火災でなぜ死んでしまうんだ!逃げられなかったのか?

住まいと安全
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北村美千代

数々の店舗、住まい、文化財の新築・修繕のプランを行う。自由度が低く、制限があればあるほど建物のプランを考えるのが楽しくなってくるという習性がある。プランを考えている時間が至福の時間。

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住宅全焼、住民だと思われる2名死亡。

残念なことではありますが、この様な報道が時々耳に入ってきます。

 

つい先日もこんな報道がありました。

あなたはこんな疑問をもったことはないでしょうか。

  • いくら火事だとは言え、なんとか逃げられなかったのだろうか?
  • 一戸建て住宅なら二階にいてもベランダに出てなんとか外に脱出することはできなかったのだろうか?
  • 火事に気づかないほどぐっすりと眠っていたのだろうか?

 

考え出すと様々な疑問が湧いてきます。

逃げられなかった原因の多くは、
炎に囲まれて逃げられなくなったのではなく、
その前にもう意識がなくなってしまっていたと考えられるそうです。

では、なぜ、火災で炎が周る前に意識がなくなってしまうのでしょうか?

 

実際にこの様な火災がありました。

過去にこのような火災もありました。

簡単にまとめると…

木造2階建ての住宅が全焼し、

焼け跡から2人の遺体が見つかり、71歳の男性は火傷を負った。

2人の遺体は、同居人の71歳の妻、42歳の長男だと思われる。

 

71歳の男性は助かり、42歳の長男が助からなかった。

体が不自由で逃げることができなかったのだろうか…?

煙が関係あるのではないだろうか?

同じ地区に住む男性(70)は「すぐ近くの火事と知り、2階に上がって見たら、昼間のように明るく、炎と煙がすごかった」と火災のすさまじい様子を話した。

この様な報道は、あなたも何度か耳にしたことがあるはずです。

 

火災のあった家の住民はなぜ、逃げることができなかったのか?

また、別の火災の報道は、原因をはっきりと発表しています。

東伊豆町で1日深夜に白鳥広己さん(60)方が全焼した火災で、下田署は7日、焼け跡から見つかった4人の遺体のうち1人について、白鳥さんの長男で介護士の宏樹さん(29)と確認したと発表した。また、司法解剖の結果、死因は4人とも一酸化炭素中毒死と判明した。

(デジタル毎日より)

さらに、消費者庁の調査によると、

住宅火災で亡くなる方の4割は、 一酸化炭素中毒が原因

と発表されています。

 

一酸化炭素中毒って、どういうことですか?

どうなってしまうのか?

一酸化炭素を含む気体を吸い込むと、血液中の酸素濃度が低下してしまいます。

血中の酸素濃度が低下してしまうということは、脳が十分に機能することができなくなります

正しい判断体を動かすことも困難になってしまうのです。

後遺症として最も多い症状は、慢性的な頭痛と学習記憶障害があります。

その他、知能低下、 意識障害、記憶障害、認知障害、抑うつ、無動性無言症、パーキンソン症候群、失禁、末梢神経 障害等も起こることがあります。

(出典)公益財団法人日本中毒情報センターより抜粋

 

何から一酸化炭素が出てくるの?

横浜市消防局のHPにはこう書かれています。

最近の火災での避難は、新建材プラスチック製品の増加にともない、炎との戦いではなく煙との戦いになってきました。

煙の中には塩化水素、シアン化水素、アンモニアなどの有毒物質を多くの場合含んでいます。中でも、最も発生量が多く、どんなものが燃えても共通して発生するのが一酸化炭素(CO)です。

 

あなたは焚き火をした経験があるでしょうか。

その辺りに落ちている枯れ枝を拾ったり、薪を燃やすと、なんとも言えないいい香りがしてきます。

ところが、ここにビニルやプラスチック類、合板などを投入するとどうでしょうか?

途端に、黒い煙がモクモクと上がり始めます。

この黒い煙の元となるものに私たちは囲まれて生活をしているのです。

壁面には、ビニルクロス、床はクッションフロアだったり、綺麗な化粧板が貼られたフローリングが敷き詰められているのです。

そして、壁の向こう側には断熱材。

これらが一気に燃えるわけですから、相当量、黒い煙が出てくることは想像できるはずです。

その煙の中には一酸化炭素もたくさん含まれていますから、脳の酸欠が起きてしまうのです。

 

最も重要なことは命を守るということ

だからと言って、プラスチック製品を全く家の中に持ち込まないということは、現実難しいでしょう。

テレビ・冷蔵庫・パソコンなどの家電にもプラスティックは使われています。

では、住まいはほとんど新建材を使用しないで作ることはできるのか…?ということになります。

実際、断熱材も少し燃やしただけでも焚き火とは異なる黒い煙が出てしまいます。

そこで、万が一、火事になっても逃げることができる家という視点も含めて誕生したのが、空気がうまい家®なのです。

使用する木材は天然乾燥された木材・壁面は漆喰で仕上げられます。

そして従来使用していた断熱材は燃える可能性があるために、燃えない遮熱材(リフレクテックス)を使用するようにしたのです。

空気がうまい家®で遮熱材(リフレクテックス)を用いる隠れた理由は、あなたの命を守るためだったのです。

 

遮熱材を用いると暖房を入れる時間が半分以下に減ってしまう?

暑い!眠れない!冬の寒さをもって来ておくれ!
暑くて眠れない!だからと言って、エアコンを使うとどうも体調がよくない。そんな時には、冬の寒さをキープできたらどんなにいいだろうと思うものです。実際にそこまではできませんが、新築を考えるならガッツリ驚異的な断熱は可能なのです。

 

日常的にも空気がうまい家®はあなたの命を守り続けている

空気がうまい家 施工 鹿児島県 旭住宅

ここまで、火事というものを見てきましたが、黒い煙がモクモクと上がり、それらが有害であるということは、私たちの生活も有害なものに囲まれてしまっているということです。

これらの問題は、火事にならなければ問題ないのでしょうか。

 

せっかく新築を購入したけれども、やっぱり頭が痛いような気がする…という声は後を絶ちません。それは、火事にならなくても有害なものが揮発しているからです。

そんな空間で生活するより、自信をもって気持ちいい!と生活できた方がいいはずです。

ですから、空気がうまい家®は何を用いて住まいを作るのかという視点もとても重要だと考えています。

近年、小さなお子さんがいらっしゃる方からは、建材について質問をたくさんいただきます。

もし、あなたが少しでも疑問に感じることがあるならば、お気軽にメッセージをください。

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