マンションのリノベーションを考えているけれども、無垢材だと防音の対策ができないのではないか?
マンションの管理組合の規約にも、防音に関する規約があるために、一戸建てのリノベーションの様にはいきません。
そこで、京都のマンションリノベーションは次の様に対応しました。
さて、今回は、無垢材(音響熟成®︎木材)が現場に搬入されてからどの様にして貼られていくのかを紹介します。
現場に無垢材(音響熟成®︎木材)が搬入されると、近所の方々からも「いい香りですねぇ。懐かしいわ。」などと言われるようになりました。
施工もこのくらいの段階になると、実際にどんな部屋になるのか、少しイメージしやすくなると思います。
木がもつ性質を存分に活かすために、木に音楽を聴かせながら自然乾燥させた木材。年数が経過するほど、木材の油分が表面に浮上し、綺麗な艶が出てくる。音響熟成木材が施工現場に搬入されると、辺りは杉の香りに包まれる。
フローリング(音響熟成®︎木材)は敷き詰められる過程
フローリング(音響熟成®︎木材)を敷く時の大前提
「木に音楽を聴かせる」というと、何か怪しげな印象があるかもしれませんが、木も私たちと同じ生き物です。
山で切り倒された後も、どんな環境に置かれるのかで、その性質は大きく変化するものです。
ですから、私たちがフローリング(音響熟成木材)を触る時には、私たちの気分もいい状態であることも大切にしています。
これは、料理と似ているような気がします。
レシピ通りに料理を作っても、機械で作るのと、機嫌の良いお母さんが作るのとでは、全く違った印象のものが出来上がります。
では、物理的にどの様に作業を進めていくのか紹介します。
マンションリノベーションの際の床の構造
この写真のように、コンクリート・空間・ボード・フローリング(音響熟成®︎木材)の順番に重ねています。
音響熟成木材は大変分厚いので、強度の心配は全くありません。
ところが、今回はお客様がピアノをお持ちだったので、ピアノを置かれる場所の床の下地はこの様にしておきました。
フローリング(音響熟成®︎木材)を敷く作業の様子
実際のフローリング(音響熟成木材)は、もっと長いものですが、この様にして組み合わせていきます。
ただ、無垢材ですから、気温・湿度などによって微妙に大きさが変化していきます。
仮に、収縮したとしても隙間がほとんどできない様に、しっかりと間を詰めていく必要があります。
作業の様子はこの動画をご覧ください。
本来、施工現場はいい香りがするものだった!
どのお客様も施工の完了を楽しみにされています。
誰だって、新しくなった住まいには、一刻も早く入居したいものです。
ところが、
現代の一般的な住まいの施工現場は、残念ながら薬品の匂いが強く、業者の方々でさえもマスクをしていないと作業が辛いと言われる現場もたくさんあるのが現状です。
一般的なリノベーションや新築の場合、施工を完了した後に鍵を渡しますが、その数日前は、施工に関わる様々な業種の人がマスクをしながら、薬品の匂いに耐えて作業が行われていたということは忘れてはいけません。
反対に空気がうまい家®︎の現場では、化学的な薬品の匂いはありません。
通常では、想像もしにくいような「いい香り」の現場です。
当たり前の話ですが、この「いい香りの現場」の作業が終わったら、すぐにお客様が入居されますが、現場で作業をしている者も「帰りたくない」と思う様な現場だからこそ、気持ちよく鍵がお渡しできるのです。
子どもの頃、大きな家を建てられる現場は、近付いただけでも木の香りがしたものです。それがいつの間にか、「新築のにおい」に変わってしまいました。
でも、時代はめぐると信じています。
今回、京都のマンションリノベーションに使用した床材、音響熟成®︎木材については、こちらの記事で紹介しています。