無垢材のフローリングにワックスは必要か?驚きのお手入れの方法とは?

住まいと健康
北村美千代

数々の店舗、住まい、文化財の新築・修繕のプランを行う。自由度が低く、制限があればあるほど建物のプランを考えるのが楽しくなってくるという習性がある。プランを考えている時間が至福の時間。

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今度、リフォームするならフローリングも新しくしたい

施工に関わっていると、畳の話よりも圧倒的にフローリングの話をよく聞きます

Twitterをみてもフローリングに憧れている方は、たくさんいらっしゃいます。

どんな住まいで暮らそうか想像するのは、とても楽しいことです。

と同時に、実際にリフォームや新築のプランを立てている方からは、

フローリングのお手入れてってどうしたらいいですか?

という質問をたくさんいただきます。

 

そこで、今日はフローリングのお手入れについて紹介します。

結 論

  • 一般的なフローリングの場合、ワックスを塗って表面を保護する必要がある
  • 一般的な無垢材の場合は、何か塗ることを勧められることが多い
  • 自然乾燥させた音響熟成木材は、洗剤・ワックスなど一切不要(使用禁止)

これらについて、詳しく解説します。

 

無垢材のフローリングにワックスは必要?驚きのお手入れの方法とは?

一般的によく使われているフローリング

まずは、圧倒的に多い一般的なフローリング(複合フローリング)のお手入れについてみていきましょう。

あなたもよく知っている通り、一般的なフローリングはワックスなどを塗ってコーティングをする必要があります

その理由は、フローリングの構造を見るとよくわかります。

一般的なフローリングは、表面に色や木目を決定付ける薄い板が貼り付けられています。

何らかの原因で、この表面に傷が入ってしまうと、内部が露出してしまうことは、十分想像できるはずです。

実際にせっかくのフローリングに傷が入ってしまうとかなりショックです。

ですから、この様な商品がたくさん販売されています。

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上記のワックスは6ヶ月耐久のものですが、正しくワックスを塗るとなれば大変です。

  1. フローリングのゴミを綺麗に取り除きます。
  2. フローリングを綺麗に拭きべたつきを除去します。
  3. しっかりと乾いたところからワックスを塗ります。

半年に1度とは言っても、家中この作業をやるとなれば、結構大変です。

また、近年、自然にこだわった暮らしをしたい…と言う方は、フローリングそのものも化学的なのにさらに化学的なものを塗らないといけないのが嫌ということも言われます。

こう言えば、一般的なフローリングのデメリットが目立ったかもしれませんが、もちろんメリットもあります。

表面に綺麗な板が貼られているということは、色・木目など様々なバリエーションを選ぶことが可能になります。

また、上の写真の通り合板ですから、無垢材のフローリングより費用が安くなります。

 

一般的なフローリングのメリット・デメリット

  • 表面が薄いために傷がつくと内部の合板が露出しやすくなるために定期的にワックスなどを塗る必要がある。
  • 表面だけを整えたものであるために、安価である傾向が強い
  • フローリングに使用された接着剤などの化学物質が原因でアレルギー反応を示す人も見られる。

 

では、無垢材のフローリングとはどう付き合うのか?

こちらの記事にはそもそも無垢材って何なのか?ということを書いています。

知っているようで知らないこともあるかもしれません。

 

 

一般的な無垢材のフローリング

無垢材のフローリングは上の写真のように1枚の板で構成されています。

無垢材のフローリングも様々ありますが、質がいいものは、年数が経過するに連れて、味わい深い色へと変わり、表面に艶が出てきます

また、木独特の香りが楽しめたり、保温性も一般的なフローリングより随分高いです。

中には、歩き心地が気持ちいいと言われる方もたくさんいらっしゃいます。

が、一言で無垢材のフローリングといっても、種類・生産方法は多種多様です。

  • 無塗装無垢フローリング
  • オイル塗装の無垢フローリング
  • UV塗装の無垢フローリング
  • ガラス系塗料塗装の無垢フローリング など
私たち、空気がうまい家に関わる者は、塗装がなされている場合、無垢材とみなしていませんが、ここでは、一般的な解釈で無垢材として取り扱いました。

 

無垢材のフローリングとは言っても、塗装の仕方によってお手入れの方法は大きく変わります。

ここでは、オイル塗装の無垢フローリングのお手入れ方法を紹介します。

  1. 床のゴミを綺麗に取り除きます。
  2. 乾いた雑巾で床を拭きます。
  3. オイルなどを木材に浸透させます。

オイルを浸透させるというのは、基本的には木材に浸透し、木材内部で硬化することを狙いとしており、木材の表面も硬くし、傷などがつきにくい状態にしようという発想です。

簡単に言えば、

一般的なフローリングに用いられるワックスは、表面をコーティングする役割

無垢材のオイル塗装は、内部から木材を強くしよう!という役割を果たしています。

この作業も定期的に行うとなれば、なかなかの手間です。

 

