アレルギー・アトピーをちゃんと考える
〜そういえば不自然?〜

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前号の記事では、少し残念な話となってしまいました。

完全なオーガニックの野菜ってほぼ存在しないんだ…っていう話。

アレルギー・アトピーをちゃんと考える
〜大葉はたくましい!〜
アトピー性皮膚炎の原因は「皮膚のバリア機能」の問題。でも、なぜ、バリア機能が低下してしまうのか?その答えを探すために、自然のルールのようなものを探し、自分の生活と比較してみました。

 

だから、「力強い大葉」の様な循環が手に入れられにくくなっているのではないか?

例え田舎に住んでいたとしても、なかなか自然に触れられない様に感じたのです。

 

今日は、都会に住んでいても、田舎に住んでいても考えてみて欲しいことがあります。

あなたは、今日、土を触ったり、土を踏んだりしましたか?

 

都会にお住いの方は、特に「そう言えば…」と思われたのかもしれません。

家を出て、駅まで急いで歩く。

オフィスで仕事をして、夜遅くに帰宅する。

確かに、土の上を歩くことさえしていなかったなぁ…という方が

多いのではないでしょうか。

 

では、子ども達はどうでしょうか?

学校に行って、運動場で遊んで…

あっ、運動場は土だ!

運動場や公園で元気に遊ぶ子どもは、土を踏まない日はないのかもしれません。

けれども、

習い事などで忙しくしている子どもは、土を踏まないという日が多いのかもしれません。

こうして、改めて生活を見ると、

これまで共に生きてきた「土」にさえ私たちは

滅多にふれることができない生活をしていたのです。

そんな生活をしていて、

たくましく育つ「大葉」の様な自然界の大原則があるはずだ!って

考える方がおかしいのかもしれない…そんな事を思ったのです。

 

もう少し、丁寧に生活を眺めてみよう

土の上を歩くことすら貴重にさえ感じられる時代。

もう少し丁寧に生活を眺めてみたいと思います。

普段着用する衣類

最近でこそ、「オーガニックコットン」という言葉を耳にするようになりましたが、

化学的な繊維でできた衣類もたくさんあります。

オーガニックコットンとは?
細かな規定は多々ありますが、簡単に言うと、栽培に使われる農薬・肥料の厳格な基準を守って育てられた綿花のこと。収穫された綿花は、通常のものと大差はないものの、通常の綿花は育てる過程で大量の農薬を使うことが問題視されてきたために、「オーガニックコットン」と通常のコットンは区別されることが増えてきた。

綿花にしても、オーガニックと一般のものが

分けられるようになってきているということは、

オーガニックのものが少ないのかもしれません。

 

毎日生活をしている住まい

オーガニック住宅という言葉こそありませんが、

食品や衣類と同様、「自然」を強調する住宅が増えてきました。

今、あなたの足元には何があるでしょうか?

綺麗なフローリングが敷かれ、ワックスが塗られているかもしれません。

そして、フローリングの表面は綺麗な木目が描かれていますが、

綺麗に印刷されたものが貼られているケースがほとんどです。

そして壁面には、

ビニルクロスが化学的な接着剤によって貼られているのではないでしょうか。

こうして見ると、住まいもまた、自然から遠いもので囲まれてしまっています。

 

ドイツの学者、エーリッヒ・フロムはこう言っています。

人間が完全に自然から離れることはない。あくまで人間は自然の一部だ。

ところが、時代が進むにつれて、自然から離れて行っているように感じられます。

とは言っても

これは、私が勝手に感じたアレルギーやアトピー増加の原因の一つだと思われる話です。

それでも、確かにそうだなぁ…と感じてくれる方がいればとても嬉しいです。

では、これらの事について専門家の方はどうお考えなのでしょうか。

 

アレルギー科院長が語るアレルギー・アトピー増加の原因とは?

