【読み物】毎日、冬の大根料理を食べられる事は幸せなんだ!

自然の営み
渋谷 浩一郎

住まいと人の成長は深い関わりがあるのか?そんなことを追求する元小学校教諭。住まいとアレルギーやアトピー、学力との関係にも注目している。現在、国内外の子ども達と関わりながら、住まいに関する書籍や冊子などの連載も行っている。要するに住まいのオタクである。

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小・中学生と話をしながら、「冬野菜と言えば?」なんて質問をしてみました。

その途端に困った表情を見せる子もいれば、

「キュウリ! だって昨日も食べたからね。」

と、元気よく答えてくれる子どももいます。

 

ここで、こんな話を出して

「最近の子どもは季節の野菜を知らない!」と騒ぎ立てたい訳ではありません。

大人の視点からすれば、キュウリは夏野菜かもしれないけれど、子どもからすれば、真冬にキュウリを食べた訳だから、立派な冬野菜という事になります。

それよりも、季節が味わえる事は、とても贅沢な事なんだという話をします。

 

最近の子どもは季節の野菜を知らない!という前に知っておきたいこと

「最近の子どもは季節の野菜を知らない!」残念ながら、時々耳にする言葉です。

では、私たち、大人は季節の野菜を良く知っているかと言えば、そうではありません。

 

田舎で育ち、畑が身近にあった人は、

冬はひたすら「大根・白菜」を食べたものです。

今日も「大根・白菜」、明日も「大根・白菜」…

しかも、調理方法に大きな変化はなく、毎日、大根と白菜を炊いたものを食べ続けたのではないでしょうか。

当時、子どもだった私は、「また、大根かぁ」とがっかりしたものです。

大根や白菜に興味があったのではなく、

無理矢理、冬の野菜として知らされただけだと思います。

 

ところが、現代では、先の子どもが言うように、真冬でもキュウリが食べられます。

少なくとも、今日も明日も「大根と白菜を炊いたもの」を食べ続ける事は避けられそうです。

つまり、毎日の食事に大きな変化をつけることができるようになったのです。

ですから、近年の子ども達が「季節の野菜を知らない」と言うのも仕方のない事だと思います。

 

毎日が大きな変化があると変化が楽しめないじゃない?

私は、毎日海外在住の子ども達とオンラインで会話を楽しんでいますが、

海外の子ども達はこう言うのです。

「毎日、白菜・大根の生活が羨ましいなぁ。」

「毎日がいろんな変化があると変化が楽しめなくなるよ。」

なんて言うのです。

彼女達がこの様な発言をした理由、あなたは分かったでしょうか。

 

私たちは、一年中、夏みたいなものだから寒いのが羨ましい!

赤道付近の国々にも一応、季節というものはあるそうです。

ところが、日本ほど季節によって気温が大きく変化するわけでもなく、少し涼しくなったかなぁ…と感じるくらいの変化だそうです。

ですから、服装も食生活も一年を通して大きな変化はないそうです。

だから、四季があって季節に応じた食べ物が食べられる生活がとても羨ましいそうです。

 

それなのに、

冬にキュウリやトマトを食べると、通年を通して同じ食生活になってしまうじゃないか!

毎日の生活は、変化があってもいいかもしれないけれど、1年を通して見ると変化がない。

これが、彼女達の考えだったのです。

 

地球規模で四季の変化が豊かな国はどのくらいあるのでしょう。

世界中の多くの人々は、日本の様な豊かな四季の変化が羨ましいと感じているのに対して、私たちは、季節の特性さえも技術で乗り越えようとしています。

やっぱり人は、無いものねだりをするものなのでしょうか。

つい、そんな事を感じてしまいます。

 

意外と毎日「白菜と大根」の生活も楽しいものです。

なぜだか、大人になった今は、大根と白菜の生活も全く苦に感じません。

むしろ、贅沢をしている様な感覚さえあります。

また、大根や白菜をメインにした調理方法は、調べれば無数にありますから、子どもの頃感じた「また、今日も大根かぁ…」と言う感覚もありません。

 

こうして子どもの頃を振り返りながら、大根について書いていて思い出したのが、「大根を焼く」と言う調理方法です。

子どもの頃、連日、大根を炊いたものばかり食べさせられたのでしょうか。

変化をつけようと思って、大根を輪切りにして、フライパンで焼いたことがあります。

出来上がった、焼き大根は、

表面だけ焦げて、中身は生で冷たい…。

全く美味しくなかった記憶が鮮明に残っています。

 

大根を焼いて食べるなら、それなりの準備が必要と言うことです。

甘辛大根ステーキ
定番の調味料で甘辛く味付けした大根ステーキのレシピ。適度に歯ごたえがあり、焼き色も食欲をそそります。レンジで温めてフライパンで焼くだけの簡単おかず。調味料の分量も覚えやすいです。

 

こうしたちょっとした思い出も、季節を存分に感じる生活をしたからこそ得られたものだと思います。

 

渋谷 浩一郎

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