木造と鉄筋どちらが地震に強いのか?世界一高いビルと世界一高い木の話

鉄筋と木造どちらがいいのだろう? 住まいと安全
渋谷 浩一郎

住まいと人の成長は深い関わりがあるのか?そんなことを追求する元小学校教諭。住まいとアレルギーやアトピー、学力との関係にも注目している。現在、国内外の子ども達と関わりながら、住まいに関する書籍や冊子などの連載も行っている。要するに住まいのオタクである。

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よし!そろそろ私たちにも新しい家族が増えることだし、住まいを新しくしよう。

でも、そもそも流行りのマンションがいいのか?

それとも、一戸建ての方がいいのか?

あなたには、迷いがあるかもしれません。

実際、私たちは、こんな質問を受けることが多いです。

  • マンションは鉄筋でとても丈夫そうですが、木造も丈夫なのですか?
  • 一戸建ての場合、何かとメンテナンスに費用がかかる様な気がしますが実際はどうなんでしょう?

せっかく、購入する住まいですから、経済的に無理することなく、安心して長く使いたい…そんな気持ちが強く伝わってきます。

これまでにも、住まいの強度について幾つかの記事を書いてきましたが、今回は、一戸建てとマンションの特徴を整理しながら、それぞれの強度について考えてみたいと思います。

 

木造建築で高い建物がないではないか!

木造の高い建物

木造と鉄筋の建物のどちらがいいか?という話はよく耳にしますが、

どちらにもメリットデメリットが存在します。

例えば、木造で超高層ビルの様な建造物は現存しません。

現在、住友林業が70階建ての木造ビルの建設を考えていますが、随所に鉄で補強がされる様ですから、純粋な木造建築とは言えないかもしれません。

現存する木造建築で日本でもっとも高い建造物は、都の東寺にある五重塔だと言われています。

となると、超高層ビルも作れてしまう鉄筋の方が優れている様に感じられるかもしれません。

 

ただ、鉄筋の建造物の問題点は、コンクリートの耐用年数です。

まだまだ、鉄筋コンクリート建造物の歴史は浅く、耐用年数についても人によって意見が大きく異なるのが現状です。

長く住まいと付き合いたいというのであれば、歴史的にも百年程度なら大丈夫と言われている木造の方が安心できるでしょう。

歴史的な視点で木造建築に触れたこの記事もご覧ください。

築100年以上!三重塔・五重塔が地震で倒壊していない理由!
築年数も古く、高さもそれなりにあるのに三重塔・五重塔が地震で倒壊したという話は耳にしたことがありません。なぜ、それらの建物は地震に強いのでしょうか?

 

 

世界一高いビルと世界一高い木を比べてみよう!

とは、いうものの木造はどうも弱い印象があるという声も耳にします。

そこで、世界一高い木やビルの様子を見て見ましょう。

 

世界一高いビルは、ドバイのブルジュ・ハリファ

高さは828mで 、ホテルやオフィスに使用されています。

もちろん、大量のコンクリートと鉄筋が用いられて建設されました。当然ながら土台を大きく作り、上部に行くほど、小さくなる三角形の様な形になっています。

世界一高いビル

世界一高い木は、アメリカのハイペリオン

高さは115m。ドバイのブルジュ・ハリファの比較にはなりませんが、ビルでいうならば、30階建てくらいの高さになります。

そして、注目したいのが形状です。

背が高い木も低い木も同じですが、上部の方がかさ高いのです。

要するに頭でっかちの状態をずっと維持しているのです。

世界で一番高い木

 

世界一高い木は人間の建築技術をはるかに超えている?

人工の建造物では、生えている木ほど頭でっかちなものはありません。

そして、それを一本の幹で支えているとという事は、私たちが想像もしない様な優れた技術が隠れているのではないだろうか…。

そんな視点で、京都大学でも、木がもつ繊維について研究をされています。

木がもつ強さの秘密が分かり、上手に生かす事ができると、様々な事が実現可能になるそうです。

近年(2019年5月現在)では、
木材から木がもつ繊維を抽出することができれば、軽くて丈夫で、色も自由に着色できる新素材ができるのではないか?と研究が進められています。
CNF(セルロースナノファイバー)と呼ばれるもので、強度は鉄の5倍とも言われています。さらに熱にも強いという特徴もあるために、自動車の部品などへの活用も期待されています。
アシックスはすでにCNFを利用した靴をすでに商品として発売しました。
https://corp.asics.com/jp/press/article/2018-06-01

 

こうして、木というものを見ると、木と正しく付き合う事で私たちはもっと安心して生活できる住まいを作る事ができるだろうと考えています。

ですから、私たちが施工するお客様には、木の基本的な性質や強さを知ってもらう様な機会を必ず設けているのです。

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