人間って不思議なものです。
子どもは綺麗好きではない傾向が強いように思います。
男の子ならブロックやバトルカードをたくさん出して遊び、女の子なら絵本とかお人形さんなどをたくさん出して遊ぶ。
そして、散らかっていても全然気にすることなく時を過ごします。
その結果、大人からの爆弾が投下され、被害にあうのです。
「いつになったら片付けるんじゃー!」って。
ところが、爆弾を落とすあなたは子どもの頃から綺麗好きだったでしょうか。
そんなことを考えると、人はいつから綺麗好きになるのか、疑問に思うのです。
しかし、大人の方も本当は綺麗な方がいいけれど、片付けや掃除を継続的にすることができないとか、どうも清掃をやる気が湧いてこないと言われる場合があります。
ですから、今日は、片付けや掃除を毎日続けるコツについて考えていきましょう。
本当は綺麗なのがいいけれど、毎日綺麗にするなんてできない!
子どもはさておき、大人の多くの人は綺麗な空間が大好きだと思います。
ですから、デパートやホテル、飲食店などの多くのお店は清掃に力を入れ、訪問した方が気持ちよく過ごせるように努力をされています。
ところが、自分の住まいとなるとなかなかそうもいきません。
ふと気が付けば、何でこんなに散らかっているのだろう?なんて思い、
イライラしてしまうこともあるでしょう。
悲惨な場合は、半ばヤケッパチになって「もう汚いままでいいや!」なんて思ってしまう方もいるようです。
そして、子どもの担任の先生が訪れる家庭訪問などの時に大慌て…。
あなただけがこうした現象に見舞われるのではなく、誰もが似たような経験をしたことがあるのではないでしょうか。
なぜ、綺麗な方がいいのに毎日、片付けや清掃ができないのだろう?
毎日、片付けや掃除が続けられない原因は、もちろん人によって様々ですが、多くの原因は次の3点だろうと思います。
片付けや掃除をする時間があまりにも無い
朝早くから子どもの弁当を作り、自分の身支度をしていそいそと仕事に出かける。
帰宅をすれば、大急ぎで夕飯の準備に洗濯物、時には持ち帰った仕事もあって、片付けや掃除をする時間がとれないのです。
片付けや掃除をした結果が目に見えにくい
頑張って、片付けをし、掃除をしたにも関わらず、しばらく経つとまた誰かが物を出してしまう。
「なぁんだ、それやったら頑張った意味がないじゃない!」
人は、経験的に学んだことは忘れません。
こうなってしまった場合、片付けや掃除をしても意味があまりないということを学習してしまうのです。
片付けや掃除をするのがとにかく大変・面倒くさい
本当は綺麗な部屋の方がいいけれど、綺麗な部屋にする前の作業、片付けや掃除をすることの方が重荷だと感じてしまうとなかなか行動に移せません。
また、仕事がとても厳しく、あまりにも疲労感が大きい場合には、何をするのも面倒だと感じてしまいがちです。
こうした理由も踏まえながら、いつも綺麗に整理整頓がされ、掃除が行き届いているコンビニを見ていくとたくさんの発見があります。
コンビニがいつも綺麗に片付いている理由を考える
働いている多くの人がアルバイトのコンビニ。
店内にはたくさんのものがあるのに、どの店舗も片付いています。
また、夜中に行けば、アルバイトの子が一生懸命に床をテカテカに磨く機械を動かしています。
掃除好きなアルバイトを雇っているわけではないのに、なぜいつも綺麗なのでしょうか。
ここにあなたの部屋を綺麗に維持するヒントがたくさん詰まっています。
- 店舗にとって余計なものは一切置かれていない。
- ものの置き場所は決まっていて、変更されることはほぼない。
- 床を綺麗に磨くと変化が見られる。
店内の環境が大きく変わることが滅多にないから綺麗を維持できる
余計なものは置かない、片付ける場所を決めるというのは、どんな片付けの本を見ても書かれている内容です。
さらに、重要なのは決めたことを変更しないということです。
コンビニは何年も一度決めたルールが守られているのです。
あなたの家の近所のコンビニは、定期的に模様替えをしているでしょうか。
実は、何年も大きな変更をしないからこそ、綺麗な環境を維持することが当然のようになっていくのです。
綺麗にマシーンで床を磨くと見違えるようになる
高圧洗浄機を使って、家のポーチや壁面などを掃除された方は、「面白いように汚れが落ちる」と言います。
掃除をすればするだけ綺麗になるのが目に見えるからこそ面白いのです。
コンビニのアルバイトの方が、床を磨く機械(ポリッシャー)を使うのが楽しいというのも同じことなのです。
効果が思い切り感じられたら楽しいと思えるようになるのです。
あなたの住まいを常に綺麗に維持するコツとは?
