部屋の芳香剤の置き場所にもう困らない!芳香剤不要ライフ?!

知られざる住まいの真実
北村美千代

数々の店舗、住まい、文化財の新築・修繕のプランを行う。自由度が低く、制限があればあるほど建物のプランを考えるのが楽しくなってくるという習性がある。プランを考えている時間が至福の時間。

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CMなどを見ていると、「玄関の匂い気になりますよね」といった言葉を耳にします。

もちろん、玄関に限らず、リビング・トイレなどの匂いも気になるという方も多いようです。

実際のところ、そんな話は人前ですることはあまり少ないと思いますが、

富士経済のマーケット情報によると、室内の芳香剤の市場は500億円弱にもなるそうです。

新たな使用シーンの提案や機能性商品の発売により需要喚起が進む衣料用・台所用洗剤、衛生材、芳香・消臭剤の国内市場を調査

 

では、私たちは、これからもずっとこうした芳香剤的なものと付き合って行かなくてはならないのでしょうか。

臭いの原因と対策を考えてみましょう。

また、あわせて芳香剤不要ライフも紹介したします。

 

玄関や部屋の匂いが気になるんです。

年々、玄関や部屋の匂いが気になるという人は増えているように感じます。

実際に、玄関の風通しが悪く、玄関が臭いのでなんとかして欲しいとか、どんな芳香剤がおすすなのか?といった質問も受けることがあるくらいです。

特に玄関は、その住まいの第一印象を決める部分ですから、これらの問題は十分に解決しておきたい気持ちは分かります。

 

玄関の匂いの原因は一体何だろうか?

  • 靴の匂い

特に雨が降った日は、ひどいかもしれません。日中走り回って遊ぶ子ども達は当然、靴の中でも汗をかきます。そして、それらが雨に濡れた後に、玄関に並べられるのです。適度な気温があり、汗や皮脂という栄養があり、水分もある。つまり雑菌にとって最高の条件が整うです。この雑菌の繁殖具合によって、靴の匂いは大きく変わっていきます。

 

下駄箱の匂い

雨が降っていなくても、靴は汗や皮脂がたっぷりとついています。その状態で下駄箱に入れると、先ほど紹介したように、雑菌が繁殖し、匂いが発生します。下駄箱の中は湿気がこもりやすい場所でもあるために、下駄箱から匂いがするということが起きるわけです。

 

・玄関はベストな位置に作られない

住まいにとって最も重要な場所は、大抵の場合がリビングです。ですから、住まいを設計する際に、明るく風通しの良い場所がリビングになる傾向が強いのです。したがって、玄関は、どうしてもベストな場所に設けられないというケースが出てしまい、発生した臭いの逃げ場がないという状態になってしまうケースも見られるのです。

 

部屋の臭いの原因は一体なんだろう?

気密性が高い

料理を行えば、もちろん臭いが発生します。近代の住まいは、高気密・高断熱が当然のことと言われますから、意図的に換気をしないと臭いは部屋に残ったままになります。特に、リビングとキッチンが一体となったオシャレなイメージのキッチンの場合、臭いがリビングにまで行ってしまうという問題点があるのです。

また、梅雨時の洗濯物の室内干しは、雨に濡れた靴と同じ状況になるのです。雑菌にとってとてもいい環境になるために、臭くなってしまうのです。

 

玄関や室内の臭いをどうにか対策する方法はないのか?