一般的な無垢材のフローリングのメリット・デメリット

  • 傷がついても、表面と内部が全く同じ材質なので全く目立たない。
  • コストは全体的に高い傾向にある。
  • 薬剤などが用いられていないものもあるので、敏感な人も安心しやすい。
  • 物によっては、蜜蝋などを浸透させる必要があり、メンテナンスに手間がかかる。

どちらにしようかなぁ…と検討をされている場合は、実際にお近くの工務店にどのくらいの価格差があるのか問い合わせてみてください。

ただ、こちらの記事にも書きましたが、一言で無垢材のフローリングと言っても、質の良し悪しは様々です。

 

無垢材フローリング・音響熟成木材

空気がうまい家に使われる音響熟成木材

空気がうまい家に使われる音響熟成木材

これは、音響熟成木材で作られた無垢材フローリングです。

見ての通り、無塗装です。

また、通常のフローリング材よりも随分、分厚いことも写真で十分わかると思います。

そしてこのフローリングのお手入れは…?

  • 時々、たっぷりの水を含ませた雑巾で床を拭くだけ。
  • 洗剤・ワックスなどの使用は一切禁止。
お姉さん
お姉さん

じゃあ、激しく汚れてしまった時はどうしたらいいの?

お母さん
お母さん

どうしても傷がついてしまうこともあるでしょ!

そんな時にどうすればいいのか?

また、なぜ何もしなくていいのか?について詳しく説明します。

 

生きている木はとんでもない生命力をもっている。

 

本来、山で生きて来た木は、樹皮が水分の蒸発を防ぐ役割こそしていますが、ある程度の通気性も保っています。

そのおかげで、木は元気にいられるのです。

何か別のものでコーティングなどしてしまえば、仮に木材が生きていたとしても死んでしまいます。

本来、木は動くことができないために、周りの環境の変化に耐える能力をもっています。

少々寒くても、暑くても死んでしまうことはありません。

土砂降りの雨にあったからといって、腐ってしまうこともありません。

(死んでしまった木だけが腐っていきます)

 

ところが、木が人間にとって都合の悪いことをしてしまう場合があります。

それは、木が大きくなりすぎた時です。

  • 大きく成長しすぎて、電線に当たりそう。
  • 万が一倒れるようなことがあれば人の命が危ない。
  • 根が家屋の地下で何か悪さをしてしまっている。

など、いろいろな問題が生じて来た場合、木を殺さなくてはなりません。

その様な状況の場合、次の様な方法が用いられてきました。

  • 樹皮をぐるっと1周剥がす。
  • 木を切り倒して処分する。
  • 洗剤・漂白剤を注入する。

これらの方法は、木を殺す方法ですから、木は洗剤・漂白剤に弱い事が分かります。

 

また、街路樹などに傷がついているとどうでしょう。

季節によっては、業者の方が来て街路樹の枝を落としてくれますが、その切り口が気になるでしょうか。

当然、切り落とした直後は、切り口が目立ちますが、しばらくすると切り口は分かりにくくなります

切り口が分かるでしょうか?

切り口が分かるでしょうか?

ということは、木が生きた状態でフローリング材として利用できれば、多少の傷も気にしなくてもいいし、特別なお手入れをする必要がないということになります。

しかも、自然のままのものなので、化学的なものに囲まれて暮らすのに抵抗があるという方も安心できます。

 

実際に音響熟成木材フローリングのお手入れをしてみました

「お手入れをしてみました」と言ってもこの様な感じで拭くだけです。

たっぷり過ぎるくらい水を含ませた雑巾で気が向いた時にフローリングを拭くだけです。

万が一、汚れが気になる場合には、少しお酢を混ぜた水で拭いてください。

と言っても、上の写真の床は、施工から10年が経過したお客様の家の床です。

音響熟成木材の床で、水拭き以外の手入れは一度もしたことが無いと言われていました。

10年もの時間があれば、床が汚れてしまうような出来事もあるかと思いますが、汚れも気にならない状態です。

 

こんな話をすると、汚れが消える床なんて怪しい!と言われたこともありました。

けれども、山の木々を見ていると、ちょっとした汚れがいつまでも目立つ状態であることの方が不自然だと思うのです。

 

音響熟成木材のフローリングのメリット・デメリット

  • 傷がついても、表面と内部が全く同じ材質なので全く目立たない。
  • 多少汚れても、大雑把によごれを拭き取っておけば汚れは目立たなくなる。
  • メンテナンスですることは、水拭きしかない。
  • 一切、化学的なものが含まれていない。
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