【マンションリノベーションの全容】間取り変更など自由にできる理由

特に、土地が高い地域では、リフォームやリノベーションの相談が非常に多いです。こうした相談の中でも、次の様な質問が特に多い様に感じます。

そこで、ここでは、マンションのリフォーム・リノベーションに限定した内容で話を進めます。

なお、マンション限定としたのは、マンションと一戸建てでは、建物の構造が異なるためです。

  • 間取りを自由に変更させることは可能ですか?
  • 水回りの位置を変更することも可能ですか?
  • 間取りを大きく変更した時の費用が心配です。
  • テレビボードや机などの家具を作って貰えますか?
  • バリアフリーにすることも可能ですか?

確かに、こうしたことの他にも心配な点が無数にあるかと思います。ただ、間取りに関して言うと、

Check!

マンションの構造上、間取り(水回りの変更も含めて)・段差など自由に変更可能

です。なぜ、その様な変更が可能なのか、マンションのリノベーションが完了するまでの様子を動画にまとめていますので、参考にしてください。動画をご覧いただくと、どんなことが可能なのか、具体的なイメージもつかむことができると思います。

下の動画は、この様なリノベーションを行った際のものです。

目次

マンションリノベーションの際に間取りを自由に変更できる理由

動画の解体の様子を見ると、マンション全体を支えているのは、室内の間仕切りや柱ではなくて、戸境壁(とざかいへき)だということが分かると思います。

もちろん、水道の配管・排気ダクトなどの都合は考慮する必要はありますが、基本的には、お弁当箱の中にどの様におかずを詰めるか?と考えるのと同じイメージです。

  • お弁当箱の中にたくさんの敷居を入れてもいいし、
  • 敷居を一切入れないで、お弁当を作ることもできます。

お弁当箱は外側の壁面で強度を保ち、敷居板はご飯のおかずの境目を作るだけのものですから、位置は自由に動かせます。マンションも基本的には弁当箱と同じ作りになっています。

その為、壁を減らし広い空間を作っても、壁の位置を移動させても建物の強度には影響を及ぼしません。

水回り(キッチンやトイレなど)の場所の変更は?

キッチンやバスルームの場所を変更したいと言われることがあります。

キッチンが機能するには、

  • 排水管・給水菅と接続できる
  • 電源が確保できる
  • 排気ダクトと接続できる
  • ガスの配管と接続できる(オール電化の場合は不要)

ことが条件になります。

これらの管は、下の写真の様な場所に這わせてありますので、配管を伸ばしていけば、キッチンを設置することができます。

別の角度からみると次のようになっています。

もちろん、配管を伸ばすとなると、その分の材料が必要になったり、床の高さを調整しないといけない場合も出てきますが、基本的な構造としては、シンプルなものなので、驚くほど費用がかさむということはありません。

ただし、床を持ち上げる場合、たった数cmであっても空間の印象は大きく変わるために、どの様な印象になるのか必ず説明をするようにしています。

また、バリアフリーにすることは可能ですか?という質問も多いのですが、バリアフリーにする場合には、こうした配管の状況を見て、最も高い位置に合わせて床を作っていくことで実現させることが可能になります。

間取りにあった家具を作って貰えますか?

せっかくリフォーム・リノベーションをするのであれば、新しい間取りにあわせてピッタリと収まる家具(机や棚など)も準備したいものです。

造作で家具を作ってしまえば、無駄なスペースは一切生まれず、また、サイズにあった家具を探す手間を省くこともできます。また、費用の面でも、造作した方がコストが抑えられる場合も少なくありません。

例えば、上の写真の様な大きな机を購入するとなると、かなりの費用がかかることが十分想定できるはずです。こうしたことを踏まえると、造作で家具を作るのも一つの方法です。

もちろん、これらに関する費用もお見積もりで提示していますので、コストが気になるばあいには、見積もり費用を見て、造作の有無を決定されると良いと思います。

造作家具については、オーダーメイドの家具を作る(造作家具の話)【マンションのリノベから】の記事を参考にしてください。

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この記事を書いた人

株式会社ハウス工房の設計担当。
重要文化財の修繕にも関わり、これまでに店舗・住まいを設計した数は数え切れない。京都市内では、狭い空間をリノベーションする仕事も多く、問題点をアイディアで解決できた瞬間に喜びを感じる。

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