和食と洋食の違いから暮らしを見直す【歴史的に洋風生活を見る】

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九谷田 義之

不動産・施工に関するお金に詳しい人。同じ費用をかけるなら本当に重要なところに費用をかければいい。削減できるところは削減も惜しまない。なぜかお客様の子どもに愛される。

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何かと私たちは、欧米文化に憧れるものです。

最近(2021年)では、テスラの自動車が話題になり、「流石アメリカだなぁ…」という様な声もたくさん聞きました。

また、住宅の業界では、

日本の住まいは低レベルで、ドイツの住まいは非常に優れている

なんてことも良く言われます。

確かにドイツの住まいは、高気密高断熱が標準であり、冬もTシャツ1枚で過ごせるほどですから、暖かさという面では、非常に高性能です。

ただ、この様な建築技術が日本に無かったかというとそうではありません。

「蔵」という素晴らしいものを作る技術があったのですから。

お姉さん
お姉さん

じゃあ、なんで、蔵みたいな家にしなかったの?

当然、お姉さんの様な疑問をもつ方も多いでしょう。

そこで、今日は、

日本人の身体は日本の気候にあった作りをしているために、外と内の区別が曖昧でよかった

ということについて詳しく見ていきしょう。

 

ビールや牛乳で良くわかる日本人の身体の特徴

人類の進化という視点から、日本人とビール・牛乳との付き合いを見ていきます。

この進化の過程を知ることと住まい作りは、非常に深い関係にあると私は考えています。

日本人は西洋人に比べて圧倒的にビールに弱い人が多い

ビールと言えば、ドイツをイメージする方が多いと思います。

ドイツに住んでいた知人の話によると、私たちがカフェに行く様な感覚でビールを飲むそうです。

私たち日本人のように「さぁ、飲むぞ!」ではなく、ランチタイムにビールを飲むことも通常の風景だそうです。

彼らの身体は、アルコールを分解する速度が非常に早く、午後の仕事にも差し支えないためです。

ところが、私たち日本人は、もともとアルコールに弱い民族で飲めない人の割合が、20〜30%にものぼります。

なぜ、この様な身体になっているかは、諸説ありますが、一つには伝染病を予防するためだという考え方があります

摂取したアルコールは分解されるまでは、有害なものであるが、血中の病原体にとっても毒となるので、すぐに分解してしまうより、しばらく体内に留めておいた方が生命維持に都合が良いということです。

 

田で泥々になりながら作業をする日本人は、伝染病にかかりやすいというリスクを考慮すると、非常に納得できる考え方です。

 

牛乳を飲むとお腹がゆるくなりやすい

牛乳の良し悪しについて、一言でいうことはできませんが、次のことは確かです。

牛乳が積極的に飲まれてなかった時代の人でも骨は丈夫だった

米俵の重さが約60kgに定められたのも、一般の人が普通に60kgなら十分持てるだろう…ということで定められました。

実際には、身体を上手に使い、100kg以上の米俵を担いだそうです。

飛脚も荷物を持ちながら、京都から江戸まで3日〜4日程度で移動したと言われています。

現代は、当時よりも栄養状態が良いにも関わらず、残念なことに骨折をしてしまう子どもの人数は増加する一方です。

日本スポーツ振興センターの資料より

もちろん、これだけで牛乳の良し悪しを言うことはできませんが、日本人の身体に牛乳はあっているのかだろうか?という疑問の声が挙がるのは当然です。

牛乳について様々な見解がありますが、次の様な考え方もあります。

元々、日本人は小魚・海藻類からカルシウムを摂取していた。

少量のカルシウムから丈夫な骨を作る身体になっている。

過剰にカルシウムをとると摂取し過ぎと身体が判断し、体内からカルシウムを排出しようとし、その際に骨からカルシウムを排出するので骨が弱くなる。

 

当然、この様な考え方は、牛乳に関わる団体は否定していますが、次の様な表現をしています。

過剰摂取しなければ、問題ありません。

J-milkHP(https://www.j-milk.jp/index.html)より引用

牛乳に関する議論は、今後様々な調査・研究が進むに連れて明らかになると思いますが、牛乳の12倍程度のカルシウムを含む「ひじき」については、牛乳ほどの議論はありません

古くから、「ひじき」は優れた食材として、親しまれており、私たちの身体にあっていると多くの人が実感しているからだと考えられます。

 

つまり、食文化と人の身体というものを見ると、

人の身体はそれぞれの地域にあわせて作られている

ということが良くわかります。

これは、住まい作りを考える際に非常に重要なポイントとなります。

 

自然の風景・気配が感じられる暮らしを先人は選択した

従来、使われてきた日本家屋は、基本的に次のことが大切にされました。

  • 冬の寒さは火を用いると何とか解決できる。
  • 夏の暑さを涼しくすることは難しい。

ということで、とにかく夏の暑さを凌ぐことに注力して、作られています。

その為、太陽の高度も考慮した軒があり、たっぷりと空気を含んだ茅葺の屋根にし、非常に風通しのよい作りになっています。

真夏に茅葺屋根の建物に入ると涼しさに驚かされます。

そして、縁側や土間から外の風景を楽しむことにし、冬は囲炉裏・火鉢などで暖をとって厳しい冬をしのいだのです。

 

この様な暮らしを、私たちの祖先は、少なくとも数千年行ってきました。

ほとんどの人が農業をしており、外の気配というものを敏感に察知しないと農作物がダメになってしまうということがあったためです。

ですから、私たちの身体は、四季の変化に対応できる身体になっています。

ところが、近年に入り、建築技術が進歩し、機械的に年中快適な室温・湿度を維持するために密閉された空間で生活することは果たして健全だろうか?という疑問がどうしても拭えないのです。

その一つの事例が、空調依存度が高い子ども程、低体温であるという形になって現れているように感じます。

詳しくは、低体温って何がいけないの?【低体温の原因と住まいの関係】の記事にて紹介していますので、お読みください。

 

空気がうまい家®︎

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もちろん、小さなエネルギーで夏は涼しく、冬は暖かい空間を作ることはとても大切ですが、

  • サッシを適切に選択する。
  • 太陽の動きをきちんと考慮する。
  • たっぷりと空気を含んだ床材にする。

ということを行えば、機械の力を最小限に抑えても十分快適な空間を作ることができます

真冬でも冷たさを感じにくい床については、ツルツルの綺麗なフローリングは生活しにくい【熱の不思議】の記事を参照してください。

 

日本という素晴らしい気候条件の国に生まれ、また、先人達もその気候の中でできる工夫に取り組んできたことをまずは大切にしたいものです。

そして、足りない部分だけ機械に頼る…そんな住まいが、私は本当の意味で、健康でエコだと考えます。

 

本日も、最後までお読みいただきありがとうございます。

新しく建つ家を見ると、窓が年々小さくなってきている様に感じます。

夏や冬以外の過ごしやすい気候の時期を存分に楽しむことも大切にしたいなぁと思っています。

快適な温度も大切ですが、花が咲いた・鳥が鳴いた…こういった雰囲気が感じられることって、生活をする上でとっても大切だと思います。

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