マイホームの間取りで失敗したと聞きますが、なぜそんな事が起きるのか?

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数々の店舗、住まい、文化財の新築・修繕のプランを行う。自由度が低く、制限があればあるほど建物のプランを考えるのが楽しくなってくるという習性がある。プランを考えている時間が至福の時間。

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自分が納得いく住まいに最初から出会えない…。

そんな話を耳にする事があります。

施工に関わる私たちからすれば、そう言われるととても残念です。

では、何で失敗してしまうのか?

今日は、幾つかの事例を見ながら、失敗の原因を見て行きたいと思います。

原因がはっきりとしてくれば、対策が見えてきます。

 

リフォームを希望された方の住まいの問題点とは?

これまで様々リフォームを行ってきましたが、そんなお客様から言われた言葉を挙げると次の様になります。

  • リビングが開放的なのはいいけれど、片付けるところがなくて不便。
  • コンセントの場所を十分に検討しておけば良かった。
  • 階段を急にしすぎたために二階に上がるのが億劫になった。
  • キッチン周りをすっきりさせようと思うと実際は大変。
  • 吹き抜けは気持ちがいいけれど、光熱費が高いし、料理の匂いなんかも家中に広がってしまう。
  • 二階にもトイレをつけておけば良かった。

もちろん、これらは問題点のごく一部ですが、生活されていて問題点として言われるのがこの様な言葉なのです。

ところが、ハウスメーカーや住宅関連の本などでは、「失敗しないための間取り」とか「失敗しない家事動線」などという言葉が強調されています。

私はここが大きな問題だと思っています。

 

では、間取りが良ければ、いい住まいになるのか?

間取りとは、

決められた空間をどの様に区切り、部屋をどう配置するか決めたものです。

つまり、間取りが先にあるのではなくて、ニーズがあって間取りが決まる。

これが本来の姿だと思っています。

ところが、近年のほとんどの住まいは、間取りが先行になり、そこに人が適応する様に生活をしている様に思うのです。

それでは、本当にあなたが満足する住まいになるはずもありません。

重要なのは、あなたの生活があり、その生活をよりよくするために間取りを決めるという発想です。

 

お料理が大好きなお母さんがいる家庭の事例

お料理をするのが生きがいなほどのお母さんがいるご家庭では、流行りの様にリビングを広くとるのではなく、少しリビングの広さを抑え、キッチンを広々とった方がいいのです。

お母さんの機嫌がいいと、家族も平和になりやすい上に、そういったお母さんは、キッチンの片付けはキチッとされるからです。

その方が結果として他のご家族も楽になるのです。

 

開放的な空間に絶対にこだわりたいという家庭の事例

また、開放的な空間がいいけれども、光熱費が高いのは困る、匂いが充満するのが嫌だとなれば、優先順位をつける事が大切です。

光熱費が高くついても、開放的な空間の存在をここちよく認められるか?

それとも、開放的な空間を諦めて光熱費が抑えられた分、他に何かしたい事があるのか?

こうした部分まで見ていく必要があるのです。

 

または、開放的な空間がいいけれども、光熱費が高いのが嫌だという方は、「遮熱」に関する記事を読んでおいてください。

暑い!眠れない!冬の寒さをもって来ておくれ!
暑くて眠れない!だからと言って、エアコンを使うとどうも体調がよくない。そんな時には、冬の寒さをキープできたらどんなにいいだろうと思うものです。実際にそこまではできませんが、新築を考えるならガッツリ驚異的な断熱は可能なのです。

 

家族のライフスタイルが様々ある様に、住まいも様々あるべき。

あなたも新聞の折り込み広告やインターネットのマンションの広告などを見た事があるはずです。

そこに書かれているのは、住まいに関する情報と価格。

特に都会では、土地の価格が高いために広さの割に安いでしょ!というアピールが強い様に感じます。

現代のローコスト住宅が抱える問題点。

近年、ローコスト住宅という言葉がメジャーになってきました。

住まいはとても高額なものですから、誰もが少しでも安価に手に入れる事ができればいいなぁと思う事でしょう。

そもそもローコスト住宅はなぜローコストなのか?

