マンションの全面リフォームも目に触れる部分の制作に入りました。
ここまでくると、日々、大きな変化が感じられる現場となりますから、見ていても楽しいものです。
本日は、
します。
リフォームや新築をされた後の悩みは、家具の選択!
空気がうまい家®︎に限らず、一般的な住まいにしても、引っ越しをした後に部屋に置く家具の選定に悩まれることが多々あります。
何に悩まれることが多いのか?
- 部屋の雰囲気に似合う家具がなかなか見つからない。
- いいなぁと思った家具があってもサイズに問題がある。
- オーダーで家具職人さんに作ってもらうと費用がかさむ。
- そもそも家具を見に行く時間がない。
特に「空気がうまい家」の場合、部屋の雰囲気は特徴的なため、それに似合う無垢材の家具を後から購入するとなると、その費用はかなりかさんでしまいます。
こちらのVigoreさんのテレビボード、シンプルですがとてもいい雰囲気です。
一生使える家具として制作されているようですが、受注してから納品までに2ヶ月ほど要してしまいます。
また、家具として制作されていますから、費用も20万円程度にもなってしまいます。
家具として作られるもの、家具職人の仕事とは?
家具職人さんが作る家具は、デザイナーが図面を作成したものをもとに、木材の加工が行われます。
特に「木目」は意識されることが多く、木材をカットしていく際に木目を基準に考えることが多いそうです。
また、当然ですが接合部分をいかに綺麗に魅せるのか?という事にも注意を払うそうです。
そして仕上げに、綺麗な塗装までされるわけですから、オーダーメイドの家具が手元に届くには相当な時間を要することになります。
音響熟成木材を用いて家具の様なものを作る
私たちは工務店ですが、「いい住まい」を作ることが目標ではありません。
私たちが目指すのは、「引っ越しが完了した後の生活が快適で楽しいこと」なのです。
引っ越しが完了したけれど、あれがない・これは買いに行かないといけない…というものが多くあっては、貴重な時間を失うことになります。
ですから、後に、家具類を購入しなくてもいい様に、
最初から造り付けの棚や収納などを提案するようにしています。
もちろん、制作は大工が行いますから、木目を見て板の使い方を考えるということはありませんが、釘やビスが見える様な施工がなされることはありません。
また、床材と同じ音響熟成木材を用いて現場で制作をしていきますから、塗装をする必要もありません。
完全に一体感のあるテレビボードなどが完成するということです。
しかも、板と壁の間には一切の隙間もありませんから、スペースも最大限活用できるのです。
大工仕事で棚ができるまでの流れ
壁の内側には、この様な下地が入っています。
この下地に、先に棚板を取り付けます。
そして、少し見にくいですが、石膏ボードに棚板がはいるような穴を開けて、
後から石膏ボードを下地に取り付けていきます。
こうすることで、接続部分のビスなどは一切見えなくなります。
もう少し大きなものにしても同じ様な方法で、現場で制作していきます。
壁をうまく利用するからこそ、こうしたものが手早く制作できるのです。
全体の流れを簡単なイメージにまとめるとこの様になります。
現在はこの様な形で作業を進めていますが、正式に出来上がった時に、大工仕事として制作したテレビボードなどの詳細を紹介したいと思います。
本当に節は邪魔な存在なのだろうか?
これまで、節が多い木材は「良くないもの」として扱われる傾向が強くありました。
実際に、節が多い板は収納の中に用いるようにし、節が少ない板は、目につくリビングや玄関の床に用いることが常識の様に言われてきました。
ところが、近年、大手住宅メーカーも上の写真の様に、「節を気にせず魅せる」様になってきました。
そして、こちらが、空気がうまい家の床。
この節、あなたは気になるでしょうか。
古くから愛されている知恩院の廊下も、下の写真のように節がたくさん目立ちます。
こちらの記事にも書きましたが、私たちは木と共に生活する文化の中にいます。
だから本当は、「節」も気にならないのではないでしょうか。