パピコが教えてくれた?!家の中の暑さ対策に溶けにくい氷を使おう!

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住まいと人の成長は深い関わりがあるのか?そんなことを追求する。住まいとアレルギーやアトピー、学力との関係にも注目している。現在、国内外の子ども達と関わりながら、住まいに関する書籍や冊子などの連載も行っている。要するに住まいのオタクである。

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これだけ暑いと「暑い」と口に出すだけでも叱られてしまいそうです。

もちろん室内はエアコンを入れていますが、それでも暑苦しさを感じます。

中には、昨晩はしっかりと眠れなかった…なんていう方もいるでしょう。

それでも、

子ども達は外で遊びまわったり、部活に出かけたりしますから、もう尊敬しかありません。

 

ですから、子ども達の水筒には氷をびっしりと詰めて持たせてあげたいのですが、水筒に詰めた氷って案外すぐに溶けてしまうものです。

けれど、カフェの飲み物に入っている氷やコンビニの氷は透明度が高い上に、なかなか溶けません。

一体、何が違うのでしょうか。

今日は氷の秘密に迫ってみましょう。

この猛暑の中、あなたが持ち歩く水筒の飲み物がいつでも快適であり、生活がより涼しくヒントとなれば最高です。

 

なぜ、カフェやコンビニの氷は溶けにくいんだ?

私が子どもの頃は、家にエアコンもなく、帰宅したら服を脱いで冷蔵庫を思いきり開けて涼んだものです。

ところがこの光景を大人に見られると叱られますから、自宅なのに泥棒のように忍び足で冷蔵庫に向かったものです。

そんな生活をしていましたから、夏は冷たいものや涼しいものに目を奪われたものです。

 

そして、疑問は魚屋の氷からスタートしたのです。

炎天下の中、発砲スチロールに氷をびっちりと詰めて、魚を並べてトラックで売りに来るのですが、あの氷が溶けていないんです。

保温性の高い発砲スチロールに詰められているとはいえ、車を止めると蓋を開けて商売をしているのになかなか氷が溶けない。

魚屋のおじさんは、当時僕にこんなことを教えてくれました。

氷って一言で言ってもなぁ、溶けにくい氷っていうのもあるんだ。

それは氷屋さんが作っているから、そこで買っているんだ。

家の冷蔵庫で氷が作れるのに、氷屋さんがあるのか!

家の氷と一体何が違うのか?当時、そんなことを疑問に思ったものです。

 

この時期の代表選手!パピコを食べたら答えが分かる。

少し大人に近づくと、溶けない氷の謎は分かってきました。

昔からある大ヒットのアイス「パピコ」を食べたことがある方は、この疑問を体感しているわけです。

チューチューと吸っていると、最初は味がしっかりとした冷たい水分が口に入ってきます。

ところが、最後の方ってどうだったか、覚えているでしょうか。

味が凄い薄いんです。ほぼ水みたいに感じたって方もいるかもしれません。

 

と、いうことは、

味のついた部分は溶けやすく、水の部分は溶けにくいということになるのです。

つまり、水の純度が高ければ溶けにくい氷になるという最も分かりやすい例なのです。

これが、私の溶けにくい氷の理解の第一歩になったのです。

では、この事を踏まえて溶けにくいコンビニ氷を作る方法を紹介しましょう。

 

自宅でカフェやコンビニのように溶けにくい氷を作る方法

コンビニ・カフェ氷を作る際の重要なポイントは2つあります。

この2つのポイントさえクリアしていれば、そんなに細かいところまで気を使わなくても概ねコンビニやカフェっぽい氷を作ることができますから、この夏、ぜひトライしてみてください。

純度の高い水を使う

自宅で作った氷が白っぽくなってしまうのは、空気が含まれていたり、水道水の他の成分が含まれるためです。

ですから、これらを取り除くためにも一度沸騰させて、余分なものはできるだけ揮発させてしまいましょう。

 

ゆっくりと時間をかけて冷やす

氷屋さんが作る氷は、時間をかけてゆっくりと冷やすそうです。

家庭用の冷蔵庫では、−20℃くらいで氷を作っていくのが一般的ですが、氷屋さんは−10℃くらいでゆっくりと氷を作っていくそうです。

そう言われると、冬のつららも透明度が高く、溶けにくいです。

(不純物はたくさん入っていますが)

 

コンビニ・カフェ氷を作る超具体的手順

  1. 水をヤカンなどにいれて一度沸騰させる。
  2. 水が冷めたら、ペットボトルや牛乳パックに水をいれてタオルを巻いて冷凍庫に入れる。

もちろん、通常の氷を作ることを思えば、一手間増えてしまいますが、たったこれだけで、見た目も涼しく、溶けにくい氷が完成するのです。

扇風機の前にこの氷をおいて涼しさを感じるのもいいでしょう。

 

なぜ、ゆっくりと氷を作った方が溶けにくいのか?

これは、ミョウバンなどで結晶を作るのと同じ原理です。

ミョウバンで大きな結晶を作ろうと思うと、ゆっくり時間をかけて水分を飛ばしていく必要があります。

水分がゆっくりと飛んでいく過程で、ミョウバン同士がしっかりと手をつなぐことができるのです。

もし、この過程を急がせてしまうと、手のつなぎ方がいい加減になってしまい、大きな結晶を作ることができません。

 

水も同じことです。

ゆっくりと冷やすことで、水同士がしっかりと手をつなぎ合うことができ、溶けにくい氷が誕生します。

ところが、急速に冷やすと、手をつなぎ合うことができないために、すぐに溶けてしまう氷となるのです。

 

自然にあるものは、急激な変化に弱いのではないだろうか。

私たちは、忙しい毎日を送っています。

仕事はもちろん、スピードが求められるようになってきました。

さらに、子どもの勉強の結果でさえも、早く結果を出すことが重視される風潮を感じます。

今日は、水の変化について見てみましたが、果たしてスピードばかりみていいのでしょうか。

 

スピーディーなものは、時に便利です。

コンビニの弁当、電子メールにLINE、新幹線での移動…

 

これの反対を挙げてみると、

手作りの弁当、手書きの手紙、徒歩での移動…

 

このリストのような部分をみていると、

これぞ本当は大事な部分だ!ってところには時間をかけることも必要だなぁなんて思います。

 

子どもの頃、冬の登校中はみんなでつららをキャンディの様になめていました。

それも日常的に…。

なぜ、病気にならなかったのかは、溶けにくい氷以上に難しい疑問です。

 

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