えている時間が至福の時間。

北村美千代をフォローする

あなたが理想とする住まいはどんな住まいでしょうか?

広いリビングに、外の景色が見える大きな窓。

たっぷりの収納があって、格好いい照明が設置されている。

常にモダンなスタイルが追求がされて、次々と新しい流行りを産むのが住宅業界のイメージかもしれません。

その一方で、昔からの家づくりの考え方を大切にしながら、素材に思い切りこだわって施工をしている工務店も全国にたくさんあります。

「空気がうまい家®︎」は、そんな住まいのブランドです。

 

昔の住まいは、廊下が無く、畳が敷き詰められた部屋をいくつかに区切るものが多くありました。

最近では、当時の様に「リビング一面に畳を敷き詰めたい…」と言われる方は少なくなりましたが、「畳の場所も少し欲しい」と言われるケースが増えてきました。

一時は、全てがフローロング!という風潮が強かったのですが、畳の良さが見直されてきている印象も受けます。

ですからここでは、

  • 畳という文化の良さ
  • 空気がうまい家®︎に用いられる畳のこだわり

について紹介しましょう。

 

畳は、何百年も使われ続けている!

お祖父ちゃんの家に遊びに行くと、楽しいけれど、大してすることもない。

暇そうにしていると、

「こんないい天気の日は、座布団を半分に折って、ゴロンと寝転んで昼寝でもしたらいい。」

昼寝なんかするより、何か楽しい事を教えてくれてもいいのに…

なんて思いながら、広い畳の部屋で、昼寝をしたという方も多いのではないでしょうか。

 

畳は意外と古くから愛されてきた!

畳の歴史は相当古く、振り返ってみると1000年以上も愛されてきました。

奈良時代(700年頃〜)

現存する最も古い畳というのは、奈良時代のものだと言われています。

当時の畳は、現在のゴザの様なもので、これらを5・6枚重ねてそれをベッドの様に使っていたと言われています。

少し現代とは畳のスタイルは異なりますが、こうして見ると、1000年以上も畳は使われ続けているのです。

 

平安時代(西暦800年頃〜)

そして、時が流れ、平安時代になると「寝殿造(しんでんづくり)」と呼ばれる建物が作られる様になりました。

寝殿造とは?
寝殿と呼ばれる主屋を中心に「離れ」の様なものを作り、その間を渡り廊下で結んだ平安貴族住宅のスタイル。

この頃の絵を見ると、板の間の上に畳が置かれて利用されている事が分かります。

完全に敷き詰めてはいないものの、すでに現代に近い様な形で畳が使われていることが分かります。

法然上人絵伝より

法然上人絵伝より

 

江戸時代(1600年頃〜)

江戸時代に入ると、全く現代と同じ様なスタイルで部屋に敷き詰められる形で畳が使われる様になりました。

また、江戸幕府は、畳奉行という役職まで設け、江戸城内の畳を管理するほど畳を大切にしました。

この頃になって、やっと畳は庶民に普及し始めたのです。

二条城・大政奉還

二条城・大政奉還

 

こうして、畳の歴史を振り返ってみると、長く愛されてきた事が分かります。

1000年以上も愛されてきたという事は、畳だからこそ得られるメリットがふんだんにあると言えそうです。

 

畳が長年愛され続けてきた理由とは?

空気がうまい家

空気がうまい家

近年は、フローリングの床が増えてきたために、より「畳の良さ」が引き立つのかもしれません。

畳のメリットとは?

本物のい草を用いて作られた畳なら調湿効果が大きく期待できる

畳の表面を覆っているい草は、自然素材であり、調湿をしてくれます。

湿度の高い夏は、い草が水分を吸って室内の湿度を下げ、乾燥しやすい冬には、い草が水分を放出してくれます。

蒸し暑い真夏日でも、昔ながらの家屋に入ると、エアコンが動いていないにも関わらず、空気がスッキリした印象を受けるのは、畳の影響も大きいと言われています。

 

畳の上には基本的にものを置かない

フローリングの部屋には、ベッドや机などが常時設置されています。

一方、畳の部屋にはベッドも置かず、その都度、布団を上げ下げするのが一般的です。

そのため、畳の間はスッキリとした空間を維持しやすくなります。

 

畳のデメリットとは?

