規則正しい生活のために考えたいこと【不規則なものに囲まれる】

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九谷田 義之

不動産・施工に関するお金に詳しい人。同じ費用をかけるなら本当に重要なところに費用をかければいい。削減できるところは削減も惜しまない。なぜかお客様の子どもに愛される。

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夏休みや冬休みに入ると、子ども達は、いろんな大人の人に

「休みだからと言ってダラダラしたらダメよ。規則正しい生活をしなさい。」

なんて言われることが多いと思います。

そこで、この「ダラダラした暮らし」になる原因と改善方法を考えてみました。

結 論

人はないものねだりをする傾向があるためにダラダラでバランスをとっている。

ということです。

どういう事か解説します。

 

かなり端的にまとめたものは、こちらのインスタをご覧ください。

 
 
 
 
 
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生活の規則正しさは誰かが決めたものではなく、自然に誕生した。

「規則正しい生活」というと、早寝早起きを想像する方が多いでしょう。

では、「早寝早起きをした方が良い」と誰が決めたのか?ということになりますが、誰かが決めたものではありません。

早寝早起きという暮らししかできなかったというのが正しい認識でしょう。

理由はとても簡単で、電気がなかった頃、人が活動できるのは昼間しかなかったからです。

平安貴族の暮らしはというと…

平安貴族の1日(いくつかの資料をもとに独自に作成)

平安貴族の1日(いくつかの資料をもとに独自に作成)

季節によって若干異なったそうですが、19時ごろに寝て3時に起床していたそうです。

電灯もない時代ですから、早く寝て、日の出の頃にはすぐに活動できる状態にしておくことが最も効率がよかったのかもしれません。

もちろん、この様な生活習慣は、長らく続き、江戸時代の庶民も「灯代(今でいう電気代)」がもったいないとの事でさっさと就寝していたようです。

つまり、

日本人は、長きに渡って、規則正しい生活をしなくてはならい環境にあった

ということが分かります。

この様な暮らしが長く続いたために、私たちの身体は遺伝的にも早寝早起きの暮らしが最もパフォーマンスが良くなる傾向が強いのも十分納得いくのではないでしょうか。

 

規則正しい生活ができるのは、不規則・不安定な状態であったから

「早寝早起き」について、別の見方をしてみましょう。

規則正しい生活が自然にできたのは、暮らしそものが不安定だったためと考えることができます。

丁寧に暮らしを見ると、現代と大きく異なり、非常に不安定だったことが分かります。

 

江戸時代の庶民の働き方

庶民の場合、農作業・土木作業の様に屋外での仕事の割合が、高かったことは言うまでもありません。

良い天気の日はしっかりと働きますが、雨の日には仕事が休みということも多々ありました。

つまり、「しっかり働ける時に働く」ことが大切なので、そんな時には朝早くから仕事が開始されたそうです。

 

光・地面・食事・住まい…あらゆるものが不規則・不安定

また、物質的な面をみても不安定でした。

  • 電灯というものがない為に、光は太陽光がメインとなります。
  • 土でできた道がほとんどで、歩き心地は天候によって左右されたことは言うまでもありません。
  • 食事も天候・季節によって左右されました。
  • 住まいも冷暖房がありませんから、過ごし易さは日によって大きく変化しました。

 

あらゆるものが現代社会と比較すると不安定だったために、少なくとも自分でコントロールできることは安定的な状態を維持しようという本能が働き、規則的な生活が誕生したと考えられます。

 

現代はあらゆるものが安定的になった

現代はこれまでの歴史と比較すると、働き方にしても物質的にも、とても安定した状態だと言えます。

  • 一歩外に出れば、アスファルトの道路で、大きな凸凹はありません。
  • 室内は、年中通して温度・湿度を一定にすることも可能になりました。
  • 昼夜を問わず、室内であれば自由に明るさを調節できます。
  • 家やオフィスの床は、ツルツルでとても安定的な状態です。

この様な事例はいくらでも見つけられるほど、私たちの暮らしは安定しています。

歴史的には、不安定なものとどう付き合うのか?に重点が置かれてきた暮らしが、わずか100年程度でガラリと変化し、不安定なものが随分減りました。

この様な視点で、現代の子ども達を見ると、安定的なものが身の回りに増えたために、敢えて不安定なものを求めているかの様に見えるのです。

別の言い方をすれば、

不安定な生活をしたところで、十分安定したものに囲まれているので安心

ということです。

 

人は安定的なものを求めるが、不安定であることも大切

 

ランダムな節・木目を強調したうづくりの木材(空気がうまい家)

ランダムな節・木目を強調したうづくりの木材(空気がうまい家)

 

 

不便益システム研究所というものがあります。

「不便だからこそ気づくことがあり、それによって私たちは幸せを感じたり、生活が豊かになったりする」という考え方を大切にされています。

今回は、「規則正しい生活=早寝早起き」をメインに生活を見てきましたが、何でも安定的で満たされると、人はその反対を求めようとすることが分かります。

上の写真の様な「うづくり」について詳しくは、【一手間加えられた床無垢材】うづくりのメリットとは?をご覧ください。

 

こう考えると、現代、高性能住宅という言葉が当たり前になってきていますが、あれもこれも制御できるという住まいは、本当に人を幸せにすることができるのだろうか?という疑問が湧いてきます。

もちろん、時代に応じて「ある程度」性能を求めることは必要ですが、例えば、年中快適な室温・湿度の空間での暮らしは本当に人(特に子ども)にとっていいのだろうか?ということは、立ち止まって考えてみる必要がある様に思います。

高性能住宅・高気密高断熱住宅などが私たちにもたらす影響については、住まいの風通しと通気性を深く考える【気密性を数値で見るリスク】で考察をしています。まだまだ、これらについては歴史が浅いということも視野に入れておきたいものです。

この「ある程度」は人によって求めるものが大きく変わりますが、家づくりの観点で言うならば、少なくとも「室内に自然が感じられるもの」があることはとても大切だと思うのです。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

原子の世界を見ても+と-が存在してバランスをとっています。

そう思うと子ども達が不規則な生活になりがちなのは、現代のくらしを見直すための合図のようにも思えるのです。

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