あなたもいい物が欲しい…と思ったことがあるはずです。
例えば、
いい靴・いい服が欲しい。
また、いい食事が食べたい!と思うこともあるはずです。
では、もう少し具体的にどんな物がいい物に該当するのか考えてみましょう。
値段が高価だと、いい物だと言えるケースが多い様に感じます。
ところが、高価だからと言って、必ずしもそれがいい物とは限りません。
また、山田さんにとってはとてもいい物であっても、木下さんにとってはつまらない物であるというケースも考えられます。
ただし、これは確かに言えそうです。
ということです。
言葉で表現すると当たり前の事の様に感じますが、全てを使おうとするかしないかで本当にいいものと出会えているかがよく分かります。
どういう事なのか詳しく考えてみましょう。
特別な時に手に入れるいい物、それは特別な鶏!
私の場合、一般的な人と比較すると食事にこだわる傾向が強いだろうと思います。
子どもの頃、田舎では縁の下に鶏がいて、そこから卵を採り、卵を産まなくなった鶏をいただくということもしていましたから、結構、鶏肉にもこだわりがあります。
ただ、現在は日常的にそんな生活はしていませんので、普段はスーパーの鶏肉を購入していただいています。
ところが、特別にいい鶏肉を手に入れた時には行動が大きく変わってしまうのです。
まず、スーパーの鶏肉と特別にいい鶏肉の違いを見てみましょう。
一般的なスーパーで売られている鶏肉
この様な鶏肉で、安価で身はとても柔らかです。
唐揚げ、焼く、鍋に入れるなどして、あなたもいただいていると思います。
ところが、これらの鶏肉は、狭い場所に大量の鶏が飼育されていて、生後30日からせいぜい50日程度で鶏肉として出荷されるのです。
要するに運動不足で太った鶏が鶏肉になって出荷されているのが通常です。
また、満員電車の中の様な状態で飼育されているために、1羽でも病気になると大変です。
ですから、餌に薬なども混ぜられていて病気の予防にも努められています。
こうしたことを知っていると、残念ながら一般の鶏肉は、工業製品の様に見えてしまうのです。
特別に手に入れるいい鶏肉
まず、前提として理解しておきたいのは、お金さえ払えば、特別ないい鶏肉が手に入るという訳ではありません。
できる限り、自然に近い状態で飼育されていますから、「今日はいい状態の鶏がいなかったから販売できない」なんてこともあるのです。
お久しぶりです。
今日はいい鶏肉ってありますか?
良かった。
今日は丁度いいのがありますよ。
先週は、いい感じの鶏がいなかったからお休みしていたんです。
たくさん飼育されている訳ではありませんから、
そんな日もありますよね。
そうです!そう言ってもらえると助かります。
うちの鶏はかなり走り回っているし、
生後30日でお肉にするなんて事はしませんからね。
しっかりと長い期間育てて、
いいタイミングを見計らってお肉にしていますから…。
タイミングじゃないと思ったら、お肉にしませんから。
さて、こうして育てられた鶏肉を手に入れたらあなたならどう使うでしょうか?
筋肉の色からして、スーパーの鶏肉とは全く違います。
私の場合は、鶏ガラさえも無駄にする事なく、いただきました。
もちろん、鶏ガラでスープをとるには、それなりの時間が掛かりますが、一手間掛けて本当に良かったなぁと感じる味でした。
特別な住まいに使われるいい物も隅々まで利用される
先日、新築工事が終了し、無事に鍵をお渡しする事ができました。
ただ、施工の終了が近くになるに連れて、お客様はこんなことを言われるのです。
もし、可能ならば、施工で使った木材の端材を置いて行ってもらえないでしょうか。この木材がそのままゴミとして破棄されるなんて考えただけでも勿体ないです。
また、端材を使って何か作れそうじゃないですか。
端材とは?
材料を型に沿って切り出した際に生じる余分な切れ端。多くは廃棄されるが、小物作成に利用可能なDIY用品として販売されている場合もある。
(weblio辞書より)
これは、空気がうまい家®️のお客様の話で、私たちとしては、とても嬉しい言葉です。
そして、お客様は端材を使って何やら工作を開始されるそうです。
しかも、この方の本職は、国の重要文化財をメンテナンスされたり、復元する様な仕事。
ですから、木工のプロでもあります。
そんな方が、この木材を捨てるなんて勿体ない!とまで言っていただき、端材で何かを作られるとなると私たちの楽しみが一つ増えたように思うのです。
ちなみに、私たちがお客様の空気がうまい家を施工している間にも端材で作られた作品がこちらのトイレットペーパーホルダー。
では、もしあなたが一般的な材料で住まいを新築したり、リフォームしたりするとどうでしょうか。
余ったフローリングの端材が欲しい…なんて言う事はあるでしょうか。
「きっと端材は使おうと思えば使えるから置いて行きますね。」
なんて言えば、あなたはお怒りになるのではないでしょうか。
いい物に出会えると10年経っても使っていることが誇りに思えます。
我が家には、いい物と呼べる物があります。
空気がうまい家®️と引っ越して来た時から使い続けている土鍋「かまどさん」。
共に10年の歳月が経過していますが、思い切り使うことを大切にしています。
土鍋「かまどさん」にしても、使えば使うほど、使い方も多様になってきます。
例えば、土鍋と言えば、食材を煮炊きするものです。
ところが、火を止めても内部の温度が急激に下がる事はありません。
ジャガイモも、土鍋を一度熱してしまえば、火を止めて放置しておくだけでホクホクになります。
ただ、これでは面白みも何もありません。
土鍋の保温性が高いと言う事が分かれば、反対の使い方もできるのではないか?
なんて発想も出てくるものです。
うどんなどを氷と一緒に入れておいても長時間冷たさを楽しむ事ができます。
お酒が好きな方は、冷酒を楽しむという使い方もできそうです。
こんな事を思い付くと、土鍋が大好き!という仲間に言いたくもなってしまうものです。
そして、実はまだまだ面白い使い方ができるんじゃないのか?なんて思い、また「好き」が増していくのです。
まとめ
いい物とは、人によって異なりますが、本当にいい物に出会ったら、その物がもつ性質の全てを思い切り使おうとするのではないでしょうか。
- 大切に育てられた鶏肉をあなたが手に入れたらどんな食べ方をしますか?
- 必要な物を手に入れた時、本当にいい物でできていたなら、余りの部分を捨てますか?
ここでは、鶏肉や住まい、土鍋を例に挙げて「いい物」について考えてみました。
あなたの身の周りにある物は、思い切り使うことを楽しんだり、余った部分さえも使いたいと思える様な物でしょうか。
いい物を手に入れたい!と思った時の一つの指針になれば嬉しいです。