畳表は定期的にメンテナンスする必要がある

畳はとても丈夫なものですが、不滅ではありません。

使っているうちに、編み込んであるい草が痛んでしまうこともあります。

使用状況にもよりますが、3〜4年に1度は畳を裏返したり、表替えをする必要があります。

 

近年はい草を用いず、合成繊維・合成樹脂などを用いた畳も多い

畳は、芯材となる畳床(たたみどこ)い草を編んだ畳表(たたみおもて)で包んで作られます。

ところが、近年では、コストを抑えるためにも、合成繊維を織った畳表や合成樹脂の表面に畳の目を型押ししたシート状の畳表もあります。

さらに、畳を綺麗に見せるための、畳用塗料ワックスまでもあります。

こうしたものを用いると、当然、本来の畳がもっていた調湿効果は期待できません。

また、こうした畳からは、様々な化学物質が揮発するために、シックハウス(目眩・鼻水・肌荒れなど)の症状の元にもなると言われています。

実際に、私の息子は、こうした化学的な畳表にしてから、肌が酷く荒れてしまったという事があります。


こうして、畳のメリット・デメリットを見てきましたが、本来の畳の姿であれば、とても優れた床材だという事は、わかるのではないでしょうか。

 

空気がうまい家®︎に使われている「清活畳」を敷く!

空気がうまい家®︎は様々な特徴がありますが、最も特徴的な部分は、「持ち込まれた化学物質も自然の力で分解することができる」という点です。

壁面に塗られた「幻の漆喰」もその役割を果たし続けますが、空気がうまい家®︎で使われている「清活畳」も化学物質を吸着・分解する働きがあるとされています。

そのため、アレルギー・神経痛・アトピー性皮膚炎などにも、効果が期待できます。

畳表はもちろんい草・内部は大量の竹炭

近年は、い草の生産量も減ってしまいましたが、本来の畳がもつ調湿効果は、化学繊維では期待できません。

ですから、空気がうまい家®︎で使う「清活畳」の畳表はもちろんい草を用いています。

さらに、室内の空気をより良いものにするために、畳の中には大量の竹炭が詰められています。

その量は、六畳二間で、ドラム缶1本分にも及びます。

 

竹炭の小さな穴が重要な役割を果たす!

竹炭には、数ミクロンの小さな穴が無数に開いています。

この穴には、有能な微生物が住んでおり、家具や家電、衣類などから発生する化学物質を分解してくれるというものです。

炭と言えば、備長炭をイメージする方が多いと思いますが、竹炭のこの効果は、備長炭よりも何倍も高いとされているため、清活畳では、竹炭を用いています。

生活で汚れた水は、下水処理場に運ばれますが、ここで汚れを綺麗にする役割を担っているのも微生物ですから、それと同じ発想が活かされているという事です。

下水処理の仕組み 八代市キッズサイトより

下水処理の仕組み 八代市キッズサイトより

竹の力強さや竹の性質についてもう少し興味がある方はこちらもご覧ください。

【読み物】美味しいタケノコの条件と竹の知恵の話
春がやってくると楽しみなのが、様々な山菜料理。その中でも、タケノコは人気の食材です。タケノコを食べながら、竹の生きる知恵、そしてそれに上手に付き合ってきた先人の知恵に感激しました。

 

まとめ

畳について、紹介しました。

1000年以上も愛され続けているものって他にあるだろうか…と考えても中々思いつきません。

そう考えると畳って優れたものだなぁと改めて感じます。

上の写真の様な部屋で、ゴロゴロしながら読書でも楽しむ事ができれば、最高に贅沢な気分に浸れそうだなぁと思います。

  • 畳は1000年以上愛されてきたもの
  • 本来の畳は、優れた調湿効果をもっている
  • 近年はコストダウンのために、化学繊維などの畳表や畳用ワックスなども多く利用されている。それが原因で、体調不良の原因となるケースも見られる。
  • 竹炭は、偉大な力を秘めている

 

派手なイベントが好きだった豊臣秀吉の時代に、質素で落ち着いた雰囲気を大切にした千利休の気持ちが少し分かる様な気がします。

北村美千代

数々の店舗、住まい、文化財の新築・修繕のプランを行う。自由度が低く、制限があればあるほど建物のプランを考えるのが楽しくなってくるという習性がある。プランを考えている時間が至福の時間。

北村美千代をフォローする

他の生活や住まいの記事を読むにはこちらから

ハウス工房にメールを送ってみよう

本当は、自分も子どもにも
もっと自然に触れながら生きて欲しい。
そんな願いをもった方と仲間になれたら嬉しいです。
私たちは小さな工務店ですが、
施工する・しないよりも、
「自然を見る」大切さを伝えていきたいのです。

友達にちょっとおしゃべりをするかのように
ブログの感想やあなたの考えをお聞かせください。

仕事にこだわる住まいと断熱
空気がうまい家