こうした視点で、コンビニを見ていくと、発見があったかと思います。
ものを片付ける場所を変更しないということ、そして、掃除をした時の変化を見るということが重要なポイントでした。
これらのポイントを踏まえ、2つの事を伝えておきましょう。
掃除をした時の変化を見る最も有効な道具がほうき!
今更、ほうき?って思われる方もいるでしょうが、多くの家庭が使われている掃除機はどれだけのゴミが取れたのかその都度目視することができません。
ところが、ほうきであれば、集まったゴミを何がなんでも見なければ作業は終了しないのです。
吸引力が落ちないと言われる有名メーカーの掃除機をかけた後に、ほうきを使って掃いてもゴミは集められます。
ただ、ほうきも様々な種類がありますが、私はシュロと呼ばれる植物の毛から作られたほうきを使う事をオススメしています。
このシュロの毛は、昔からタワシ、ほうきに使われてきました。
京都の有名な料亭などは、やはりシュロのほうきで清掃されるところもあるそうです。
ほうきの割にいい値がしますが、実際に使って見るととても心地いいのが分かります。
購入する時には、高過ぎるんじゃない?って思うのかもしれませんが、10年使っても大した劣化を感じないのです。
その辺では手に入らない、いいほうきで掃除をする…。
この時間が贅沢だなぁと感じられるのも、シュロのほうきの魅力です。
質のいいものがどれほどの価値があるのか?それについてはこちらの記事も参照してください。
ものを片付ける場所は変更をできるだけしない。
あなたがコンビニに買い物に行った時のことを想像すると分かりやすいでしょう。
どの店舗も飲み物は、店内の一番奥にあります。
ですから、飲み物を買いに入った時に、あなたは意識することもなく、店舗の奥に向かうはずです。
これが、改装されて違うところに飲み物のケースが置かれるときっと多くの人は混乱するでしょう。
住まいだって同じことなのです。
ですから、私たちが空気がうまい家のプランを立てる際にも、どのようなライフスタイルが理想的なのか話を伺っていきます。
そして、収納しなければならない物の量や家族構成、これまでのライフスタイルをベースにどこに物を片付けるのかまで、イメージしていくのです。
もちろんご予算やご希望にもよりますが、住まいを作る段階で多くの事を決めてしまい、収納する場所も作ってしまうのです。
上の写真のように壁面も利用して、収納場所を作ってしまえば模様替えができないのです。
こうしておけば、私たちが無意識にコンビニの奥にドリンクを取りにいくかのように、ものを出したり、しまったりできるようになるのです。
生活している環境がいいと、気持ちが変わり性格が変わる。
甲子園に高校球児を連れていくような有名な野球部の監督は部員にこう言ったそうです。
野球の練習を頑張るのはとても重要だが、それ以上に重要なことがある。
それは、荷物の整理整頓だ。
整理整頓がキチンとできるチームは必ず強いチームとなる。
理由は、整理整頓が常にできていると、練習開始前の準備もすぐにできる。
メンバー全員が揃うのも短時間で済む。
結果として、質のいい練習がしっかりとできると言うわけだ。
あなたの部屋がぐちゃぐちゃで、出かける前に何か必要な物が見つからないとなれば、当然イライラしてくるでしょう。
反対に、いつでもすっきりとした生活が送れているのであれば、きっとこうしたイライラはなくなり、家族にも優しく接することができるでしょう。
住まいと暮らす人との関係を丁寧に見ていくと、住まいは私たちに大きな影響を与えるものだということを感じるのです。