なんと!27年ぶりにコカ・コーラの1.5ℓ以上の商品が、値上げされると発表されました。
私、コーラって滅多に飲まないし、あまり気にならないけどね。
その発想が勿体ないって!
物価が上昇する兆しかもしれないし、
お金の動きに大きな変化が出れば、住宅ローンの金利だって動くかもしれないで!それでも、気にならないか?
ここでは、コカ・コーラ社の値上げをお知らせするのが目的ではありません。
なぜ、コカ・コーラ社はこのタイミングで値上げに踏み切ったのか?
その背景を簡単に知って置くだけでも、あなたの資産を守る事に繋がるのでご紹介しましょう。
27年前の日本の様子とわかりやすい物価の話
27年前と言えば、1992年。
新幹線のぞみの運転が始まり、チェッカーズが解散した年です。
また、MD(ミニディスク)が大ブームした頃でもあります。
ある程度の歳を重ねられた方は、これだけでも時代の変化を大きく感じられる事でしょう。
こちらの記事に掲載しましたが、当時のディズニーランドの1Dayパスの価格は、4800円。
現在(2019年)は、7400円。
ディズニーランドの1Dayパスの料金が物価の標準ではありませんが、物価は長い年月を賭けて緩やかに上昇している事は分かると思います。
なぜ、コカ・コーラ社は今(2019年)に値上げに踏み切ったのか?
コカコーラ社の値上げに関するニュースには、こう書かれています。
清涼飲料メーカーのコカ・コーラ ボトラーズジャパンは8日、「コカ・コーラ」など大容量サイズの清涼飲料の価格改定を4月1日出荷分から行うと発表した。同社の価格改定は1992年以来27年ぶり。対象は1.5リットルと2リットル入りペットボトルの大容量製品などで、「コカ・コーラ」のほか「アクエリアス」や「綾鷹」などの16アイテム。希望小売価格で一律20円、6~10%の値上げになる。
「コカ・コーラ」の1.5リットル入りペットボトルでは、税抜きの希望小売価格を、現在の320円から340円に値上げする。同社は、大容量を価格改定する理由として、物流費や包材費における1本あたりの影響を考えたためとする。なお、500mlペットボトルの値上げは現在のところ検討していないという。
(食品産業新聞社より)
私の感覚で言うと、27年間も値段を維持してくれていたんだと言う感覚です。
また、物流費が高騰しているのもよく分かるのではないでしょうか。
近年、ネット通販も市場も大きく伸びてきたために、物流業界も圧倒的な人出不足となりました。
その結果、身近な物流サービスもコスパがいいなぁと思われるものは廃止されたり、軒並み値上げという事がおきました。
はこBOON | 廃止 | 2018年6月 |
ゆうパック | 値上げ | 2018年3月 |
宅急便 | 値上げ | 2017年10月 |
佐川急便 | 値上げ | 2017年11月 |
こうした事情を踏まえても大容量ペットボトル容器の商品価格が数%値上げされるのは、仕方のないことかもしれません。
コカ・コーラ社の値上げが他社の値上げのチャンスになるかもしれない!
どの会社も値上げをしたい…。これが本当のところです。
けれども、価格競争もありますから、値上げを我慢しながら何とかやりくりしている会社もたくさんあるのが現状です。
ところが、今回の値上げで、コカ・コーラの商品を置いている会社は値上げをする正当な理由ができた訳です。
例えば、ファーストフード店・ファミリーレストランなどの飲食店にとっては、今回のコカ・コーラ社の値上げと消費税増税は、値上げをするチャンスと見ている可能性もあるわけです。
実際に今回の報道で、一般の方もこの様に感じている方もいらっしゃいました。
政府も緩やかに物価上昇をさせる事を目標としており、物価上昇の波はジワジワと押し寄せてきている様に感じられます。
さらに2019年は、消費税が増税されます。
このタイミングを見計らって、社会全体の物価上昇する可能性も十分に考えられます。
そ、そんなの酷い。
物価も上がって、消費税も上がって…
地獄じゃないの?
でも、物価が上がると言うことは、動く金額が大きくなるということで、
悪いことばかりではないんだ。
給与がアップする可能性もあるしね。
けれど、大変だーって言って、みんなの財布の紐が硬くなってしまう可能性もあるしね。
そればかりは、どうなるかは分からないんだ。
過去の消費税増税のタイミングには物価が上昇していた!
私達は、過去に消費税導入や消費税増税を経験しています。
そこからどんな傾向にあるのかは、歴史が多くの事を教えてくれます。
過去の消費者物価指数の推移を見ると、オイルショック、消費税導入・増税時に物価が大きく上がっています。また物価は、景気が良くなると上がる傾向がありますが、最近では、石油や穀物等の原材料の高騰による物価上昇もみられます。また、今後、消費税が引き上げられると、物価が上昇することも考えられます。
東京スター銀行より
そして、私達が注目しておきたいのは、政策金利の変動です。
日本銀行が一般の銀行にお金を貸す際の金利。
経済が活発に動いている場合には、政策金利を高くすることで、お金の動きを抑制する。反対に、経済が低迷している時には、政策金利を低く設定して、市場のお金の流動性を高めようとする傾向にある。
一概に、こうだとは言い切る事はできませんが、
ということです。
もちろん、預貯金の金利が上昇するだけならとても嬉しい事ですが、住宅ローンを変動金利で借り入れされている場合には、2019年・2020年あたりに金利が動く可能性もあると言う事だけは頭にとどめて置いて欲しいのです。
変動金利で住宅ローンを組んでいたが、途中で固定金利に変更すると言うことも可能です。
さらに詳しくは、こちらの記事を参照してください。
まとめ
コカコーラー社の値上げのニュースをきっかけに、物価や金利について簡単に考えてみました。
- コカコーラー社の値上げは、物流・包装材の値上げが主な原因
- コカコーラー社の値上げは、他の会社の値上げの起爆剤となる可能性も考えられる。
- 消費税増税のタイミングとも近く、物価が上昇する可能性も考えられる。
- 物価が上昇すると金利が変動する可能性も考えられるために住宅ローンが変動金利の人は、経済のニュースには注目しておいた方がいいだろう。
時々、「住宅ローンに縛られて生きるのが嫌だ!」という声も耳にしますが、
住宅ローンが人生を縛るものとして見るのか、いつ帰っても心地いい家を手に入れられた上に世の中を広い視点で見る機会を与えてくれるものと見るのか…
この解釈の違いはとても大きいなものとなります。