新築やリノベーションでコスパよりも重要なこと【心理の影響】

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渋谷 浩一郎

住まいと人の成長は深い関わりがあるのか?そんなことを追求する。住まいとアレルギーやアトピー、学力との関係にも注目している。現在、国内外の子ども達と関わりながら、住まいに関する書籍や冊子などの連載も行っている。要するに住まいのオタクである。

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新築やリノベーションをする時に、最近では、温熱環境(断熱性・気密性)の話題が多く出てきます。

もちろん、大きな費用をかけることなので、「断熱性を高めて、光熱費を抑えていきたい」と誰でも考えます。

私もそれはとても重要なポイントだと考えていますが、実は、

コスパの計算は参考程度にとどめておきたい

のです。

どの様な仕組みで計算されているのかを挙げると、とても複雑になるので、ここでは、簡単な事例を挙げながら、コスパよりも重要なポイントについて解説します。

新築やリノベーションのコスパを考えときに最も重要なのは、シンプルに、

思い切り好きな住まいになるかどうか?

というところになります。

お姉さん
お姉さん

みんな、好きな雰囲気になるように家を建てるんじゃないの?

九谷田
九谷田

そう思うだろ。

ところが、実際は、光熱費が安くなりそうだからなどの理由で、会社を選ぶ方も多いんだ。もちろん、それも大事な要素だけど、コスパが一番いいのは「住まいを愛せる」ってことなんだ。

どういうことなのか、私たちのお客様の事例を交えながら詳しく解説します。

 

光熱費が安くつけば、エコでコスパがいい?【一般的な計算は表面的】

気密性・断熱性を高くすると、

少ない電力でも室内温度を維持しやすくなるので、コスパがいい

と一般的には言われます。

このコスパは、一般的にどの様に考えるかというと、

で考えていきます。

これでは、具体的にイメージしにくいので、具体例を挙げながらもう少し詳しく解説します。

 

断熱性能の高い家に5年程度住む予定の場合

結論から言えば、「5年度しか住まない」のであれば、断熱性能を高くする必要はありません。

高断熱の住まいにするには、それなりの費用(家の大きさ・性能によって異なる)が必要です。

いずれにしても、決して安いとは言えませんから、それにより光熱費が月に4000円程度安くなったからと言っても、1年で48,000円のお得しか生まれません。

仮に5年程度しか住まいなのであれば、

48,000円×5年=240,000円

しかお得感がないために、次の様な状態になってしまいます。

 

コスパを考えて断熱性能の高い家に30年程度住む予定の場合

先ほどと同じような計算をすると、

48,000円×30年=1,440,000円

となるので、「元がとれる」なんて言い方になり、コスパがいい!という風に言われることもあるでしょう。

また、このイメージとして次の様なグラフが使われることもあります。

お兄さん
営業さん

試算によると、15年も生活されるとトントンで、あとは利益の様なものですから、コスパはかなりいいと思いますよ。

確かにその通りなのですが、あなたは違和感を感じないでしょうか。

私は、この話を耳にする度に違和感を感じてしまいます。

 

暮らしは光熱費を抑えることが目的ではなく、家時間を「楽しむ」こと

実は、

コスパを考える時には、かなり広い視野

で物事を見る必要があります。

その大切さを私はお客様から教えていただいたので、その経験も踏まえて解説します。

 

節電を心がけた会社のコスパは悲惨な結果に!

真夏の暑い日に、節電ということでエアコンの設定温度を30℃にしていた会社がありました。

それほど、節電を意識していたにも関わらず、

電気代は高くなり、利益はダウン

したのです。

あなたは、その理由が分かるでしょうか。

実は、その部屋に30人程の人がいる状態で仕事をしていましたから、相当な暑さです。

その結果、仕事効率が下がり、残業が増え、結局エアコン稼働時間は大きく増えてしまったのです。

残業代の増加・電気代の増加となり、ダブルパンチを食らったということで、この取り組みは、結果として、コスパは非常に悪かったということになります。

 

住まいが変わると生活が変わる!

