無垢材を使うなら無塗装でないと勿体無い!【変化は許してあげたい】

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九谷田 義之

不動産・施工に関するお金に詳しい人。同じ費用をかけるなら本当に重要なところに費用をかければいい。削減できるところは削減も惜しまない。なぜかお客様の子どもに愛される。

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先日、次の様な質問をいただきました。

最近、無垢材を使った家もいいなぁと思う様になりました。そこで、いろいろ調べてみました。するとほとんどの会社が何らかの塗装を行っており、「空気がうまい家」の様に塗装はしないと言われる会社は、極めて少ないことが分かりました。塗装をする必要性はなんとなく分かりましたが、塗装をしないメリットはあるのでしょうか。失礼ながら、今のところ私にはメリットが分かりません。(一部抜粋・編集)

質問をくださった方のお気持ちは、あなたも十分わかると思います。

一般的に無垢材のデメリット(種類によって性質は異なりますが)は、

  • 反りが生じる
  • ささくれができる
  • 傷がつきやすい

などと言われるために、そのデメリットを解消するために、何らかの塗装をしよう!と言われます。

ところが、空気がうまい家®︎に使用している無垢材(杉・音響熟成®︎木材)は、一般に言われる無垢材のデメリットは、ほぼありません。

と同時に、

何らかの塗装をしてしまうことで無垢材のもつ、素晴らしい性質が激減してしまうため

に、塗装などは絶対にしてはいけないということをお客様にお伝えしています。

ここで言う、無垢材のもつ素晴らしい性質について詳しく解説します。

 

 

塗装によって失われる無垢材の良さ3つ

空気がうまい家®︎(塗装・コーティングを一切していない無垢材を使用)

空気がうまい家®︎(塗装・コーティングを一切していない無垢材を使用)

無垢材の弱点をカバーするために塗装が行われますが、塗装を行うことで失ってしまうものもあります。

せっかく良いものを使われているにも関わらず、その良さが半減以下になってしまっていると感じるお住まいもこれまでたくさん見てきました。

 

肌触りの良さ・断熱性・調湿性が大きく低下する

塗装の種類にもよりますが、ウレタン系の塗装(表面をカバーする)をしてしまうと、無垢材の表面に蓋をしてしまう状態となり、木がもつ肌触りの良さが感じられなくなります。

また、表面がツルツルした形状になってしまうために、熱が奪われやすくなってしまいます。

当然ですが、無垢材が呼吸できなくなってしまうので調湿効果も無くなってしまいます。

どうしても、塗装が必要な場合は、オイル塗装をされることをオススメしますが、これまで使われてきた塗装から変更される場合には、施工会社に必ず確認してください。

 

リラックスする効果が半減してしまう

木材と触覚(https://kubodera-zousaku.com/column/4p/より引用)

木材と触覚(https://kubodera-zousaku.com/column/4p/より引用)

実は、あまり大きく取り上げられることがありませんが、リラックス効果が半減しまうことが最大のリスクだと考えています。

室内に無垢材を用いたいと考える方のほとんどは「自然な雰囲気が好き・なんだか癒される」という感覚を求めてのことだと思います。

ところが、塗装をしてしまうことで、上の図の様にリラックスする効果が大きく損なわれてしまうことが分かっています。

人は150万年ほど自然と一緒に生きてきたことも考慮すると当然とも言える結果です。

新建材(人工的な加工が加えられた建材)と無垢材の住まいの脳への影響については、【室内でリラックスしたい】自然のままのものを取り入れるべき!の記事も参照してください。

 

化学物質によるアレルギーなどの心配要素が増加

無垢材が注目され始めた要因の一つに、国民的課題と言われた「シックハウス」の問題があります。

現在、オーガニック食品・無添加の食品などに注目が集まっているのと同じ様な意識ですが、なんらかの塗装をしてしまうことで、化学物質(VOC)が室内に揮発し続けることになります。

現在は、建築基準法で24時間換気システムが義務付けられているのも、化学物質(VOC)の問題があったためだということを踏まえると、できるだけを塗装したくないと考えたいのではないでしょうか。

24時間換気システムについては、24時間換気システムは切っていい?【高気密高断熱住宅は要注意】も参照してください。
また、小さなお子さんと室内の化学物質との関係を気にされる方も急増しています。空気清浄機でどの程度除去することができるか?など論文と実例をもとに、【実例】空気清浄機の効果でシックハウスを抑える事ができるのか?で解説しています。
 
3つの問題点を紹介しました。

どれも生活をする上ではとても大切な要素ではないでしょうか。

 

無塗装の無垢材(音響熟成®︎木材)にもある小さなデメリット

時々、「信じられない」「嘘だ!」と言われますが、空気がうまい家®︎に使用している音響熟成®︎木材は、一般的な無垢材がもつデメリットはほぼありません。

  • 反らない
  • ささくれができない
  • 傷がついても修復が簡単にできる

この様な特徴があるために、安心してお客様に「塗装やワックスなどを塗らないでください」とお伝えすることができます。

ただ、デメリットがないわけではありません。

そのデメリットとは

経年と共に変化していく

これをデメリットととるのか?味わい深くなったと捉えるのかは、個人差がありますが、経年とともに黒みが増し、艶が出てきます。

空気がうまい家®︎仕様にフルリノベーション(京都府)

空気がうまい家®︎仕様にフルリノベーション・施工完了時(京都府)

経年とともに色が濃くなり艶が出てくる(空気がうまい家®︎)

経年とともに色が濃くなり艶が出てくる(空気がうまい家®︎)

 

写真の角度、撮影条件が異なるので、適切に画面で比較することは難しいと思いますが、飴色の様に変化していることが分かると思います。

この様な変化が「嫌だ」という方にはオススメすることができませんが、無垢材を検討される多くの方は、自然の変化も楽しみだと捉えている方が多い印象です。

実際に、体感される方々には、10年以上お住まいのお客様のご自宅にも案内することがありますが、この様に言われることもあります。

お姉さん
お姉さん

新しい音響熟成®︎木材より、私は古いものの方がいいので、古いもので床を施工してくれないですか?

とても嬉しい言葉なのですが、残念ながら弊社では古いものを取り扱っていないために、木とともに長い年月をかけて生活を楽しんで欲しいと思っています。

無垢材の強度について追求すると、無垢材(杉)は、建材として利用されはじめてから50年〜100年かけて強度がさらに強くなっていきます。

そんな性質も見ると、ゆっくり付き合ってあげるという気持ちで、この変化を楽しんで欲しいとおもいます。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

自然が作る一見デメリットに見えるようなものは、よく見ると大きなメリットになるということを私は住まいを作りながら教わった気がします。

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