師走に入ると、スーパーやホームセンターなどで、清掃グッズがたくさん販売されます。
その中でも、重宝するのがメラニンスポンジ。
メラニンスポンジというよりも商品名「激落ちくん」と言った方がピンっとくるかもしれません。
ところが、使い方を誤ってしまうと、「しまった!」という事になってしまいます。
そこで、ここでは、
について紹介します。
基本的な原理を知っておけば、活用しても問題ない場所、注意が必要な場所が見えてきます。
ぜひ、年末の大掃除の参考にしてください。
100均などでも手にはいりますが、ある程度の量が必要だという方は、まとめ買いをするとかなり割安になります。
メラニンスポンジを利用する時の注意点
実は、メラニンスポンジを利用するにあたり、様々な注意点があります。
商品によって若干、注意書きは変わりますが、多くのメラニンスポンジには次の様なことが書かれています。
- 人体や食品への利用はおやめください。
- 敏感肌の方や長時間使用する場合は、炊事用手袋などを着用してください。
- テフロン加工などの樹脂加工製品には使用しないでください。
- 細かい傷が入ることがあります。目立たない場所で試してからご使用ください。
こうして見ると、メラニンスポンジを使える場所は、意外と限定的だという事が分かります。
メラニンスポンジは水だけで汚れが落ちるのに…炊事用手袋が必要な理由
メラニンスポンジの原材料は、メラニン樹脂と書きましたが、メラニン樹脂の原材料は、ホルムアルデヒド樹脂です。
ホルムアルデヒドは、シックハウスの原因物質だという事はあなたも耳にしたことがあるはずです。
それを長時間触るとなると手が荒れることも十分想定できるはずです。
ですから、炊事用手袋を着用することをオススメします。
ホルムアルデヒドについて詳しくは、赤ちゃんがいるからホルムアルデヒドが心配【見えない裏側の話】をご覧ください。
と言っても、どの様な場所に利用するのが適切なのか?具体例を挙げながら紹介します。
メラニンスポンジを使ってはいけない場所
- 何かでコーティングがされている場所
- 細かい傷が入ると困る場所
この様な場所で、メラニンスポンジ を使ってはいけない理由は十分に分かると思います。
住まいで良く聞くのが
- 洗面台(ボール)の中身
- 便器
- キッチンパネル
です。どれも汚れが付着しない様にコーティングされているので、メラニンスポンジでこすると、このコーティングが剥がれてしまうので利用しないようにしましょう。
また、通常のお手入れも、柔らかいものを利用するようにしましょう。
特に、キッチンパネルは汚れやすい場所ですが、濡れた雑巾でも大抵は綺麗になります。
それでも厳しい場合は、重曹を溶かした水で拭くと問題は解決します。
また、フローリングなどの汚れに使用してもいいのか?という質問をいただくこともありますが、コーティングがされているフローリングには利用をオススメできません。
また、床材の特徴によっても扱いが変わるので、詳しくは【実例!無垢材のお手入れ】雨によるシミを綺麗にする方法と注意点をお読みください。
メラニンスポンジを使うのに適した場所
特殊なコーティングがされていないのであれば、次の様な場所は利用可能。
- 窓ガラス
- 水栓金具・ガスレンジ
- 金属製の調理器具
- 玄関のタイル など
ただし、メラニンスポンジの原理は、削って汚れを落とすものであるために、心配な場合は、目立たない場所で少しだけ試した後に利用することをオススメします。
メラニンスポンジとのあわせ技(キッチン周りの汚れがひどい箇所には重曹をプラス)
キッチン周りなど、油汚れが激しいところでは、重曹+メラニンスポンジのあわせ技が有効です。
たっぷりと水を染み込ませたメラニンスポンジの周りに重曹を振りかけてこすっていきます。
メラニンスポンジ単体の時より圧倒的に汚れが落ちる感覚が得られるはずです。
ただし、重曹はアルカリ性、また、メラニンスポンジはホルムアルデヒド樹脂でできていますから、作業手袋の着用が必須です。
わたしの場合、横着をして素手で作業をし、手がカサカサになってしまったことがあります。
まとめ
こうして見ると、メラニンスポンジはとても便利なもので、気軽に購入できるものですが、利用には注意が必要です。
特に大切にしているものに対し利用する時には、テストを行ってから利用する方がいいでしょう。
とは言っても、どんな物でも経年とともに色が褪せてきたり、黒ずみが出てきたりするものです。
理想は、そんな自然な汚れも味わいとして受け入れられるものに囲まれて生活することだと思います。