えっ?工場で作られた家が運ばれている?ユニット工法の特徴

仕事にこだわる
渋谷 浩一郎

住まいと人の成長は深い関わりがあるのか?そんなことを追求する元小学校教諭。住まいとアレルギーやアトピー、学力との関係にも注目している。現在、国内外の子ども達と関わりながら、住まいに関する書籍や冊子などの連載も行っている。要するに住まいのオタクである。

渋谷 浩一郎をフォローする

先日、家の近くに大きなトラックが数台停車していました。

あまりにも大きな車で、しかも台数がそこそこあったので、絶対に目に入ります。

なんと、トラックには家が積まれていて、しばらくの間停車されていたのは、仲間のトラック(部屋)の到着を待つためだと思われます。

もちろん、そうした施工方法は、以前からあるのは知っていましたが、目と鼻の先でその様子を見ると圧巻です。

この機会に、工場で住まいを作り、現地で組み立てる工法のメリットやデメリットを見ていきましょう。

この様な工法のことを

ユニット工法

といいます

 

大手住宅メーカーが採用しているユニット工法とは?

大手、住宅メーカーの中には、ユニット工法を随分以前から取り入れていた会社もあります。(セキスイハイムやトヨタホームが有名です)

ユニット工法とは?
工場でユニット(直方体)を生産し、それを現地に運んで組み立てるという工法。工場で概ね作り終えているので、運んでいる時点で8割完成しているとも言われる。LEGOブロックの巨大なものを、現地で組み合わせていくイメージ

セキスイハイムの場合、鉄骨を用いたユニット工法で、ユニットの中には、中柱なども存在しないために、広々した空間が作れます。

また、セキスイハイムの「ツーユーホーム」では、木造でユニット工法に取り組んでいます。

 

ユニット工法のメリット・デメリットは?

1970年代のユニット工法

1970年代のユニット工法

馴染みのない方にとっては、斬新な工法に見えるかもしれませんが、その歴史は古く1971年に誕生しています。

ユニット工法のメリットとは?

  • 施工期間が短い

従来の方法で、新築をするとなると、どうしても天気の影響を受けます。

ところがユニットは工場で作られるために、全く天気の影響を受けることがありません。

私たちが施工する空気がうまい家®︎の新築の場合は、約4〜5ヶ月ほどの期間を必要としますが、ユニット工法だと3ヶ月もすれば完成します。

 

・作業は機械化されているので精度が高い

工場でユニットを制作する際には、機械が活躍します。

重たいものを持ち上げる、ビスを打つなどの作業が機械的に行いますから、かなり精度が高くなります。

機械化されている分、大工さんの腕の良し悪しに左右されない一定の品質のものが出来上がります。

 

ユニット工法のデメリットとは?

・場所が限定的になってしまう

写真の通りのユニットで運ばれてきます。そのため、道が狭い場所などになるとユニットを運ぶことができません。

 

・作業の様子を見ながら調整をお願いするのが難しい

これまでに、リフォームや新築を経験された方なら分かると思いますが、住まいづくりは、お客様にもたくさん考えていただかなくてはいけません。

もちろん、一般的な工法にしても私たちが作る空気がうまい家®︎にしても施工にとりかかるまでに何度も打ち合わせをするものです。

それでも、施工現場に足を運ばれて、現地の空間を見て「やっぱりこうしてもらえるかなぁ?」という相談は必ず発生します。

ユニット工法になると、これがとても困難になってしまうのが、大きなデメリットです。

 

住まいはすべて同じ品質のものでいいのでしょうか?

ユニット工法は、素晴らしい技術です。

また、誰が施工に関わっても素晴らしい品質を保てるというシステムも素晴らしいと思います。

と同時に、私たちは寂しさも感じるのです。

私たちは、住まいに使われている材料(音響熟成木材・幻の漆喰)も生き物として見ています。

田村さんの家を新築するとなると、やっぱり田村さんのご家族全員と会って話をしたいし、施工に入ってからもそのご家族とコミュニケーションをしながら住まいを作っていきたいと考えています。

その様子も全部、空気がうまい家®︎に使われている音響熟成木材や幻の漆喰は、聞いているようにさえ感じます。

優しい家庭で育った子どもは優しく育つ、何事も前向きな家庭で育った子どもは前向きに育つ…私たちは、住まいもこれと似た感覚のある生き物だと考えて施工をしています。

本当に質の良いものとは、品質が一定ではなく、使い主にあわせて、柔軟に変化してくれるものだと思います。

 

子どもの頃、いつも運動場に放り投げていたランドセルも、私の体にぴったりとあう様に変化してくれていました。

ですから、空気がうまい家®︎も一つの事例だけをご覧になって欲しいとは思いません。いくつかの住まいを見て、それぞれの家庭によって柔軟に変化してくれている雰囲気を感じとって欲しいと思います。

 

おまけ ニュージーランドでは住まいを運ぶ?

ニュージーランドで引っ越しをする際には、家ごと運ぶこともあるそうです。

こんなこと、思いつきもしませんでした。

それにしても、家は明らかに車線からはみ出しています。

きっと、ニュージーランドは、そういう事について寛大なお国柄なのかもしれません。

家ごと引越し**ニュージーランド**
渋谷 浩一郎

住まいと人の成長は深い関わりがあるのか?そんなことを追求する元小学校教諭。住まいとアレルギーやアトピー、学力との関係にも注目している。現在、国内外の子ども達と関わりながら、住まいに関する書籍や冊子などの連載も行っている。要するに住まいのオタクである。

渋谷 浩一郎をフォローする

他の生活や住まいの記事を読むにはこちらから

ハウス工房にメールを送ってみよう

本当は、自分も子どもにも
もっと自然に触れながら生きて欲しい。
そんな願いをもった方と仲間になれたら嬉しいです。
私たちは小さな工務店ですが、
施工する・しないよりも、
「自然を見る」大切さを伝えていきたいのです。

友達にちょっとおしゃべりをするかのように
ブログの感想やあなたの考えをお聞かせください。

仕事にこだわる
空気がうまい家