空気がうまい家を新築した時に出る廃材は捨てられません

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北村美千代

数々の店舗、住まい、文化財の新築・修繕のプランを行う。自由度が低く、制限があればあるほど建物のプランを考えるのが楽しくなってくるという習性がある。プランを考えている時間が至福の時間。

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先日は、(株)ハウス工房で空気がうまい家®︎を新築された方のご自宅を訪問させていただきました。

玄関に一歩入ると思わず「あぁ…」と感嘆の声が漏れてしまいます。

もちろん、私も施工に関わっていますから、完成前からこの様な空気になることは十分に分かっていますが、それでも感激してしまいます。

お住いの岩下様は、年末にお引越しをされましたから、新居での生活はおよそ3か月が経過したというところです。

住み心地などを伺っていると、ご主人はこんな事を言われていました。

こんなに大事にして貰って、建物に使われた木ですから、可愛がってあげたいですよね。
施工の際に出てくる端材は全部いただいて残してありますよ。
それに、オガクズもちゃんと残しています。
それくらい私たち家族には、空気がうまい家®︎に使われている材料は魅力的です。

通常の建築現場で、端材をぜひ残して行って欲しいと言われることはまずありません。

岩下さんは、空気がうまい家®︎で生活を始められてどんな事を感じられたのでしょうか。

 

家に帰りたくなる家で、思わず友達も呼んでしまいました。

岩下さんのお嬢様も、引っ越しをした日から家に帰るのが楽しみでたまらなくなったそうです。

以前は、賃貸に住まわれていたそうですが、賃貸独特のハウスクリーニングの消毒臭の様なものが気になっていたそうです。

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引っ越しをした日から、こうした化学的な臭いがない上に、木の香りがしてとても心地よかったそうです。

これまでは、自分から友達を家に呼ぶ…なんてこともなかったそうですが、思わず友達を家に呼んでしまったそうです。

遊びに来られたお嬢様の友達は、「何これっ!カフェみたい!」と言ってお料理を作る事まで楽しんで行かれたそうです。

私もコーヒーとお菓子をこうしていただきましたが、この場でこうして出されるとカフェに立ち寄った気分です。

 

そういえば、今年は家族全員が元気です。

さらに、奥様はこんな話をしてくれました。


今年は暖冬だったというのもありますから、何とも言い難いですが、今年は息子が「しもやけが辛い」って一切言いませんでした。

例年なら足をバタバタさせながら「しもやけが辛い」と言うほど酷い事があるのですが…。

それに、周りの人がインフルエンザにどんどん感染すると言う事があっても、私たち家族が感染すると言うことはありませんでした。

もちろん、ただの偶然かも知れませんが、いずれにしても家族全員が元気で過ごせると言うことは嬉しいことです。


 

確かに偶然かもしれませんが、インフルエンザについてはこんな事が発表されています。

空気がうまい家®︎に使用されている「幻の漆喰」は、鳥取大学農学部伊藤教授らとカイケンコーポレーションの共同研究により、鳥インフルエンザウイルスを一〇〇万分の一に抑制する結果を得ています。(詳しくは「幻の漆喰を知る」をご覧ください)

 

また、よく「空気がうまい家はいい木の香りがしますね」と言っていただけるのですが、こちの記事に書かれている通り、香りによって生命を守ろうとしていますから、その香りに包まれて生活していると元気でいる事ができるのも納得できるのではないでしょうか。

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これほど大切にされてきた木材を捨てるなんてできませんよ。

さらにご主人は、こんな話をくてくださいました。


我が家の施工をしている間に、1泊2日で、空気がうまい家®︎の建材を作っているカイケンコーポレーションのさつま工場の見学に行ってきました。

大事な住まいとなる材料が、どんな風に準備されているのかまで見ることができるともちろん、思わず愛着の様な湧いてきます。

それに、さつま工場に宿泊している夜に窓を開けるとバッハの曲が夜でも流れているんです。

さつま工場に行けば、どれほど木材が大切にされているのかを痛感する事ができました。

ですから、端材を捨てるなんて私にはできないんです。

施工後に残された端材も少しずつ加工をしながら、生活が快適になるに使いたい!と思って、少しずつですが、色々なものを作っています。

オガクズだってちゃんと集めて保管しているんです。


そう言って、これまでに作られたものを見せてくださいました。

こうした作品を見せていただくと、空気がうまい家®︎をまるで人を扱うかの様に大切にしてくださっているのが分かります。

 

どうしても捨てられなかったダイニングテーブル

ベンチもご自身で制作

施工の際に、ダイニングテーブルのご希望は伺っていなかったのですが、この様なダイニングテーブルができ上がっていました。

よく見ると…テーブルの下の部分は、古い机。

「ダイニングテーブルを購入してもよかったのですが、この下に使っている机も子どもが小さい頃に作って貰ったものなんです。ですから、いろんな思い出と一緒にこうしてた形で、活躍してくれたらいいなぁと思って、天板やベンチを作ってみました。」

ご主人は、こう語ってくれました。

ダイニングテーブルの土台になっている古い机には、小さな子どもが好きそうなシールが1枚貼られたまま残されています。

 

 

統一感は大切にしたいから…空気がうまい家のトイレットペーパーホルダー

空気がうまい家®︎の施工をしていると、他の現場でも「トイレットペーパーホルダーは売ってないのですか?ここにプラスチックのトイレットペーパーホルダーは似合わないですから。」といったの要望やご相談は、よくあります。

ご主人も同じ様な事を思われたのでしょう。

「トイレの室内も木と漆喰で仕上げてくれていますから、トイレットペーパーホルダーも同じ仕様にしたいじゃないですか。ですから、一応、作ってみました。」

と言われていました。

 

アイディアがすごい!タオルハンガー留め!

上の画像では分かりにくいかもしれませんが、タオルハンガーを取り付けるのに、家自体を傷付けることなく、取り付けるために端材を利用されています。

この隙間にピッタリと入り、タオルハンガーがしっかりと固定できるサイズ感とアイディアに驚きです。

 

数ヶ月後に訪問させていただくと、私たちも驚く様なものが作られている様な気がしてなりません。

空気がうまい家®︎と共に過ごしていると分かるのですが、「空気がうまい家®︎は生きている」のです。

人が育った環境や経験してきたことによって考え方が異なるのと同じ様に、それぞれの家庭によって異なる味わいを経年と共に出してくれるのが、面白いところです。

私たちの仕事は、もちろん「住まいを建てること」ではありますが、空気がうまい家®︎については、経年と共にどんな変化をしていくのか、お客様と一緒に住まいを育てることも大切な仕事だと思っているのです。

 

また、この日は、これからマンションを空気がうまい家®︎にフルリノベーションされるご夫婦も来られていました。

「あぁ、やっぱり部屋に入った瞬間、空気が違うって分かりますね。我が家もこうなるかしら?」

「なりますよ。どちらのマンションですか?」

「すぐ近くのマンションですよ。施工が完了したら見に来てくださいね。」

こうして、同じものを大好きになった人と人とが繋がる機会をもたらしてくれるのも、不思議で面白いなぁと思います。

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私たちが施工している空気がうまい家の施工事例の一部をこちらで紹介しています。

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