古くから、
自然は、私たちにたくさんのことを教えてくれるはずだ。
などと言われてきました。
科学が十分に進歩しなかったから頃、人は自分なりの視点で自然を見て、根拠は良く分からないが、「こういうものだ」という発見をしてきました。
例えば、
あなたもどこかで聞いたことがあるかもしれませんが、それは本当なのでしょうか。
そこで、今日は
- 縦に伸びる野菜は縦に保存した方が良いと言われる理由
- 環境によって私たちも疲労したり、回復したりする
光熱費を抑えることではなく、
身の周りの環境を整えること。
この様に考えられる理由を詳しく解説します。
縦に伸びる野菜は縦に保存した方がいいと言われる理由
科学的に見ても、縦に伸びる野菜は縦にして保存をした方がいいと言えます。
理由は後で詳しく解説しますが、本当か?などと思う前に、先人達は、収穫できた野菜を縦に保存した方がいいのか?横の方がいいのか?置き方にまでこだわった…ということに敬意をもちたいものです。
食べ物が豊かではなかったからこそ、少しでも良い状態で保存する工夫が考えられました。
縦に伸びる野菜は縦に保存をした方がいいと言われる理由
多くの野菜は、縦に伸びようとする性質があります。
きゅうり・大根・ねぎ…など、縦に伸びようとする野菜はたくさんあります。
当然、保存する時にも「育った環境に少しでも近い方がいいだろうから縦にしよう!」と考えられるのは十分にわかります。
現代でもこの様に記述されていることが多いです。
縦に伸びる野菜では、土の中では横の状態から縦になろうとエネルギーを消費するものです。横にして保存すると、上に立ち上がろうとして無駄に水分と糖分を浪費してしまい、その結果しおれるのが早くなります。
(生活知恵袋 https://www.seikatu-cb.com/hozomiwa/daikonho.html#a02 より引用)
この感覚、なんとなく理解できるかと思います。
なぜ、畑から抜いてきた大根などの野菜は縦に保存するといいのでしょうか。
縦になろうとするエネルギーを消費する…とはどういうことか、もう少し詳しくみていきましょう。
ここに生活をよりよくするヒントが豊富に詰まっています。
縦に伸びる野菜は重力の方向に伸びる細胞の構造になっている
細胞…なんて言葉が出てくると難しく感じる人もいると思いますが、イラストなんかも使いながらわかりやすい形で解説していきます。
野菜が大きく成長するというのは、
- 細胞分裂が進んで細胞の数が多くなる
- 細胞そのものが大きくなる
のどちらか一方、または両方が満たされた時に大きくなります。
この時に、細胞が重力の方向に伸びやすいようにできているものは、縦方向に伸びます。
反対に横方向には細胞が伸縮しにくいように作られています。
例えば、畑で大根を収穫したとしても、大根はまだ生きています。
ですから、この時に大根を横向きに置くと、大根がもっているエネルギーは重力方向に働こうとしますが、伸縮しにくい硬い壁に当たるために、「あら?おかしいぞ!」という風になるわけです。
つまり、大根からすると、いつもならすんなり大きく伸ばすことができた細胞が、今日は伸ばせない!ということになり、大きく疲労してしまうということです。
この現象は、人間で考えるととても分かりやすいです。
あなたがいつもなら駅まで歩いて行くところを、「今日は四つん這いで行きなさい」と言われ、本当に四つん這いで行くとどうでしょう。
大きく疲労することは十分想像できるはずです。
大根を横に寝かすということは、この様なことが大根の内部で起きているために、早く疲労してしまい、美味しくいただける期間が短くなってしまうのです。
では、この視点で人間の暮らしを見るとどうでしょうか。
人間の身体も自然環境に適応するようにできている
大根が基本的に縦に伸びようとするのと同じ様に、人間も自然環境に適応しながら快適に生活できる仕組みをもっています。
例えば、
- 南国の方の髪の毛はくせ毛が圧倒的に多いが北に行くほど直毛になる
- 南国の方の鼻は低いが、北に行くほど鼻は高くなる
この様な傾向がみられますが、これは気候と深い関わりがあります。
それぞれの地域の気候に応じて身体はゆっくりと変化し、現代のように進化してきました。
ところが、現代の社会の変化は、人類史という長い目で見ると、あまりにも急激な変化が超短期で起きているために、身体が変化に対応しきれていません。
その結果、
- アレルギー・アトピー
- 精神的な不安
- 化学物質過敏症・電磁波過敏症
- 不登校・LD・ADHD など
に悩まされる人が、増加していることはあなたも十分肌で感じていると思います。
これだけ科学・医学が発達してきたにも関わらず、この勢いを抑えることに成功していません。
やっぱり、ストレスも大きく影響しているんじゃない?
そこで、多くの人はストレスを感じた場合、どの様な行動をするのか見てみましょう。
下のグラフは、2000人以上を対象とした「疲れを癒すリフレッシュ方法(複数回答)」に関するアンケートの結果です。
あなたも「そうそう!」と共感した項目があったはずです。
そして、ここで注目したい点は、
と言う点です。
意外に感じたのは、カラオケに行く・ゲームをすると言った行動が少なかったことです。
また、最近では「SNS疲れ」という言葉もよく耳にする様になりました。
知人が何をしているのか、どんな楽しいことをしているのかが分かり、リアルタイムで連絡をとることができる便利なツールなのに、利用することに疲れを感じてしまう…。
理由は様々考えられますが、近代的なツールを使った暮らしは、私たちにとって「大根を横にした様な暮らし」なのかもしれません。
住まいの作りも同様で、表面的な便利さを求めるあまり、自然との分断が強くなり、本来人がもっている力が発揮しにくい住まいが増えてきたように感じます。
先にストレスを発散する方法のアンケート結果に書かれていた項目の多くは、敢えて「ストレス発散方法」に挙げるものではなく、日常の人らしい生活の中でできることです。
あなたの住まいの空間・ライフスタイルに自然やアナログ的活動時間はあるでしょうか。
アレルギーなど、様々な疾患に苦しんでいる子ども達は、大人に「人らしい暮らし」の重要性を一生懸命伝えている様に感じます。