臭いの原因が分かると、それらを解決する方法は見えてきそうです。

 

芳香剤・脱臭剤・消臭剤などを利用する

スーパーやホームセンターに行けば、芳香剤・脱臭剤・消臭剤・防臭材が売られています。

これらの細かい違いはここでは触れませんが、基本的には、臭いの元となる物を吸着してしまうのか、化学反応を起こして別の物質に変えてしまうのか、別の臭いを放ち感覚をごまかすなどといった方法が取られています。

分かりやすい例で言えば、トイレで発生するアンモニアです。

当然、気密性の高いトイレで換気も十分にできない状況であれば、トイレの中はアンモニア臭が漂ってしまいます。

ですから、トイレ用の消臭剤は、このアンモニアのアルカリ性を中和させる方向にもっていく形で臭いをなくそうとする物もたくさんあるのです。

 

ただ、これらは商品によっては、健康に害を及ぼさないのか?と言った声も挙がっているのが現状です。

 

十分に換気し、太陽の力も借りることを意識する

もともと、日本の家屋は、外と内の境目が曖昧でした。

広い土間というスペースがあり、室内だけど土足で過ごす場所というような場所があったわけです。

また縁側という場所も室内なのか屋外なのか、なんとも言えないような場所です。

実はそれほど、屋外と人々の生活は一体化していたのです。

ですから、部屋の中は常に換気が行き届き、囲炉裏で何かを焼いても臭いが気になるということもなかったのでしょう。

と、いうことは換気をしよう!という時には、全ての窓を開けるくらい大胆に行う方がいいのです。

 

また、たくあんにする大根は天日に干されました。

梅雨明けには、梅干しも天日に干されていました。

これらは、天日に干すことで、雑菌を殺すという役割も担っていたのです。

ということは、靴を洗う暇がとれない!っていう場合にも、お布団を干すかのように靴を干せばいいのです。

(特別な材料で作られた靴は表示にしたがってください)

 

自然界は、腐敗臭がしない不思議な空間

こうして、臭いの対策を考えていくと、私たちはお手軽で便利を追求したあまり、難しいことを一生懸命に考えているような気がしてなりません。

特別なことをしなくても、自然のままでも臭いがしないという証拠は、山に行けば十分に感じられます。

山を歩くと、枯葉の下には葉が腐敗して腐葉土がたくさんできています。

それでも腐敗臭はしません。

また、落ち葉は大量に毎年落とされるにも関わらず、山が落ち葉で埋め尽くされることもないのです。

つまり、ちゃんと様々な虫や微生物がクリーンに元の状態に戻してくれていることが分かります。

近代の私たちの住まいに臭いが残り、強制的に換気をしないと行けないという状況になっているのは、住まいがどんどん自然から遠く離れて行ってしまっている証拠なのです。

それでも、人は本当は自然が大好きな生き物なのです。

だから、休暇がとれた場合などには、田舎街に出かけたり、山のペンションに出かける旅を楽しもうとするのです。

 

では、住まいを自然に近い状態にすると臭いはどうなるのか?

空気がうまい家では、38℃以下で乾燥させた無垢材(音響熟成木材)と漆喰で仕上げていきます。

これらの木材や漆喰を私たちは、「生きている」という表現をしています。

それは、山の生命の営みと同じように、木材や漆喰は、私たちの生活に不要なものをちゃんと分解してくれるからです。

この様な話をすると、嘘だ!と思われる方もいらっしゃいますが、これらの建材を制作・販売しているメーカー、カイケンコーポレーションは次の様なデーターを公開しています。

 

 

こうしたデーターも当然重要なのですが、私は丁寧に乾燥された木材の内部には、私たちが生きていく上で必要な微生物もたくさん住んでいると考えています。

そして、彼らは山で行っている様な仕事も住まいで行うのです。

ですから、空気のうまい家に住んでいる方々は、次の様なことも平気で言われるのです。

室内で焼肉をしても翌朝には、臭いがしないから気兼ねなくやっていますよ。

来客が玄関を開けたら大抵驚いてくれます。木のいい香り!って

実は下駄箱の中も臭くないんです。臭いが消えるっていう話をしていて嘘だ!なんていう人がいれば、私は下駄箱を開けて臭いを嗅いでもらう様にしています。

実はこうした話は、自然界の中では当然の事であって、臭いがなかなか消えない事の方が不自然ではないかなぁと思うのです。

 

北村美千代

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