株式会社ハウス工房は、小さな工務店で、「自然の力をお借りしながら暮らす」をテーマに一般的な住まいとは大きく異なる「空気がうまい家®︎」を作っています。
ここでは、
空気がうまい家®︎ってどんな家?
か、解説をします。具体的な解説の前にまず、私たちが日々使っている言葉「自然」について、少し考えておく必要があります。
自然とは何か?を考えてみる
「自然」と言っても捉え方は、人によって様々です。
空気がうまい家®︎とは、どんな家なのかを知るには、「自然とは何か?」を考えてみる必要があります。
新鮮な野菜は自然なのか?
ッチンに置かれた新鮮な野菜を想像してみてください。
そしてこの野菜は「自然なのか?」考えてみましょう。改めて考えると、様々な意見が出てくるでしょう。
- 野菜も命であるから自然である。
- ビルの中で育てられた野菜ならば、自然じゃないかなぁ。
- 化学肥料・農薬を使ったのであれば自然ではないかも。無農薬・有機栽培なら自然と言えるかも。
- 有機肥料を与えることも人工的ではないだろうか。野草の様なものであれば自然だ。
考え方はそれぞれ異なりますが、どの考え方が間違いであるということもありません。どの考え方も正しいです。ただ、「程度が人によって大きく異なる」という事は確かです。
自然素材の家の程度も様々
ここで、家について考えてみましょう。
近年、様々な工務店・ハウスメーカーも「自然素材の家」と表現する機会が増えてきました。では、住まいに使う素材が自然であるということは、どういうことでしょうか。これにも様々な程度があります。
住まいには様々な素材が用いられますが、ここでは木材の中でも分かりやすい部分だけを例に挙げてみます。
- 表面に木目を印刷したような素材は自然ではない。
- 合板(板と板を張り合わせて作った板)は人工的であると言える。
- 塗装をした木材は、無垢材でも自然とは言えないが、無塗装なら自然である。
- 防腐剤が注入されたものは自然ではないが、防腐剤が入っていなければ自然である。
野菜と同じ様に様々に考えることができます。
実際に、「自然素材の家」と表現するのに法的な基準も設けられていませんから、「これ本当に自然素材の家?」と思う様な家に出会った方も多いのではないでしょうか。
でも、あなたが「本当に自然素材の家?」と感じても、一方では、自然素材の家だと感じる方もきっといらっしゃるはずです。ここにも程度の問題があるわけです。
では、空気がうまい家®︎で使われる素材はどの程度のものなのでしょうか。詳しく解説します。
【本題】空気がうまい家®︎ってどんな家?
敢えて一言で言えば、
「自然素材の家」の素材の部分に特にこだわった家
先に触れた様に「自然素材」と言っても、工務店・ハウスメーカーによってこだわりの程度が異なります。株式会社ハウス工房では、次の様な素材を用いた家を「空気がうまい家®︎」と呼んでいます。
- 無垢材(音響熟成®︎木材)
- 漆喰(幻の漆喰®︎)
- 畳(清活畳®︎)
それぞれどの程度のこだわりなのか簡単に解説します。
無垢材(音響熟成®︎木材)
無垢材と言っても、その定義は非常に難しいものです。例えば、「カナダから輸入した無垢材で‥」と表現される場合もありますが、株式会社ハウス工房では、それを無垢材と呼ぶことはありません。
その理由は、貿易の関係上、木材を輸入する際に防腐剤を注入することが義務付けられているためです。
まじりけがなく純粋であること
ですから、防腐剤を注入した木材は、「無垢材ではない」という解釈をしています。
こうした考え方に基づいて、無垢材を見つめ直すと次の様な無垢材が、最も自然に近い木材と言えそうです。
- 乾燥させる時には、常温で乾燥させたもの。
- ワックスや塗装をせずに使用できる無垢材であること。
- 防腐剤などの薬剤を注入していないもの。
これらを満たした木材は、滅多にお目にかかることはできませんが、音響熟成®︎木材はこれらの条件全てを満たしています。
漆喰(幻の漆喰®︎)
現代では、壁面にビニルクロスを用いるのが通常で、住まいにこだわる方が、珪藻土・珪藻土クロス・漆喰などを用いるのが一般的だと言えます。
ただ、例え、珪藻土や漆喰を塗るにしても「壁面に接着させる必要」があります。この接着を容易にするために、様々な薬品が混ぜられているケースが多いのが現状です。
ハウス工房では、次の様な漆喰(幻の漆喰®︎)を用いています。
- 原材料が100%自然のもの。
- 接着材の代わりに麻や海藻などを用いたもの。
- 化学物質を分解する能力をもった漆喰。
特に、注目したい部分は「化学物質を分解する能力をもった」という部分です。
なぜ、ここまで株式会社ハウス工房では素材にこだわっているのか、解説します。
なぜ、素材にこだわった家を作っているの?
