2020年4月26日現在、残念ながらコロナウィルスの問題が終息する気配もなく、外出自粛のムードが高い日々が続いています。
これまでは、夜遅くまで営業していたお店も早々と閉店され、京都市内であってもひっそりとしてしまっている印象を受けます。
もちろん、今後も外出を控えながら、感染拡大に巻き込まれないように注意をする必要はありますが、かと言って、ゴールの見えない自粛期間、ずっと家にいることに疲れてきた…という方も多いのではないでしょうか。
そこで、今日は、コロナの感染リスクが少なく、この時期(4月・5月上旬)だからこそ楽しめる1日の過ごし方を紹介します。
コロナ感染のリスクもほぼ無く、気分転換にも最適。
山菜の中でも簡単にたくさん採れるものの探し方もお伝えします。
動画では、さらに詳しく解説しています。
子どもと一緒に山菜を探しに行こう!
息子と山菜を採りにいく約束をしていた朝。
6時過ぎには、「そろそろ行こうか!」という話になり、早速出発。
外出自粛のムードが強い中、久しぶりにたっぷりと出かけることが、息子は楽しみだったようです。
天候にも恵まれ、のんびりと散歩をするのは楽しいものです。
そして、美味しそうな食べ物を探すという視点で、散歩をすると、山菜に限らず、様々な植物の様子も眺めることができるので、贅沢な時間を過ごしている様な気になるものです。
今日は、鶯もたくさん鳴いていました。
セリは群で生息する傾向が強いために見つけやすい!
セリとはどんな山菜?
七草がゆに入れられる、野菜の一つとして知られています。
香りが強く、強い苦味があるのが特徴的ですが、この苦味が好きという人も多く、奈良時代の頃から食されてきたと言われています。
セリ自身は、様々な外敵からも身を守るためにこの苦味をもつようになったとも言われていますから、春にセリを食べると、万病を防ぐとも言われてきました。
近年は、栽培されているセリも多くなり、苦味が軽くなり、販売されているものは随分食べやすくなってきた印象を受けます。
ただ、自生しているセリの強い苦味が好きという方にとっては、栽培されているセリの苦味では物足りないと感じるかもしれません。
代表的な調理方法は…
- セリ鍋(関西ではすき焼きの様に甘辛い味付けで食べることが多い)
- 肉とセリの炒め物(セリの香りがさっぱり感を出してくれます)
- 天ぷら(他の山菜と一緒に天ぷらにします)
- 薬味としてネギのように使う
植物の苦味や辛味は彼らが安全に生きるための工夫についてはこちらの記事をご覧ください。
セリはどんなところに生えているのか?
様々な調理に使えるセリはどんなところに生えているのでしょう。
セリは根を張り巡らせて、どんどん増えていく植物ですから、大抵の場合、群で見つけることができます。
これまで、山菜狩りに行ったことがないという方でも割と簡単に見つけることができます。
街中から離れ、この様な田畑が多くある山村に行きます。
そして、田畑の近くの溝、小川を注目しながら歩くと、かなりの確率で自生のセリに出会うことができます。
この時、溝や小川に水分が無ければ、セリが生えていない可能性が高いので、ジメッと水分がある様なところを探してみることをおすすめします。
厳しい環境の中にたくましく自生していることも感じられると思います。
若い方がこうして山菜を探しに来てるって嬉しいなぁ
山菜を探しにフラフラと歩いていると、同じ様に山菜を探している方に出会うこともよくあります。
今回も、私達親子がセリを採っていると…
あら、こんなところで何をとっているの?
ここにセリが大量に生えていますよ。
僕たちは、この一部だけ採れたら十分なんで、おばあちゃんも採って帰られたらどう?
これは凄いたくさん生えてるね。
最近、こういう場所も減ってしまったからこんな風景を見ると嬉しいね。
まだお若いのに、山菜のこと良く知っていますね。
こういう知恵みたいなものって、子どもに伝えてあげてね。
こんな風景を知らずに、自然を大切にしようって言われても、若い世代の方って多分ピンっと来ないでしょうから。
おばあちゃんが、若い頃は、たくさん美味しいものが、色々なところで採れたことや、開発された場所では、全く美味しいものが生えなくなってしまった話をしてくれました。
確かに、こんな小川に根を張り巡らせてセリが一生懸命に生きているなんて、普通では気づかないのかもしれません。
それでも、春だからこそ味わえるセリの苦味を知ってしまうと、この小川さえも大切にしなければいけないなぁと思うのです。
もちろん、来年もたくさんのセリが生えるように、根こそぎ収穫してしまってはいけないということも、この機会に息子に伝えることができました。
もちろん夕飯はセリ鍋!
かなりたくさんのセリを採ったつもりでしたが、結局セリは少し足りないなぁ…と感じるくらいでした。
また、近いうちに日を改めてセリを探しに行くことになりました。
今日1日の流れ
- 早朝から山村に行き、山菜を探す
- たくさんのセリを収穫して正午ごろに帰宅
- 午後からセリの泥を落とすなどの処理
- セリ鍋を家族全員でいただく