日常的でもオシャレな家であり続けるための重要な「ものの見方」

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北村美千代

数々の店舗、住まい、文化財の新築・修繕のプランを行う。自由度が低く、制限があればあるほど建物のプランを考えるのが楽しくなってくるという習性がある。プランを考えている時間が至福の時間。

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誰だって新築をしよう!リフォーム・リノベーションをしよう!と考えた時に、オシャレな空間がいいなぁと思うものです。

最近では、「デザイナーズ戸建て」なども増え出し、大手ハウスメーカーなどは、街並みごとオシャレな雰囲気にしよう!という動きも随分見られるようになりました。

もちろん、オシャレだなぁ…と感じるポイントは人それぞれ異なりますが、オシャレな住まいだなぁと感じるには、次の条件をクリアする必要はあります。

オシャレだけども実際の生活の利便性も確保できている

もちろん、これはとても重要な点ですが、見た目・デザインを重視するあまり、利便性が確保できていないという声もたくさんあります。

 

 

お姉さん
お姉さん

だからと言って、利便性を重視したら生活感が思い切り出て、オシャレな空間っていう雰囲気がなくなるじゃない?

誰もがこの様なことを一度は思ったことがあるはずです。

そこで今回は、

日常的な生活をおくりながらも、オシャレだなぁと感じられる空間を作るルール

を紹介します。

一般的によく言われるのは、

  • ものを置く時の高さを低くするようにして広く見せる
  • 室内の色の数を少なくして落ち着いた雰囲気にする

などですが、この様な話は、様々な建築家、ハウスメーカーが言われていますので、この場では、私独自の考え方を紹介します。

 

結 論

  • あなたが理想としている暮らし方と材料の故郷をあわせる
  • あなたが理想としている暮らし方と時間の流れをあわせる
オシャレ、格好いいという感覚は人それぞれで明確に定義することはできませんが、ここでは、暮らし方に似合う住まいをオシャレ、格好いいとして話を進めます

 

理想とする暮らし方と材料の故郷をあわせるとオシャレになる

住まいを新築するにしても、リノベーションをするにしても、あなたがどの様な暮らしをしたいのか…によって出来上がる住まいは大きく変わります

反対の言い方をすれば、あなたがどんな住まいで生活するかによって、ライフスタイルが大きく変わると言えるくらい、住まいはあなたに対して大きな影響を与えるものです。

 

大前提!材料の故郷を合わせるという考え方

具体的な住まいの話をする前に、

材料の故郷と暮らしをあわせる

という考え方について紹介します。

具体的なデザイン、機能的な暮らしを考える以前に、この考え方はとても重要です。

 

例えば、お米を炊く時、何を使って炊くと美味しく炊き上げることができるでしょうか。

現代の多くのご家庭は、炊飯器を使われていると思いますが、

  • 土鍋
  • 古来からあるかまど

でご飯を炊くとどうでしょうか。

 

 
 
 
 
 
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この写真を見ただけでも、何だかいい!と感じるはずです。

それは、お米は水田で育てられ、水田の近くで採れる土を焼いた陶器で炊かれていたという期間がとても長かったためです。

かまどの場合も周りが土で作られ、水田近くの山の木々を燃料として使われてきたために、その感性が現代もなお受け継がれているのです。

 

一方、小麦の出身地の西洋は石の文化が根強いですから、小麦を使ったパンやピザなどは、やはり石窯で調理すると味わい深く感じるのです。

反対に、小麦系のものを土鍋で調理することを想像してみるとどうでしょうか。

なんだかしっくりこない感覚になるはずです。

つまり、

オシャレ・格好いい・馴染むなどの感覚は、
見た目だけでの話ではなく、
何千年も生きてきた人類の生き様が基になっている

ということを除いて語ることはできないのです。

 

時代の最先端を走り抜けるような生活がしたい場合

あなたがもし、時代の最先端を走り抜けるような生活をしたい!と考えた場合、部屋にはどんなものを置きたいでしょうか。

例えば、

  • 最新型の大型のテレビ
  • 高性能スペックのコンピュータ・タブレット
  • 服も折りたたんでくれる洗濯機
  • 自動掃除機

こんな感じでしょう。

これらのものの材料は、プラスチックや金属ということになるので、住まいも石油化学系の材料でつくれば、違和感がないということになります。

私の場合、ハイテク製品に囲まれて生活することは心から「いいなぁ」と思えないので、仕事の依頼をいただいてもお断りしていますが、一つの考え方として捉えてください
 

自然と共に暮らし、子どもものびのびと育てるという暮らしがしたい場合

空気がうまい家®︎仕様にフルリノベーション(京都府・京都市)

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一方、最近では、自然と共に暮らしたいという方が増えてきました。

その場合、どんなものを部屋に置きたいのか、お客様に話を聞いてみると

  • 子どもが使うおもちゃはできるだけ木のおもちゃにしたい
  • 本をたくさん置きたい
  • IHのキッチンよりもガスコンロのキッチンにしたい
  • 絶対に薪ストーブ

多くのものを置くよりもスッキリとした感じがいいなぁ…という様な話をされていました。

この場合、置きたいものの故郷を考えると、木であることが分かります

そうなると、室内も無垢材で仕上げると違和感のない生活空間が仕上がるということになります。

 

「自然と共に暮らす」考え方は、日本が圧倒的にうまい!

よく、「ドイツの住まいは自然や環境に配慮しつつ、高性能で素晴らしい」と言われます。

確かにドイツは、環境への意識が高く、住まいの性能も高いのですが、住まいに対する考え方が日本と大きく異なります。

ドイツをはじめ、北欧の国々は、冬の寒さが日本よりも厳しい地域が多く、自然から身を守るという考え方で住まいが作られています。

そのため、建物の壁は全体的に分厚く、窓は小さい傾向にあります。

 

一方、古くからある日本の住まいは、窓という概念がないくらいに、内側と外側が繋がっています。

夏や冬の暑さ寒さが多少厳しくても、見事に変化する四季と共に人々が生活をしてきたためです。


古民家の様なつくりの住まいの生活動線の隠れた秘密は、古民家風の住まいと近代的な新築の暮らし方の見えない違いとは?を参照してください。

古民家風の住まいと近代的な新築の暮らし方の見えない違いとは?
これから住まい作りを考えていきたいという方から、ご相談をいただくことがあります。それぞれ、事情や要望は様々ですが、まとめると次の様な悩みになります。最新の技術を存分に生かした機能的な住まいがいいのか?従来からある技術・考え方を活かした住まいがいいの【続きを読む】

 

森林に囲まれた露天風呂がいいなぁ…と感じるのもこれに該当し、「借景」の様に、外の気配・雰囲気を室内に活かすという考え方は、世界的にみても非常に稀です。

この繊細な感覚が、料理にも活かされているために、日本料理は美しく、美味しいと言われるのです。

こうした背景も踏まえると、「自然と共に生きていくような暮らし」をしたい場合、基本的な理念はやはりこの考え方のふるさとの「日本の家屋」を見ることが大切になってきます

もちろん、現代の場合、生活スタイルが変化してきていますから、「古民家のまま」という訳にはいきませんが、オシャレ・格好いいなどと感じる原点は、日本に詰まっていると思うのです。

 

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