夏は涼しく、冬は暖かい。
これまで、人々はそんな住まいを形にしようと努力をしてきました。
その結果、エアコンや様々な暖房器具が開発され、
住まいについては、気密性が高い方がいいだろうと言われ、
現代は、気密性が高く、断熱性も高い住まいが多くなってきました。
それでも、真夏にはエアコンなしで過ごすことはとても厳しくなり、
真冬には暖房が欠かせません。
そして、それらを用いる光熱費があなたも気になるところでしょう。
やはり住まいは、外気の影響を受けやすいのでしょうか。
ここでは、外気と住まいとの関係を見ながら、より快適に過ごせる住まいのあり方をご紹介しましょう。
既に、外気の影響を受けない住まい住まいは存在していた!
近年では、めったに見ることができなくなった蔵は、外気の影響をほとんど受けません。
昔は、子どもの頃に悪いことをしたら、蔵にお仕置きとして入れられた!なんて方もいるくらい、蔵が身近な存在だったのです。
蔵の中は、温度も湿度も季節によって大きく変化することなく、漬物や味噌などを保存するのに最適な場所だったのです。
夏やひんやりとして涼しく、冬はほんのりと暖かい…。
なぜ、蔵はそんなことが可能だったのでしょうか?
写真を見ても分かる通り、蔵の壁にはたくさんの土が使われていました。
さらに、藁を土に混ぜて、空気の層を昔の人は作っていたのです。
また、小学校の授業でも、環境に対する想いが強い先生は、アスファルトやコンクリートの上の気温と土の上での気温を測る授業を行われる方もいらっしゃいます。
あなたも直感的に土の上の方が、涼しいような印象があるはずです。
実際、下の写真をみても、3℃程度の違いが見られます。
こうして、土というものを見ると、温度変化を和らげる役割を果たしてくれているように思います。
つまり、蔵が外気の影響をあまり受けなかった理由は、
- 土をふんだんに使ったこと。
- 藁を入れて空気の層を作ったこと。
だと分かります。
では、なぜそんな優れた壁が減ってきてしまったのか?
蔵に実際に入ったことがある方は、なんとなく感じたかもしれませんが、壁面が相当分厚いのです。
また、上の写真を見ても分かる通り、土がしっかりと壁面に定着するよりに、竹が編み込まれた網の準備も必要となってくるのです。
そして、最後には、姫路城のように表面に漆喰を塗って仕上げられますから、相当な手間と時間を要するわけです。
一方、近代の建物壁面はとても簡単な作りになっています。
壁面に使用しているボードの上に壁紙(クロス)を職人さんが貼っていけば、見事に綺麗な空間が出来上がるのです。
ボードの向こう側には、ふわふわの綿の様な形状をした断熱材が入れられるケースが殆どですが、手間は圧倒的に、近代の方が少ないです。
要するに、時間と費用をグッと抑えることが可能になるのです。
こうした大きな利点があり、蔵の様な壁はどんどんと減ってきているのです。
何かいい方法で熱を遮断することはできないか?
蔵の様な構造ではなくて、もっとシンプルに外気の影響を受けなくする方法として、主に取られている方法は、断熱材を壁面に入れるという方法です。
冬にお布団に入ると暖かいのは、布団が暖かいのではなくて、体温が外に逃げにくいために暖かくなるのです。冷たい水筒にタオルを巻いておくというのも、冷たさをキープする一つの工夫です。
また、発砲スチロールに、氷を入れて入れておいたら、溶けにくいのも同じです。
発砲スチロールの中にはたっぷりと空気が含まれており、その空気は移動することができないために熱が伝わりにくいのです。
ですから、断熱材として、実際にこの様なものがたくさん使われています。
他に熱を遮断する方法はないのか?