息子を連れてたくさんの病院を巡りました。

鍼灸院などの民間療法的な医院も含めると40箇所ほどの医院を巡ったことになります。

そこで言われた、アトピーの原因は、やはり、

肌のバリア機能が弱い

で、なぜ、肌のバリア機能が弱くなったのか?

そこまで踏み込んだ話をしてくれるお医者さんはそう多くはありませんでした。

ところが、一部に衛生仮説を教えてくれたドクターもいました。

衛生仮説とは?
私たちの生活が衛生的になりすぎて、本来、身の回りに当たり前にあったもの(ダニ・ハウスダスト・雑菌など)に触れる機会が格段に減ったために、そうしたものに触れた時に、外敵だと判断してしまって過剰な反応を起こしているのかもしれない。その過剰な反応が、喘息だったり、アトピー性皮膚炎を起こしているのだろうという説。

 

実際に、アレルギーの研究が進んでいると言われている欧米の研究にはこんな報告もあります。

酪農場で育った人々が喘息やアレルギーを発症することはめったにありません。これはおそらく、子供の頃、彼らは免疫系の全体的な反応性を低下させるバクテリア成分を含む空気を吸うからである。

そう言われたら確かにそうだなぁ…と思います。

30年程前の子どもたちは、ドロドロになって遊ぶのは当たり前。

川に入って遊ぶのも日常でした。

そして、鼻水を垂らし、服の袖口で拭き取り、袖はいつもカピカピになっていたものです。

これが素晴らしい行為という訳ではありませんが、

こうした暮らしをしながら、

現代なら「消毒しないといけないね」と言われるような雑菌などと

共に暮らしていたのかもしれません。

確かなのは、

現代よりも遥かにアレルギー・喘息・アトピーなどに苦しんでいる子どもは

少なかったということ。

 

やまて小児科・アレルギー科院長の山手智夫先生は、

アレルギーの増加の原因についてこう言われています。

現代社会では、身のまわりに「なじまないもの」が増え、「なじんできたもの」が減って、体調を整えにくくなっている。空気や水、土壌など生活環境中の新たな化学物質が増え、食物、 花粉、ハウスダストなどがそれらと混じり合っているからです。
また、日 本人の体になじまない洋食や食品添加物を摂る機会が増え、なじんできたビタミン、必須ミネラル、繊維分たっぷりの野菜や魚を中心とした 薄味の和食を摂る機会が減っているから。和食の食材はアレルギー を起こしにくいだけではなく体調を整えます。
加えて、ストレスが増え、 十分な休息・睡眠がとれずに、心の状態が悪化することも原因とされています。

これまで、人は「土・海・川」などと共に生きてきました。

これらとどうやって上手に付き合っていくのか?を研究者に限らず、

一般の人もそれぞれが考え、「なじんできた」のではないでしょうか。

ところが、身近にある「土」にさえ触れる機会が減り、

「なじまない」スマホと共に生活をするようになった気がします。

 

実は、スマホとアレルギーの関係も研究されており、

興味深い報告もありますので、こちらで触れています。

アレルギー・アトピーをちゃんと考える
〜電磁波も気になります〜
近年、便利なデジタル機器が随分増え、電磁波が気になるという方も増えてきたように感じます。電磁波とアレルギー・アトピー、そして体調とは本当に深い関わりがあるのでしょうか。

 


今日は、久しぶりに庭木の剪定をしました。

毎年切っても切っても…木々は新芽を出してきます。

彼らは、ずっと「なじんできた」場所に居座り続けるからこそ

たくましいのかなぁなんて思います。

 

アレルギー・アトピーをちゃんと考えるの

本当は、自分も子どもにも
もっと自然に触れながら生きて欲しい。
そんな願いをもった方と仲間になれたら嬉しいです。
私たちは小さな工務店ですが、
施工する・しないよりも、
「自然を見る」大切さを伝えていきたいのです。

友達にちょっとおしゃべりをするかのように
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