新築やリノベーションをする時に、どの様な床材にするか悩まれる方が多いです。
私としては、無垢材をオススメします。
その理由はたくさんありますが、簡単にまとめると次の3つになります。
- 長期的なコストパフォーマンスが良い
- 肌触りなどの質感が上質
- 睡眠の質や集中力が高まる
その中でも、長期的なコストパフォーマンスが良いという部分で質問をいただくことが多いので、詳しく解説します。
ですから、何らかの拍子に床材に傷が入っても、張り替える必要がありません。
特に無垢材の中でも、私たちが、使用している音響熟成®︎木材であれば、生涯床を張り替える必要もなく、塗装などのメンテナンスも必要としません。
【無垢材の経年変化】10年以上お手入れをしなかった住まいの様子で紹介しています。
また、もっとも様々な事が起きるダイニングテーブルも10年以上使用された様子は
【実例】無垢材のテーブルを超簡単手入れだけで10年以上使った結果で紹介しています。
実際に、生活されているお住まいの家をご覧になった方は、凹み傷も問題ないということが分かりますが、無垢材とのお付き合いが初めてという方にとっては、なかなか感覚が掴みにくいというのが正直なところだと思います。
そこで、今回は無垢材に凹み傷を作り、どの様に治すのか、実際に行った様子を紹介します。
フローリングに凹み傷ができる原因は?
フローリングに凹み傷ができる原因は、生活の仕方によっと様々ですが、これまで、実際にお客様から伺った話をまとめておきます。
凹み傷の原因1 物の落下や移動によるもの
フローリングの凹み傷で最も多いのが、物の落下によるものです。
例えば、フライパンやお鍋などそこそこの重量があるものを落としてしまった時に、大きく凹んでしまうということがあります。
また、模様替えをする際に、重たいものを少し引きずってしまった…なんていう場合に、凹み傷ができてしまうことがあります。
凹み傷の原因2 子どもやペットの遊びによるもの
子どもの遊び方によっては、フローリングに凹み傷がたくさんできてしまうということがあります。
特に、小さな子は乗り物が大好きで、室内でこの様な乗り物に元気良く乗るということがあります。
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この様な場面があり、フローリングは大丈夫か?とあなたも気になったことがあるかもしれません。
また、ペットの場合は、凹み傷という程ではないにしても、細かなひっかき傷が多くなってきて、なんとかしたい…という声を聞くこともあります。
凹み傷の原因3 ワックスを塗る時や模様替えの際に引きずってしまった
一般的なフローリング(複合フローリング)の場合、年に1〜2回はワックスを塗る必要があります。
その際、家具なども移動させる必要がありますが、少し横着をして引きずってしまったら、目立つ凹み傷ができてしまったという声も聞くことがあります。
以上の3つが、凹み傷ができる主な原因ですが、常に凹み傷ができない様に意識して生活するのは、だれでも窮屈に感じるはずです。
ましてや、小さなお子さんやペットにこの3点を気をつけるように言うのは現実的ではありません。
こういったことも踏まえると、無垢材の床の方が気軽にしかも満足感の高い生活が送れると私は考えています。
では、実際に、無垢材の床に凹み傷ができた時、どの様に治すのか紹介します。
無垢材の凹み傷を治す具体的な方法
今回は、無垢材には申し訳ありませんが、意図的にフローリング材にこの様な目立つ凹み傷を作ってみました。
では、実際にこの傷を治していきましょう。
音響熟成®︎木材の凹み傷を治す場合
無垢材の中でも、特別な方法で熟成させた生きた木材の場合は、上の写真の様に水を凹み傷の部分に垂らしておくだけです。
傷の大きさにもよりますが、一晩もするとこの様になります。
うっすらと傷跡が見えますが、凹みはほぼ無くなったことが分かると思います。
この傷跡が気になる場合は、ペーパーで優しくこすってやってもいいですが、1ヶ月もすると気にならない様な形で馴染んできます。
また、1ヶ月ほど経過したら、この凹み傷の様子を本記事に掲載したいと思います。
一般的な無垢材の凹み傷を治す場合
水を垂らす部分は同じですが、その後の工程が若干異なります。
- 水を垂らす
- 1〜2時間後に水を吸い取る
- 傷口に濡れ雑巾を当ててアイロンをあてる
- 塗装を塗って仕上げる
少し手間が増えますが、この程度の作業で気持ちよく過ごせるなら苦ではないと思います。
一般的なフローリング(複合フローリング)は傷がつくと大変!
一方、残念ながら、一般的なフローリング(複合フローリング)の場合は、この様になってしまいます。
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こうなると、残念ながら綺麗に治すには専門家の手助けも必要になります。
そして、場合によっては、傷をつけた子どもやペットが叱られるということも起きてしまいます。
問題が発生する度に治しながら、大切に使っても、私の経験では20年もすれば、フローリングを張り替えた方がいいかなぁという状態になってしまいます。
ということは、長く気持ちよく過ごせる住まいにしたいのであれば、無垢材を使用された方がコスト的にも良いでしょう。
さらに、大きな問題は、子どもや動物は活発であることが当然なのに、当然のことをすると叱られてしまう…という事です。
いつも言っていることですが、住まいの主役は、そこで生活するご家族です。
家の機能を守るために人の行動が制限される…というのは本末転倒であり、
だと考えています。