凄いことにこのような事をおっしゃったお客様がいらっしゃいます。
さらに、現金で支払ったからと言っても、その後の預貯金が限りなく0に近い状態になるわけでもないそうです。
本当に羨ましいなぁ…と思ってしまうような状況です。
それでも、私は、住宅ローンを使われることを提案いたしました。
住宅ローンを組むと当然金利がかかるじゃない!
支払えるのなら先に支払った方がお得じゃない?
通常、こう考えられますが、損か?得か?という視点で見ると、住宅ローンを組んだ方が断然お得なのです。
その理由をここでは詳しく解説します。
住宅ローンを組んだらお金がかえってくる!
ここでは、わかりやすいように支払い総額を3000万円で話を進めていきましょう。
本当は、一括で3000万円の支払いができますが、3000万円の住宅ローンを組んだとしましょう。
こちらで、様々な銀行の金利を見たり、シミュレーションをする事ができます。
現在(2018年11月現在)の住宅ローンの金利は、銀行にもよりますが、概ね変動金利で0.5%くらいです。
ところが、嬉しい事に住宅ローン減税という制度があります。
簡単に言うと、年末の住宅ローンの残高の1%が所得税から控除されると言うものです。
例えば、
3000万円を借り入れして、少しずつ返済をして行き、今年の年末の住宅ローンの残高が2500万円だったとしましょう。
その1%があなたの所得税などから控除されると言う事は、25万円が実質お得になると言う事です。
つまり、住宅ローンの金利よりも控除される額が大きいと言う事になります。
ただし、変動金利が2018年現在とても低いためにこうした事が実現しますが、金利はどう変化していくのか誰にも分かりません。
こちらの記事を参考にしながら、経済のニュースに目を向けて、必要なならば途中で固定金利に切り替える事も必要になるかもしれません。
万が一のことがあった場合も住宅ローンなら保証される!
住宅ローンは、通常、長期間に渡り借り入れをしている状態になりますから、保険に加入する事になります。
ここでは、簡単にしか触れませんが、借り入れ主が万が一、亡くなってしまうような事があれば返済をする必要がなくなります。
住宅ローンの返済がなくなり、残されたご家族の方々の生活は、その分守られると言う仕組みになっています。
本来、このような事が起きてはいけませんが、全額現金で支払った後に、借り入れ主が亡くなったという場合に、お金が戻ってくる事はありません。
そうしたリスクも考えると、住宅ローンを組んでおいた方が安心できるのではないでしょうか。
また、近年は死亡だけに限らず、三大疾病の際にも返済が考慮されるという制度も増えてきました。
住宅ローンに関する詳しい記事は…
お金の価値は、年数とともに下がる傾向にある
お金の価値は、これまでの歴史的な流れを見ると下がっていく傾向にあります。
ですから、3000万円の住宅ローンを35年で組んだとしても、30年後に月々返済する額が10万だとしても、随分楽に返済できるのではないかと考える事もできます。
ちょっと難しいよー。
もう少し分かりやすく教えてくれない?
ほんなら、めちゃめちゃ分かりやすくするで。
今から、50年前、昭和40年代の学校の先生の初任給は、25,000円くらいやったんや。
25,000円あったらそれなりに生活できたって事や!
えっ!
じゃあ今のまま当時に戻ったら私は大金持ちやん!
ディズニーランドが開園したのが1980年。
1DAYチケットが3900円やった。
たった40年で物価はどんどん上がっている事がわかるやろ。
もちろん、みんなの給料も上がって行ったけどね。
この流れを見ると、現在3000万円の住宅ローンを組んだとして、30年後も10万円の返済が必要だと言われても、随分楽に返済できるのは想像できるはずです。
もっと分かりやくすく言うのなら、昔はジュースが1円だった時もあると言う事です。
現代の人がジュース1円で特売セールをすれば、長蛇の列になるくらい簡単に支払えると言う事です。
まとめ
たくさん現金をお持ちの場合も、住宅ローンを組んだ方がいい!という考えを紹介しました。
これは一つの考え方で、もちろんリスクもあります。
通常、住宅ローンは35年ローンを組まれるケースがほとんどですが、35年後の社会は到底予想することもできません。
住まいを新しくするというのは、とても大きなお金が動くことになりますから、たくさんお金がある方こそ、様々な選択肢の中から選ばれるといいと思います。
- 住宅ローンを組むと残高に応じて所得税が控除される。
- 住宅ローンを組むには保険に加入しないといけないために万が一の事があっても安心。
- お金の価値は、年月の経過とともに下がっていく傾向にある。
また、こうしたお金の事を考える事も重要ですが、住まいの居心地がいい!というのが最も経済的な事だと思います。
見た目だけにこだわった住まいを建てられ、居心地が悪い…、子どもが酷いアレルギー・アトピーを発症してしまったから、なんとか相談に乗って欲しい。
こんな声もたくさんあるわけです。
こうなってしまうと、病院に通う時間は取られ、心配事は増える…と言った、お金ではどうしようもない問題を抱える事になってしまいます。
ですから、お金の事を考えながらも、家族が気持ち良く、健康的に過ごせる住まいを建てるというのが最もコスパがいいという事になります。
それにしても時代の変化は、日に日に激しくなっているように感じます。
東京ディズニーランドが開園する前の動画を見ても時代の変化を感じます。