新築やリノベーションをする際に、
家具をどうするのか?
ということも考える必要があります。この時に考えられる主な方法は3つ。
- すでにお持ちの家具を活かす(家具のサイズも考慮して間取りを考える)
- オーダーメイド(造作家具)の家具を作る。
- 間取りに応じた市販の家具を購入し、設置する。
それぞれメリット・デメリットがありますが、トータルに考えると「オーダーメイドの家具を作る(造作家具)」を作ることが予算的に可能であれば、ベストな選択となります。
どういうことか、詳しく解説します。
すでにお持ちの家具を活かす
新築やリフォームを考える際に、「ずっと大切に使っている家具をそのまま活かしたい」といわれる場合もあります。
こういった要望がある場合には、家具のサイズを測り、その家具が綺麗に設置できるように間取りを考えていくことになります。メリット・デメリットは以下の通り。
- 新しく家具を購入する手間・費用がかからない。
- 愛着のあるものとずっとこれからも過ごすことができる。
その一方で、ちょっとしたデメリットが生じる場合もあります。ただ、私の経験上、次に考えられるデメリットは、プランをあれこれ考えて、デメリットと感じないようにすることも重要な役割だと思っています。
- 家具のサイズにあわせた間取りを考えないといけない場所も出てきてしまう。
このデメリットをカバーするアイディアはどうやって生み出すのか?と質問されることも多いのですが、これは、どれだけ今までに現場を体験してきたか?がとても重要だと思います。
これからリフォーム・リノベーションをするとするという方は、プラン担当者の経験なども質問してみることをお勧めします。安心してお任せできるかどうか、判断する一つの目安になるはずです。
オーダーメイド(造作家具)の家具を作る。
造作家具と一言で言っても様々なスタイルがあります。上の写真の場合、
- タイルの手前の長いカウンターは、現場で制作した造作家具。
- ダイニングテーブルと椅子は、木材(音響熟成®︎木材)を提供してくれているメーカーでオーダーメイド。
いずれにしても、新築やリフォームのプランを立てながら、家具もあわせて提案することができます。
その為、
- 一切、空間の無駄が生まれない。
- デザイン・サイズ・高さなどを場に応じて調整することができる。
- 床や壁面などと同じ材を使うために、統一感が生まれ、見た目がスッキリする。
- 入居後、改めて家具を選んだり、購入する手間が省ける。
その一方で、次の様なデメリットがあります。
- 施工期間はどうしても長くなってしまう。
- 造作家具を作る分、費用が高くなる。
費用の面は、どうしても高くなってしまいますが、入居後に新たに必要な家具を買うことを考慮すると、それほど大きなデメリットではないと感じます。特に大きな机や本棚の場合、改めて買うことを考えると造作した方が、費用の面でもお得だと言われることも多いです。
こうした大きなメリットがあるために、新築やリフォームと同時に造作家具もあわせてご希望される方が圧倒的に多いのが現状です。
壁面の棚・カウンターなどができるまで(流れを解説)
「壁面の棚・カウンターがどのようにしてできるのか興味がある」と言われることも案外多いので簡単に解説します。
以下は、マンションをフルリノベーションした際の写真です。
壁の中となる部分にこの様な下地を入れて、棚やカウンターが設置できる土台を準備します。
棚やカウンターをつけてから、石膏ボードで蓋をするイメージで施工。
同じマンションの別の箇所。もう少し大きな棚を造作しました。
この流れを極めて簡単に整理するとこの様になります。
造作をすれば、隙間が一切生まれず、綺麗に収まります。何より、入居してから改めて家具を選びに行く手間が省けるのは大きなメリットだと私は感じています。
様々な造作家具のスタイル
先には、シンプルな棚、カウンターについて紹介しましたが、私たちが造作するものは、様々なスタイルがあります。いくつかの例を写真で紹介します。
現場で造る造作の例
下の写真の様に構造がシンプルなものや壁に埋め込む必要があるものは、現場で造作しています。
オーダーメイドで造る例
キッチンや亜イニングテーブル・椅子などは、図面を描いて建材メーカー(カイケンコーポレーション)にて、制作をしてもらっています。
アイディア次第で、様々な工夫ができそうだと感じていただけたら嬉しいです。
間取りに応じた市販の家具を購入し、設置する。
入居後に、市販の家具を購入するという方法もあります。最大のメリットは、
- 新築・リフォーム自体のコストを抑えることができる。
ということです。その一方で、デメリットも大きいと考えています。
- 室内の統一感が損なわれてしまう可能性がある。
- サイズにあった家具を探すのが大変(かなり時間がかかることも)。
- 気に入った家具が思った以上に高価であった。
こういった問題があるのと同時に、
せっかく心地いい空気の空間が化学的な空間になってしまう。
という問題点もあります。特に小さなお子様やアレルギーをお持ちの方には、量販店などで売られている家具の購入には注意をするようにお伝えしています。
とは言うものの、現実には、全ての家具を造作することが予算的に厳しいという場合には、
- 頻繁・日常的によく使うもの(ダイニングテーブルなぢ)
- 長く使う可能性が高いもの
これらについては、造作するようにし、収納内部は市販のものにするなどの工夫で回避することも考えられます。ただ、実際には、造作家具部分のお見積もりを見て、「それなら、〇〇も〇〇もお願いしたい」と言われるのが現状です。
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