近年は地震が頻発しています。
ですから、誰もが地震に強い家を求めるはずです。
大手ハウスメーカーさんなどは、構造に免震のための金具を入れるなどの対策も行われています。
ところが、空気がうまい家®の構造体は、すべての木材が自然乾燥された木材を利用しているために、そういった人工的な対策をする必要はありません。
反対に、機械乾燥をした木材を使用すると、いくら金具で補強をしようが、状況によっては簡単に折れてしまうという問題があります。
これは、特別目新しい大発見でもなく、私たちは古来からそうした知恵と付き合いながら生活をしてきたわけです。
私たちの生活の中からその答えを見つけていきましょう。
大根の先の方はなぜ辛いのか?
大根の辛味が好きな人は、できるだけ大根の先の方をおろしてその香りを楽しみます。
辛い大根おろしを薬味としてお蕎麦などをいただくと最高に幸せな気分を味わうことができます。
実は、大根の上の方と先の方とでは、辛味を感じる成分の量が全く違うのです。
なぜ、大根の先の方は辛味成分が多いのか?
大根は、通常、私たちに食べられてしまいますが、食べられることを目的に生きているわけではありません。
彼らも「生き抜くこと」を一番の目標として成長しているのです。
ですから、十分に成長をしていない大根の先の方は、なんとしてでも外敵から守らなくてはならないのです。
土の中にいる虫が、大根の先の方を嚙った時に、細胞が壊れ、化学反応が起きて辛味が出るという見事な工夫を彼らはもっているのです。
大根の先の方が辛いというのは、外敵から自分を守るための工夫だったのです。
この大根の特徴を大根おろしに活かすと…
大根の細胞が壊れると、自分を守るために辛味成分が出てくる。
この性質を昔の人は知っていたのでしょう。
だから、
なんて言われるのでしょう。
優しい気持ちで、ゆっくりと円を描くように大根をおろせば、壊れる細胞の量は少なくてすみますから辛味の弱い大根おろしになります。
一方、ツンっとした大根おろしの味が好きな人は、力強く直線的におろせばいいのです。
そうすることで、壊れる細胞の量が増えますから、辛い大根おろしになるのです。
大根をおでんのように煮炊きすると…
加熱することで、大根の辛味はほとんどなくなり、甘みだけが残った美味しい大根へと変身します。
つまり、煮炊きすると、大根は生命を維持する機能がなくなってしまうということです。
こう表現をすると、なんだか煮炊きすることが悪いことのように感じられるかもしれませんが、実はそうではありません。
特に日本人は、野菜を生で食べる文化はもともとありませんでした。
発酵させるか、煮炊きした野菜を食べて、生命をつないできたのです。
野菜は生で食べた方がいい?加熱した方がいい?
野菜の栄養素を活かしながら食事をするには…
生野菜がいい?
温野菜がいい?
いろいろと議論されています。
近年では、野菜のスムージーなどが健康にいいという風潮もありますが、大根の性質を見ると、生の方がいいとも限りません。
なぜ、私たちはゴマをするのか?
加熱とは直接関係はありませんが、昔から私たちはゴマを擦って調理に使ってきました。
ゴマをすることでゴマの香りが外に出やすくなるためです。
そして、もう一つの理由が、ゴマをすることで栄養を吸収しやすくするということです。
反対に、ゴマを擦らずに食べてもその多くは、そのまま排出されることが分かっているのです。
サツマイモは加熱することでカロリーが増える?
サツマイモは加熱することでカロリーが増えるという話を聞いたことはあるでしょうか?
同じサツマイモなのに、生の状態と加熱した状態でカロリーが変わる…。
これは、どうも納得しにくいことです。
実は、サツマイモ自体が大きく変化したわけではなく、加熱により、サツマイモの細胞が壊れ、栄養が吸収されやすい状態になったということです。
このような研究はこちらに詳しく掲載されています。
もともと人類が恐れてきたことは「飢餓」です。
ですから、人々は生活をしながら、少しでも栄養を吸収できるようにと工夫をしてきた結果、誕生したのが加熱調理です。
野菜たちからの視点でみると、加熱をされてしまうと、人間に吸収されてしまうような弱いものへと変化してしまうということでもあるわけです。
つまり、
食事では、この性質を私たちはうまく利用してきたのですが、住まいを守るという視点からみると、木材を加熱して乾燥をさせたものを利用するということは大変危険なことなのです。
根がめくれてしまう程の力が加わっても木は折れない!
この写真を見てあなたはどう感じるでしょうか。
2018年に関西を襲った台風の後の山の様子(京都府宇治市)です。
残念ながら、多くの木々は根がめくれ上がり、たくさん倒されてしまいました。
ところが、注目したいのは、木が折れていないということです。
もちろん、根がめくれ上がったために、幹が折れずに済んだという風に考えることもできますが、根がめくれ上がるまでに、いったいどれほどの力が加わったのでしょう。
それほど大きな力が加わったにも関わらず、幹は折れていないのです。
つまり、生きた木というのは、私たちが想像する以上に丈夫なのです。
ところが、私たちは木を建材としてすぐに利用できるようにすることを求めてきたのです。
その結果が、機械乾燥という技術です。
機械乾燥についてもっと知るには…
確かに、乾燥させるという視点だけでみると、優れた技術ではありますが、時間と引き換えに大切な木の命を守る仕組みまでも奪ってしまいました。
辛味のない煮炊きした大根と同じ木材が市場のほとんどを占めるようになってしまったのです。
まとめ
- 大根の辛味は自分の命を守る工夫の一つ。
- 加熱することで大根の辛味はなくなる。つまり、命を守る能力がなくなる。
- サツマイモを加熱すると細胞が壊れるために栄養が吸収しやすくなる。
- 本来、生きている木は相当な強さをもっている
空気がうまい家®で生活された方々が、自然の営みに目を向け、心の底から「やっぱり自然って偉大だなぁ…」と感じて欲しいというのが、私たちの願いです。
これからの住まいを考えないとなぁ…と思われた方で、さらに詳しく学びたいという方には、空気がうまい家®で使用される建材を作っているメーカー、カイケンコーポレーションに足を運ばれることをおすすめします。
実際に、空気がうまい家®に体感宿泊し、建材がどうやってできているのか、強度などの実験データーも見てきて欲しいと思います。
体感宿泊や建材に関する勉強がしたい!という方は、お問い合わせフォームよりメッセージをお送りください。