健康、美容の為に食べ物を意識される方がかなり増えてきました。
例えば
- できるだけ添加物を摂取したくない
- 農薬をできるだけ避けていきたい
- 糖質も気になる など
確かに、身の回りを見ると人工的な食品もあるために、本当に大丈夫なのかなぁ…と気になるものです。
また、少なくとも「子どもにはできるだけ人工的なものを食べさせたくない」と考え、子どもの食材にはこだわるという方も多いです。
そこまで意識しているあなたに朗報。
つまり、これまで食品について全然意識していなかったという方でも、体内が綺麗な状態に戻るという話です。
これについて詳しく解説します。
感覚的に当然? 有機野菜を食べると農薬が排出される
これまでにも、国内外問わず、有機食品について様々な研究が行われてきています。
もちろん、国内で使われている農薬は国が基準を設けていますが、国の基準が絶対に正しいということもありません。
人によっては
- 農薬ってそんな細かい事を気にする方がストレスじゃない?
- 農薬が多く使われているもの食べると湿疹が出て辛いです
これほどの違いがありますから、国の基準をクリアしているから安心とは言えません。
ただ、安心を求めるのなら、農薬の量が少ないほどいいだろう…ということは誰もが思うことのはずです。
本当に有機野菜を食べると体内に残留する農薬が排出されるの?
福島県有機農業ネットワークの研究は、次のように行われました。
その結果、
有機野菜生活前 | 5日間の有機野菜生活後 | |
尿中の農薬成分 | 5.0ppb | 2.3ppb |
減少率 | -54% |
たった5日間で、尿に混じって排出される農薬成分が54%も減少しました。
また、さらに1ヶ月この生活をされた方は、94%も減少することが分かりました。
非常に短期間でも、野菜達は体を正常な状態に戻そうと働いてくれたことが分かります。
グリーンピースジャパンが行った実験
さらに規模は小さくなりますが、グリーンピースジャパンも2家族に協力を得て、10日間、オーガニック食材の生活をしてもらい、その結果を報告してくれています。
特に子どもの変化は大きく次の様な結果となりました。
項目にもよりますが、たった10日と間で大きな変化が見られました。
つまり、
反対に、これらのことを意識しない場合、体内にどんどんよくないものが入っていく生活になります。
一般的には、残念ながら農薬などの化学物質の許容量を超えた時に、身体は大きく反応してしまい、アレルギー・アトピー・花粉症・化学物質過敏症などを引き起こすと言われています。
また、大きく変化が見られた有機リンですが、IQや言語理解能力に大きな影響があることが分かっています。
農薬や化学の専門家でなくても、赤ちゃんが生まれたらできるだけ農薬が使用されていないものを食べさせてやりたい…きっとあなたも直感的にそう思うはずです。
その直感は決して間違っていないということです。
なぜ、有機野菜を食べると体内が綺麗になるのか?
生き物は全て、
を第一に考えます。
野菜だって「人間に食べていただくこと」が目標ではありません。
だから、自分にとってよくない状況が発生すると、なんとか問題を回避しようとします。
大根やキャベツも虫に食べられた時に、ちゃんと身を守る仕組みを発動させます。
もちろん、人間だってウィルスが体内に入ってきても身を守る機能が発動します。
柊(ひいらぎ)や柚子も身を守り、種族を保存する工夫をしています。詳しくは、木造住宅の構造を学ぶ前に知っておきたい自然の驚くべき工夫をご覧ください。
つまり、生きているということは、自身を守るための工夫ができるということ。
だから、先人達は、体調が優れない時には、生命力の強いものを食べてきました。
- マムシ、スッポン
- うなぎ・なまず
- ニンニク・ネギ など
科学的とは言えないけれども、生きているものが持っている力を体内に入れて元気を出そうという考え方です。
ただ、ここで確かに言えることは、
です。
生きているものは、こうして支え合う力をもっているために、自然に近い食べ物を食べると好循環がスタートするということです。
一方、生きているけれども工業的な野菜というものもたくさんあります。
例えば、上の写真は、ビルの中で育てられている野菜です。
当然、外敵もほぼいない環境なので、良くないものに対して対策する必要もなく、循環を起こす必要がありません。
ですから、苦味も香りも弱い野菜となり、成長も随分早まります。
農業や林業に関わる人が減る中でこの様な取り組みは、メリットも大きいかもしれませんが、健康的・より自然な暮らしを目指すという視点では、課題も感じます。
野生の三つ葉や水菜を食べたことがある方なら、人工的・工業的な野菜との違いは十分過ぎるくらい知っているはずです。
工業的・人工的なものは自分で自分を守ることができない
どれだけ人の技術が進歩したとしても、現段階では、工業製品が問題を自分で克服するということはありません。
例えば、ビニル袋は経年と共に劣化しますが、劣化してきたからと言って、何かに変化し耐用年数を増加させようとは絶対にしません。
私たちの生活はこの様な工業的・人工的なものに常に囲まれているのです。
そして、何らかの問題が生じれば、さらに機械的・化学的なものを導入して問題を除去しようとしますが、循環を生み出すのは難しいものです。
住まい全体を見ても、壁・床・天井の四方が人工的・工業的なものに囲まれているために、よくないものが室内に入ってきたとしても浄化・排出することができません。
さらに高気密高断熱化が良いとされる風潮が強まり、良くないものはますます分解されずに逃げ場をなくしてしまいました。
食でいうと、人工的・工業的に作られた野菜を食べ続けながら生活をしているという状態に陥っているのです。
そのため、年々、アトピー・アレルギー・喘息などに苦しむ人は増加しています。
こうして見ると、食事も衣類も住まいもとても大切なことが分かります。
これまでに数多くのご家族の子どもの教育に関わってきましたが、食事に配慮される方は、衣類も住まいもできる範囲で配慮をされる傾向が強いということが言えます。
つまり、何も意識しない方と小さなことでも、より自然を意識して生活される方は次第に大きく差が開いてくるということです。
人の思考も様々なものと繋がり、循環していくものだと強く感じます。