空気がうまい家®︎を施工していると、こんなことを言われます。
一般的な家が建つ期間の3倍もの時間をかけるなんて非効率じゃない?
そんなに材料にこだわったら、デザインも限定されるでしょ。
コストだって高くつくじゃない。
同業者の方はもちろん、一般の方からもこう言われますが、素材にこだわるのは、
健康は最高の宝ものであると同時に最も大切にしたいもの
だからです。
そもそも人は、長い間、自然と一緒に生活をしてきた
人類は、約500万年前に誕生したと言われています。
それ以来、ずっと狩猟や農耕をして生きてきました。工場で食べ物を生産したり、自動車を日々使う生活が始まったのは、たった100年前程度です。つまり、数百万年もの間、私たちの祖先が行なってきたライフスタイルにあわせて、私たちの体は最適化されていると、遺伝子レベルでは考えられます。
その証拠に、花粉症やアトピー性皮膚炎・喘息などという疾患をもった人は、近代に入り急増しています。これらの原因は、「はっきりとはしない」とされてはいるものの、生活環境の急激な変化が原因とも言われています。
これらのアレルギー症状と住まいは関係ないのでは?といわれることもありますが、こうした疾患に悩まされたために、「住環境を思い切って変えよう」と決心され、空気がうまい家®︎で生活を始めてから、「症状に悩まされていたことを忘れていた」と言われるような事例は山ほどあります。
こうした声を、お客様から直接聴くと、住まいの質・素材の大切さを痛感すると同時に、見た目だけが良い住まいを作ることは、お客様を困らせることになるのでは?と考えるようになったのです。
【超重要】人類の長い歴史を考慮して住まいづくりを考えるの記事でも人類の歴史・暮らし方について紹介しています。
少し調子が悪いだけで私たちのパフォーマンスは下がる
あなたもこれまでに、こんな経験があるはずです。
- 今日はちょっと頭痛が辛いなぁ。
- 花粉症で鼻水がたくさん出る。
上記の様なことは、命に関わるような重大な問題ではありません。些細な体調不良なのですが、それだけでも仕事や勉強のパフォーマンスは大きく下がってしまうものです。
先に触れたアレルギー体質やこうした些細な問題は、「シックハウスが原因」とも言われ、住まいに使用される薬剤の極一部が法的にも制限されるようになりました。
食品で例えるなら、
- 合成保存料は健康に良くないので使わない方がいい
じゃあ、合成着色料や合成甘味料は使っても大丈夫なの?
法的には何も制限ありませんよ。
こうした事に私は疑問を感じ、より自然に近い素材を用いた住まいづくりをしたいと考え、先に紹介した素材を用いた空気がうまい家®︎を施工しているのです。
あなたの住まいの材料は、どこでどうやって作られているのか?
近年、食べ物では、「どんな生産者がどんな風に育てているのかを知る」ことが重視されるようになってきました。
株式会社ハウス工房では、住まいも同じように「どんな風に住まいに使われる材料が生産されているのか?」をお客様に知っていただくことは大切だと考えて、ご希望する方には、上の写真の場所(鹿児島県の工場)で見学していただいています。
実際に、どの様にして住まいに使われる木が乾燥させれ、どの様に製材されいるのか見ていただくのと同時に、宿泊を通して、居心地なども確認していただきたいと考えています。
つまり
空気がうまい家®︎は、素材にこだわった産直の家
と言っていいのではないでしょうか。
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