新築やリノベーションをしようと考えている方から、
という質問を受けることがあります。
今は、様々な住まいに関する情報がネットを通して得ることができるので、お客様も熱心に勉強をされているという印象があります。
もちろん、たくさん勉強をして、具体的に表現していただくのも一つの方法ですが、必ずしも具体的に住まいの要望を伝える必要はありません。
ここではご希望の住まいが形になる為に最も重要なオーダーの仕方をお伝えします。
結 論
たったこれだけ?と思われるかもしれませんが、これがどういう事か、現在、京都市内で行っているリノベーションの現場の様子とあわせて、詳しく解説します。
リノベーションと言ってもかなり自由に間取り等も変更できる
京都市内の場合、新築をしようと思ってもなかなか新しい土地が見つからない、見つかったとしてもかなり高額で、建物にかけられる予算が少なくなってしまう。
こんなことはよくあるものです。
でも、リノベーションだともともとあった住まいの間取りと似た様なものになってしまうのではないか?という心配をされる方もいらっしゃいますが、かなり自由に間取りを変更することができます。
戸建てリノベーションの場合、どうしても外せない柱・梁がある
「かなり自由に間取りを変えることができる」と言いましたが、100%自由がきく訳ではありません。
建物の構造によっては、どうしても外せない柱や梁があるものです。
ただ、これを邪魔な存在として見るのか?・活かすことはできないだろうか?と考えるのでは、見える世界は大きく変わってきます。
例えば、こちらの写真の中にもどうしても外せない柱があります。
この様な言い方をすると、すぐに外せなかった柱が分かると思いますが、何も言わなければどうでしょうか?
戸建てリノベーションの場合、どうしても外せない柱や梁があるというのは、この様な使い方をすることもあります。
どの様にしたら、障害となりそうなものを活かすことができるのか?お客様と話をしながら考えることはとても楽しいものです。
戸建てリノベーションの現場の事例(京都市)
写真の中央の部分は、クローゼットになる部分です。
もともとクローゼットがなかった部分ですから、この様にして新しく作っていきます。
今回のリノベーションは、大きな間取りの変更はありませんが、この様にして収納スペースや壁を作っていきます。
そのため、リノベーションでも間取りの変更は、ある程度自由がききます。
造作家具もこれからどんどん作っていきます。
これを踏まえて、本題に入ります。
因みに、上記の物件の解体直後の様子は、戸建て物件の解体後の様子【京都リノベーション完成までの道】にて紹介しています。
新築でもリノベーションでも家族の暮らしにあったものを作る
常に様々な方にお伝えしていますが、万人にとって素晴らしい住まいというのは存在しません。
けれども、山田さん(仮称)ご家族にとって素晴らしい住まいを作りたいと思っています。
ですから、
と思います。
例えば、
- 子どもが走り回っても気にならないくらい広い空間がいい
- いつでも子どもがパッと読書ができる様な環境にしたい
- 洗濯物を干したり、たたんで片付けるを楽にしたい
- とにかく、太陽の光がいっぱい入って明るい!って感じが好き
- 玄関に入った瞬間、うわぁ…いい感じっていうのが良い
住まいに対する要望は、挙げだすとキリがありませんが、この様な感じで、予算などを気にせず好きなだけ語って欲しいといつも思います。
これを具体的に見える形にしていくのが、私の仕事です。
今は、誰でも住まいづくりの勉強がしやすい環境になってきていますが、一つ問題点を挙げると、
お客様自身で高い・安いを判断してしまい、
要望を言わずに我慢してしまうこと
だと思います。
もちろん、住まいづくりの勉強をすることは素晴らしいですが、最初から「無理だろう…」と思ってしまうことはとても勿体ないと思います。
もちろん、誰でも予算に限りはあるものです。
ところが、小さな工夫で予算を大きく抑えることが可能になる場合もあります。
また、引っ越しをしてから購入が必要だと思われるものを造作家具として作ってしまうことで、コストが抑えられる場合も多々あります。
現在、リノベーション中の現場では、キッチンの背面に造作で棚を作っていますが、状況によってはキッチンメーカーの周辺収納を購入するより、住まいの雰囲気にもあい、コストが抑えられる場合もあります。
また、すでにお住まいの家ですが、この様な机を造作することで、住まいの質感にぴったりと合う机を探したり、購入する手間・費用も省く事ができました。
家具の提案も含めて、ご家族全員の暮らしを考えることが私の役目だと思っていますから、住まいに関するオーダーは、情熱的に語ることが何よりも大切です。
情熱的に話をしていただけると、私もあなたも常識にとらわれない新しく楽しいアイディアがどんどん浮かんでくるものです。
この感覚が共有できれば、あなたのご家族や店舗などにとって素晴らしいものができると、確信しています。