空気がうまい家®︎

空気がうまい家®︎

私たちが作る住まいの場合、上の写真様な住まいなので、引っ越し業者の方が驚かれます。

「毎日、引っ越しに関わっているけれど、こういう家は滅多に出会えない。」

と言われることが良くあります。

もちろん、お客様も一般的な住まいとは、風合いも違いますから、暮らし方に変化おきるそうです。

  • 旅行に行くより家にいる方が気持ちがいい。
  • 以前は、無理に外出をしないといけないと思っていたのかもしれない。
  • 外食をするくらいなら、家でご馳走を食べた方がいい。
  • 芳香剤や空気清浄機などを購入する必要がなくなった。
  • 友達と集まろう!という時にも家を利用することが増えた。など…

マンションを空気がうまい家®︎仕様にフルリノベーションされた、ご夫婦も旅行の回数や外食が自然と減り、ご自宅に人が集まる機会が増えたと言われていました。

もちろん、無理に旅行や外食の回数を減らそう…と考えられた訳ではありません。

ふと、気がつくとそういう暮らしになっていたということです。

その結果、安くついた費用というものを私が伺い算出する訳にはいきませんが、

4人暮らしのご家族が月に1度でも外食を減らそう!

と思えるくらいに、気に入った雰囲気の住まいを作る方が、圧倒的にコスパがいいと言えそうです。

当然、こうしたことも踏まえてコスパを計算することができればいいのですが、それは不可能なので、私は「コスパがいい」という表現は滅多にしません。

もし、コスパの良し悪しを見るのであれば、

生活をトータルに見て、現状より良くなりそうかどうか?を想像する目がとても大切だと思います。

私たちの暮らしは、光熱費を削減することが目的ではありません。

  • 家族の為にお料理を楽しむこと。
  • 家族全員が元気に過ごせること。
  • 学びたいことや練習したいことに打ち込めること。

などが一番の重要なポイントです。

 

芳香剤や空気清浄機に関する話は、次の記事を参考にしてみてください。

 

まとめにかえて 計算することより感覚が第一!

 
 
 
 
 
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家づくりには、様々な部分で計算が必要です。

ただ、「お得になるかどうか?」という部分で計算をすることは、本当は非常に難しいことです。

ZEHについても、表面的にはお得な様に言われていますが、丁寧に見てみると必ずしもコスパがいいとは言いいがたい部分もあります。

ZEHのコスパの問題点については、【ZEHで光熱費が増加!?】海外の光熱費平均から未来を考えるをお読みください。

【ZEHで光熱費が増加!?】海外の光熱費平均から未来を考える
本記事の内容は、動画でも解説しています。 新築をする、リノベーションをするという事を考える時に、もちろん、光熱費ができるだけ安くなる様な住まいにしたいと誰もが考えます。2021年1月には、卸電力市場の価格が跳ね上がって、電気代が10万円を超

 

こうしてみると、計算上とてもメリットがある様に見えるものはたくさんありますが、私たちの生活は本当は、様々な要素が複雑に絡みあっているために、本当のメリットは見えにくいものです。

ですから、

  • ハウスメーカー・工務店などの理念をしっかりと聞く
  • 自分の体で納得いくまで十分に感じる

ということがとても大切になります。

住まいづくりを考える時に、計算・グラフなどを参考にすることも時には必要ですが、日々の生活は感覚的であるために、感覚を一番大切にしたいと思います。

どんな住まいなのか、体で感じたい…という方は、LINE@・お問い合わせよりメッセージをください。全国、様々なところで私たちが作る住まいを体感することができます。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

物理や数学を追求すると、計算の素晴らしいところが感じられるのと同時に、解決できない問題もたくさんあるなぁとしみじみ感じます。

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