都会のマンションに森を作る〜解体現場で住まいを知る〜

都会のマンション1室に森を作る
北村美千代

数々の店舗、住まい、文化財の新築・修繕のプランを行う。自由度が低く、制限があればあるほど建物のプランを考えるのが楽しくなってくるという習性がある。プランを考えている時間が至福の時間。

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マンションの1室を丸ごとリフォームするとなると、

様々なことを考えないといけません。

  • どんな間取りにするのか?
  • キッチンやトイレ、バスはどんなものにするのか?
  • 造作家具は必要か? など…

 

もともと、家・インテリアなどが好きな方は、

「どんな部屋にするのか考えただけでもワクワクする。」

と言われますが、

「全面改装だと言っても、いくつか制限があるんじゃないの?

 そんな事を思うと希望をいうのもどこまで言っていいのか分からない。」

と言われる方もいらっしゃいます。

 

ですから、

解体の現場から、
あなたにも知っておいていただきたい点を●点紹介します。

解体したものは廃棄物になってしまいますが、

解体現場は、住まいについて最も学べる場ですから、

たくさん発見をして欲しいと思います。

 

マンションリフォームの施工開始は解体から

リフォームのプランによっては、

これまで、使ってきた壁や建具などが邪魔になる場合があります。

今回、マンションを空気がうまい家®︎にされるお客様は、

間取り・住設機器(キッチン・バスなど)全てを新しくされます。

 

ですから、室内にあるもの全て解体して、

新しく内装を作って行くような作業になります。

昨日までは、一般的な住居だったのですが、

1日解体作業が入るとこんな風になります。

(まだ、解体初日の途中ですがその様子を紹介しています)

【マンションリフォーム】リフォームの施工は解体からスタート

これまで長年住まわれてきたマンションが、

1日にしてこんな風に解体されてしまうと少しショックかもしれません。

ただ、リフォームの場合は、解体した部分が新しくなる部分(今回は全面ですが)と思って、次第に空気がうまい家®︎に変容して行く様子を楽しんで欲しいと思います。

 

間取りは本当に自由にできるの?

こうして解体の様子を見ると、マンション全体を支えているのは、

室内の間仕切りや柱ではなくて戸境壁(とざかいへき)だということが、

なんとなく分かると思います。

もちろん、水道の配管・排気ダクトなどの都合は考慮する必要はありますが、

基本的には、

お弁当箱の中にどの様におかずを詰めるか?と考えるのと同じイメージです。

お弁当箱の中にたくさんの敷居を入れてもいいし、

敷居を一切入れないで、お弁当を作ることもできます。

お弁当箱は外側の壁面で強度を保ち、

敷居板はご飯のおかずの境目を作るだけのものですから、位置は自由に動かせます。

マンションも基本的にはこうした作りになっています。

 

キッチンやバスルームの位置も自由に決められるの?

キッチンもオーダーメイドすることもできます。

キッチンもオーダーメイドすることもできます。

こうした話をしていると、

キッチンやバスルームの場所を変更したいと言われることがあります。

キッチンが機能するには、

  • 排水管・給水菅と接続できる
  • 電源が確保できる
  • 排気ダクトと接続できる
  • ガスの配管と接続できる

ことが条件になります。

これらの管は、写真の様な場所に這わせてありますので、

この周辺であれば、キッチンを設置することができます。

 

別の方向から見ると、この様になっています。

もちろん、

低くなっている場所に関係なくキッチンを設置することも可能ですが、

そうすると新たに床下に配管スペースを確保しなくてはいけません。

どうしても床を少し持ち上げる必要が出てしまいます。

そうすると、天井までの高さがどうしても低くなってしまいます。

 

たった数cmの高さの違いであっても、空間の広さの印象は大きく変わります。

身長が170cmの方と180cmの方では、全く印象が異なるのと同じようなイメージです。

 

コンセントの位置は自由に決められるのか?

あなたもよく知っている通り、電線は壁の内側を通っています。

電気に関する配線は、水道やガスと比べると細く、柔らかいために自由度が高くなります。

ですから、コンセントの位置はほぼ自由に決めることができます。

また、近年は電子機器が増えたために、コンセントの数を増やすということももちろん可能です。

私たちは、リフォームのプランを立てるときに、

テレビ・パソコンをはじめ、冷蔵庫、洗濯機など、

全ての電化製品の位置まで詳細にお客様と打ち合わせをしています。

そして、照明のことなども考慮しながら、この様な電気配線を示した図面を仕上げます。

 

以前なら壁面にコンセントと同じような、

LANケーブルの差し込み口もあわせて取り付けたいという方も多く見られましたが、

近年はWifiを利用される方が大変多いために、

LANケーブルの差し込み口をご家庭で希望される方はほとんど見られなくなりました。

こんなことを振り返ってみると、

電子機器の技術の進歩は目をみはるものがありますが、

なぜだかコンセントはずっと変わらないものとして使われ続けています。

 

まだまだ、この部屋が森になるには時間がかかります。

(次回に続く)

北村美千代

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