この辺りは、十分に知っておく必要がありますので、触れておきましょう。

 

人件費が抑えらえれている

あなたも住まいの建設現場を見た事があるでしょう。

つい、先日施工が始まったと思ったら、もう完成?と驚かれた事があるはずです。

すべての物件がそうだといいませんが、工場で規格的に作られたものが現場に運ばれそこで組み立てられるために、短期間で完成させる事ができるのです。

 

素材そのものを安価なものにしている

衣類をイメージすると分かりやすいでしょう。

素材がいい衣類は、もちろん単価が高くなる傾向にあります。

住まいも同じで、安い素材のものを使えば、ローコストに抑える事ができます。

ですから、目につく部分はプリントされたシートが貼られたものになります。

 

自由度は随分低くなってしまいます

規格的な部品を用いて施工を行い、短期間で仕上げる事を前提に価格設定がされています。

人件費と素材の価格などを抑えてローコストにしていますから、細かな注文をするとなると別料金となるケースが多く見られます。

ローコスト住宅メーカーで施工にお願いしたけれども、結局いろいろと注文をしたらまぁまぁの価格になってしまった…と言われるお客様もいらっしゃいました。

 

ここでは、ローコスト住宅の幾つかの問題点を簡単に挙げましたが、最大のメリットはローコストという事です。

メーカーや施工する業者が提案するプランにすべて納得し、素材にも一切こだわらないというのであれば、ローコスト住宅のメリットが活かせるのかもしれません。

もし、少しでも不安な部分があるのであれば、ローコスト住宅を施工されている会社と同時に、私たちの様に空気がうまい家を施工している会社などにお問い合わせをしてみてください。

 

本来、住まいの設計には制限がない。

私たちは、空気がうまい家仕様のリフォームや新築を行っています。

これまでにも数々の物件に関わってきました。

リフォームとなると、間取りの変更などは大変な作業と思われる方も多い様ですが、概ね自由に間取りの変更も行う事が可能です。

もちろん、物件によっては、構造上どうしても移動させる事ができない柱があるなどの問題が出てくる事がありますが、それいった場合はそれを活かすプランを考える事にしています。

下の階段の写真は構造上、抜けない柱があったために残されたものです。

重要なのは間取りではなくて、どんな生活がしたいか?

私たちは、あなたの希望のライフスタイルを聞く事にしています。

  • 子どもが走り回ってもいい場所が欲しい
  • ものが散乱しない様な家がいい
  • 家具をおきたくない
  • 家族が必然的に一日に一度は顔を合わす家がいい

もちろん、これ以外にも様々な理想があると思います。

その上で、間取りを考えて提案をし、意見をもらいながらプランが確定していきますから、間取りで失敗した住まいになったという事はありません。

 

大工さんも本当はそういった仕事を喜ばれます。

もし、あなたの住まいを作る方が、文句をいいながら施工されていたとしたらどうでしょう。

そんな事は気にしない…という方なら問題ないのですが、実がローコスト住宅やマンションになると施工のスピードが重視され、大工さんはヘトヘトになっていうケースがかなり見られます。

 

ところが、空気がうまい家を施工するとなると大工さんが喜ばれるのです。

現場で木材を切り、カンナをかけ、角を落とす様な作業が出てくるからです。

そして、内装の作業が進んでくると、電話や写メが送られてくるのです。

お施主さんのご家族は、まだ小さいお子さんがいらっしゃったので、もう少しここの角は落とした方がいいと思うんですけど、どうでしょうか?

確認してもらえますか?

 

最近は、工場で出来上がったものを組み立てるだけの現場が多く、そこに住むご家族の事を思って施工する機会が随分減ってきていますから、空気がうまい家の施工は楽しいそうです。

あなたが、これから住まいをもつのであれば、どんな住まいがいいでしょうか。

そんな話も聞かせてください。

お問い合わせ、感想などはLINE@にてお待ちしています。

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私たちが施工している空気がうまい家の施工事例の一部をこちらで紹介しています。

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