石焼き芋や石窯ピザから熱というもの考えて見ましょう。
昔から、焼き芋と石焼き芋は区別されてきました。石焼き芋の方が圧倒的に甘みがあります。
まず、石が熱く熱せられ、その石がもった熱で焼き芋を作るのが石焼き芋です。
これは、石から熱が出るときに、遠赤外線となって熱が出るために、熱が内部まで浸透するので、美味しく出来上がるのです。
石窯ピザも同じ原理です。耐火煉瓦を猛烈に一旦熱します。
そして、レンガは吸収した熱を遠赤外線として放出するために、ピザ生地の内部にまで熱が届きやすくなるのです。
この際、石やレンガが熱の殆どを反射してしまうのであれば、石焼き芋も石窯ピザも作れないわけです。
熱をどれだけ吸収し、どれだけ反射するのかは、物質によって大きく異なります。
主なモノの熱の反射率
銀 | 99% |
金 | 98% |
レンガ | 7% |
ガラス | 5% |
木 | 2〜10% |
つまり、金や銀で住まいを囲むことができれば、外気の影響を殆ど受けないということです。
反対に、ガラスは熱を殆ど反射しないので、大きな窓ガラスの近くは、暑かったり、寒かったりしやすいのです。ですから、近年は、熱の移動が行われにくい様に、ペアガラスのサッシが主流なのです。
遮熱について、さらに詳しく・簡単に書いています。
金や銀以外に熱の反射率の高いものはないのか?
ここまで、熱心にこの記事を読んでくださったあなたは、金や銀以外に熱の反射率の高いものはないのか?と思うことでしょう。
そこで、作られたものが、リフレクテックスというものです。
もうあなたは、画像の熱反射率99%の意味も理解できたのではないでしょうか。
これを断熱材の代わりに用いて、住まいや店舗を施工すれば、外気の影響を殆ど受けない建物となるのです。
つまり、
真夏にエアコンを少し入れれば、後はエアコンを切ってもいい。
冬は暖房を少し入れるだけで、後は人の体温で空間が暖まる。
そんなことが実現するのです。
そんな、馬鹿な…!
誰もがそう思うのですが、その証拠はあなた自身が体感するのが一番いいでしょう。
実際に体感することは可能ですから、LINE@やお問い合わせから体感を希望したいとメッセージをいください。
とは言うものの、実際どんな感じなのか、もう少し知りたい方は、電気屋さんが怒ったと言うホールの写真をご覧ください。
遮熱材で施工した住まいで暮らすと
こちらは、空気がうまい家で使われる漆喰や木材を製造をしているカイケンコーポレーションのセミナールームです。
見て欲しいのは、この部屋ではなくて、取り付けられているエアコンです。
この部屋の広さに家庭用のエアコンが二台取り付けられているだけです。
いくらなんでもこの広さの空間に家庭用のエアコン2台なんてダメです。
そんな馬鹿げたエアコンの取り付け方なんてできません。
このホールにエアコンをつける会社の人は、大反対をしたそうです。
ところが、私は真冬に何度かここのセミナールームに伺いましたが、セミナーが始まる前にこんな会話が聞こえてくるのです。
暖房を早くから入れすぎたみたいですね。
そろそろ切りましょうか。
そうですね。
少し窓を開けて換気をして調度いいくらいですね。
最初は信じられませんでしたが、
真冬だというのに、室内は暖かいのです。
もちろん、他の暖房機器が機能してわけでもありません。
「遮熱」という発想の凄さを強く感じたのです。
そして、その凄さは、カイケンコーポレーションのコンセプトハウスの室内の写真を見ても分かります。
きっと、ここのエアコンを取り付ける時にも、業者の方は怒ったのだろうなぁ…なんて思います。
あなたはこの下の写真に中にエアコンを見つけることができましたか?
勉学ができ、仕事ができる奴は空調にこだわる。
一般には、光熱費を削減し、汗を流しながら暑い部屋で仕事をするのがエコだと言われます。
きっとあなたもそんな経験があると思いますが、本当にエコだったでしょうか。
夏の最上階のフロアで仕事をしているのに、電気代削減・エコだと言われて腹が立ってしまったことはないでしょうか。
実は、大きな事業をされている方々や、事業が伸びている会社は、働きやすい環境作りにお金をかけているのです。
空調をしっかりと入れることで、電気はたくさん使うことになるでしょう。
ところが、気持ちのいい環境だと仕事の効率もいいのです。
結局、残業時間が減っていくのです。
その場の経費削減を見るのではなくて、トータル的なものの見方をされている様に思うのです。
リフレクテックスは、多くの人にとって過ごしやすい環境を提供し、電気などのエネルギー消費量も格段に抑えることができる面白い遮熱材(断熱材)だと言えそうです。