家族とも十分に話し合って来ましたが、実は、親が何を言っても反対するのです。
正直、疲れてしまいました。
けれど、そんな事で長年夢見てきた、新築マイホームの理想を諦めたくないのです。
先日、こんな話を耳にしました。
実は、これは特別なケースではなく、マイホームの購入を考えていると言えば、大抵の場合、身近な方の誰かが反対するケースが多くみられます。ご夫妻のご両親、またご兄弟など全員が「それは良かった!思い切った決断は若いうちの方がいいよ。頑張りな!」なんて全員が言ってくれることは、滅多にありません。
ですから、もし、こうした問題で悩んでいるのであれば、参考にしてください。
なぜ、マイホーム新築に反対する声が挙がるのか?
当事者としては、とても辛い状況ですが、反対意見が出るというのは、あなたの事を思っているからです。そして、反対の理由は、私の経験から言えば、経済的な理由が殆どです。
具体的には次の通り。
- この先、何があるか分からないのに何千万もの住宅ローンを抱えて本当に大丈夫なのか?
- 子どもの教育費だって支払っていくのが大変なのに。
- 病気や怪我で働けなくなったらどうする?
- 別に新築しなくても、今の住まいでも十分ではないか。
確かにその通りですが、そんな事はあなた自身も十分承知しているはずです。この様な問題が起きる可能性があるにしても、新築したいという気持ちがあるために、検討をしようとしていることは、十分に分かります。
ただ、注意したい点は、だからと言って、メリット・デメリットを整理し、「問題が発生した時に〇〇な方法で回避する」などと、相手(親)を論破するようなスタイルで話をしてはいけないということです。
では、具体的にどうすればいいのでしょうか。私の経験から言えば、主に次の2つの方法で、スムーズに新築にとりかかることができます。
- 新築の検討に入る前段階から、入念に準備をしておく。
- 新築の検討に入っている段階なら、新築の必要性を丁寧に説明し、体感もしてもらう。
具体的にどういうことか、詳しく解説します。
【新築検討前から】随分先のことでも理解が得られる用に努める
多くの親は、
子どもがやりたいことをできるだけ応援したい
という気持ちがあるものです。にも関わらず、反対の声が挙がるのは、衝動的に「マイホームを新築したい」と考えたのではないか?という認識をされたケースが多いです。
子どもとしては、もう成人し、自分で仕事をしているのだから、細かいことを親に相談するのは、かえって迷惑だと考えてしまいがちです。そして決意をしてから報告をするために、決断までの過程(苦悩)が親に伝わらず、反対されるということが起きるケースが多いのです。
こうした反対にあわないためにも、もしあなたが、将来、マイホームを新築したいと考えるのなら、
- 貯蓄が〇〇円くらいできたらマイホームの購入を検討したい。
- いずれマイホームをもちたいから、様々な会社の見学会に足を運んでいる。
- 住宅ローンや家づくりについて勉強をしている。
この様なことを、早い段階から実践していることを親に伝えておくことが大切です。早い段階であれば大きく反対されることはあまりありません。
地道なことですが、こうしたことを2〜3年も真剣に行い続ければ、あなたが本気でマイホームの新築を考えていることが伝わり、最終的な決断をしても大きく反対される可能性は低くなります。
【新築検討中の状態】論破せず同じ目線になるまで体感を
中には、先に触れた様に自分自身で新築を検討し、ある程度、決意ができた時点で親に話すという方もいらっしゃいます。残念ながら、この様な場合は、反対の声が挙がる可能性が高くなります。
だからと言って、正当な理由を並べて説得しようとすればするほど、悪循環にはまってしまいます。その理由は簡単で、
人は理論・理屈で行動せず、感情で行動する生き物
だからです。こういうと「いやいや、感情で行動なんてしないよ」と思われる方もいますが、行動経済学でも、人は感情で動くことが多いことが明らかになっています。
興味のある方は、以下の本を読んでみるのも良いと思います。
また、最近の事例で言えば、コロナが流行り大勢の人がマスクをして過ごしていますが、マスクの有効性は、はっきりと提示されていません。それでも、思いやりの気持ちなどから大勢の人がマスクを着用しています。
マスクの有効性については、東京大学医科学研究所の新型コロナウイルスの空気伝播に対するマスクの防御効果の実験が参考になります。
こうしたことを踏まえて、具体的にどうすればいいのか詳しく解説します。
長期戦になることを最初から覚悟しておく
あなたとしては、「なんとかして親を説得させたい」ところでしょうが、マイホームとの付き合いはとても長いものです。
理屈を並べて、「確かにマイホームを新築した方が良い」と親が思うような説明をしたところで、気持ちが納得していないようであれば、後々のトラブルになり兼ねません。
ハウスメーカーや工務店によっては、早く契約をとりたいために、親を説得するようなプレゼン資料などを準備してくれる場合もありますが、身の周りの人の気持ちがバラバラの状態で新築が完成しても、楽しい家庭生活を送れないのでは?と私たちは考えています。
親が納得するまで数年掛かっても仕方がない
このくらいの意識はもっておきたいものです。もちろん、私たち(京都府・ハウス工房)の場合は、この様な相談を受けながら、数年のスパンでサポートも行っています。
親も新築のマイホームが楽しみになるように見学会などに足を運ぶ
あなたのマイホームの計画ですが、親御さんも一緒に見学会などに何度も足を運ぶことはとても有効です。
あなたの親が、
- 子ども(孫)がこんな環境で生活するのかぁ。
- こんな住まいで生活できたら、穏やかな子どもに育つだろうなぁ。
と感じてくれるまで、様々な住まいを見学することです。もちろん、その間に、あなたが家づくりや経済的なリスクに対して学ぶ姿勢も見せていくことも大切です。
私たちが作る住まい「空気がうまい家®︎」の場合は、
一般的な住まいと全然違いますね。こんなに木の香りがして、一年中、裸足で過ごせるような住まいで、孫たちが暮らせるならいいですね。自然が感じられることって少なくなってきているから、お願いしたいものです。
などと言われるケースが多々あります。空気がうまい家®︎の場合は、実際に空気感を体感しないと分からないことも多いのですが、どのハウスメーカーも工務店も、それぞれ特徴があるものです。その特徴や良さがしっかりと伝わった時に、「反対」の声は、消えていくことが多いと感じています。
最後までお読みいただきありがとうございます。
何でもパッと簡単に!早く!が求められる時代ですが、「住まい・家」って生活を共にする仲間の様なものですから、時間がかかっても、いいかなぁと思います。