裸足で暮らしたい!裸足保育と運動能力・集中力との関係

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渋谷 浩一郎

住まいと人の成長は深い関わりがあるのか?そんなことを追求する。住まいとアレルギーやアトピー、学力との関係にも注目している。現在、国内外の子ども達と関わりながら、住まいに関する書籍や冊子などの連載も行っている。要するに住まいのオタクである。

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誰もが子どもに対して一番に望むことは、元気いっぱいに育って欲しいということ。

その上で、

  • スポーツを思い切り楽しんで欲しい
  • 本を読んだり、学ぶことを楽しんで欲しい
  • 仲の良い友達をたくさん作って欲しい

など、いろんなことを願うと思います。

ただ、これらは別物ではなく、あなたも経験的に、

元気のある子は、運動もできるし、友達にも優しいし、勉強も楽しんでいる

こんな印象があると思います。

私も教育の現場で、千人を超える子ども達と深く付き合ってきましたが、元気のある子は、多くの場面で活躍し、たくさんの友達に慕われる傾向が強いと断言できます。

そこで、今日は、

裸足で生活をすると元気になり、集中力が高くなる。

という話を調査の結果と私の経験を踏まえながら紹介します。

 

裸足保育で育った子どもは、運動能力や集中力が高い?

 
 
 
 
 
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保育園によっては、全員真冬でも裸足で生活をする!という園もあり、それは可哀想とか、真冬でも裸足でいても平気であるくらい元気であって欲しい…とか、賛否様々な声があります。

いずれにしても、この風潮が広まった背景と基本的な考え方は知っておきたいものです。

 

裸足保育や裸足教育が広まった背景とは?

裸足保育や裸足教育が広まったのは、様々なメリットがあると考えられたためです。

  • 土踏まずの形成がしっかりとされる
  • 風邪をひきにくくなる
  • 足の裏から様々な刺激を受けるので、脳が活性化する

同時に、そもそも子どもの足を無理に型にはめこんでいいのか?という疑問も生まれたためです。

ただ、これらは、当時考えられた仮説でしたが、メディアにも取り上げられる機会が多くなり、広まっていきました。

 

子どもの足はまだまだ未完成だから裸足でいるのが自然

特に子どもは裸足でいた方がいいという風潮があるのは、子どもの足の成長と関わりがあるように思います。

その理由は、こちらのTweetのイラストがとても分かりやすいです。

では、裸足で過ごすと本当に様々なメリットがあるのでしょうか?

 

本当に裸足保育や裸足教育を受けるとメリットがあるのか?

これまでに様々な調査が行われていますが、裸足保育や裸足教育だからこそ良いと言えるものもあれば、大差はないと判断できるものもあります。

ただ、これまでに裸足保育や裸足教育に関する論文を多々読んできましたが、

裸足保育や裸足教育はしない方が良い!という考えは見られなかった。

つまり、のびのびした感覚が好きな人は、裸足で過ごしても何ら問題がないということです。

そして、裸足でいることに優位性があると考えられるのが、

  • 裸足でいると土踏まずがしっかりと形成される
  • 足裏に刺激を感じた方が集中力が高まる

という2点です。

裸足と土踏まずの関係は様々なところで語られることが多いので、この後は、足の裏の刺激と集中力との関係について詳しく紹介します。

ただし、裸足が良いからと言って、硬いコンクリートやアスファルトの上を小さな子どもが裸足で歩くことは、足を痛める原因になります。土や砂、木の床など、少し柔らかが感じられるところで裸足を楽しんでください。

 

足の裏に刺激を与えると集中力が高まる【裸足生活のススメ】

スリッパもない家(裸足生活・空気がうまい家®︎・京都府)

スリッパもない家(裸足生活・空気がうまい家®︎・京都府)

足の裏は第二の心臓と言われたり、足つぼがたくさんあり様々なところと繋がっていると昔から言われています。

そのため、足の裏に刺激を与えると脳が活性化するのでは?と考える人もたくさんいたようです。

 

裸足で生活をすると疲れにくい身体になる

そもそも人は、歩くことによって足の裏に様々な刺激を感じ、それにより血行が促進されていたのですが、現代に入り、人々は靴下を履き、靴を履くようになりました。

さらに、靴も靴下も機能がどんどん高くなり、足元に刺激が行きにくくなってしまいました

歩くことによって確保されてきた血流も停滞気味となるとために、疲労が回復しにくくなってしまいました。

反対に、裸足でいる時間を長くするだけでも疲労感が大きく軽減するかもしれないということです。

実際に、スポーツをしている子どもで、意識的に裸足の時間を設けることで疲労感は減ったという子はたくさんいました。

 

足の裏に刺激を与えると集中力は高くなる?!

デスク作業中に足の裏に刺激を与えるとどの様な変化があるのか?面白い実験があります。

実験は、「お箸で豆をつまむ」もので、足元に刺激がある場合と無い場合とを比較するというもので、この実験では、ダンボールと人工芝が用いられています。

結果は、以下の通り。


 人工芝の刺激が痛覚刺激として脳に伝わり、脳下垂体よりβエンドルフィンが放出され、そのβエンドルフィンの作用によりストレスを軽減し、集中して継続することができ、作業効率が向上し、豆を移動させる個数が増加したのではないかと考える。
 今回の被験者らでは、実験で豆の個数が上がったことから、成人より刺激を受けやすい児童では、より効果が見られるのではないだろうかと考える。

足底接地面への刺激による作業効率の変化について
http://archive.jikeigroup.net/data_con/uploads/2013/07/2012_ocmw.pdf より

 

この様に改めて、「裸足で過ごす」ということを見ると、

自然の一員である人が自然な暮らしをすることでより力が発揮できるようになる

と考えるのが自然だろうと思います。

当然と言えば、当然のことですが、裸足でいることを意図的に取り入れないと裸足になれない社会でもあります。

とは言え、裸足でいると凍えるような床であったり、かなり硬い床であるとそもそも裸足になりたいとは思わないでしょう。

理想は、思わず裸足になりたくなる様な住まいであることだと思います。

 

また、室内で過ごすペットにとっていい環境の住まいか?という視点をもつことも大切です。

床材が硬くツルツルであると動物たちにはより辛い環境なのかもしれません。

くわしくは、【無垢材にしたい理由】犬の後ろ足がおかしい原因と床材の関係をご覧ください。

【無垢材にしたい理由】犬の後ろ足がおかしい原因と床材の関係
近年はペットもアトピーになってしまうことがあります。お話を伺った薬剤師さんは、「ペットの体を見ながら私たちが考えるべきことがある」と言われました。ペットから私たちは何を考えないといけないのでしょうか。

 

長年裸足生活をしていて感じるデメリット

靴下がその辺りに落ちていることがある(空気がうまい家®︎)

靴下がその辺りに落ちていることがある(空気がうまい家®︎)

我が家の場合、遊びに来られた方々も裸足になる方が多いです。

当然、子ども達も裸足でいるのが当然の生活をしていますが、デメリットもあります。

裸足生活のデメリットなのか…個人の問題なのか…多分、後者の問題ですが、学校から帰ってくると靴下が放り出されているということです。

しかも、左右が離れた状態になっていることが多いので、靴下の片方がない!どこに行った?なんてことがあります。

この辺りは追々、きちんと出来る日が来るだろうと思って気長に待つことにします。

まぁ、元気な証拠ということでお許しください。

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