2020年のコロナウィルスの感染拡大に伴い、観光・飲食産業は大きな打撃を受けていると言われています。
また、学校も新学期のスタートを5月の連休明けに変更したという地域もありますから、子どもへの影響もとても大きな事態となってしまいました。
また、建築業界もコロナウィルスの煽りを受け、様々な問題が生じています。
その内の一つとして次の点も問題として挙げられます。
新居の完成・リフォームの完成を心待ちにしている方からすれば、住設機器の納期が遅れてしまうことはとても辛いことです。
なぜ、お風呂やトイレなどの製品の納期が遅れてしまうの?
コロナウィルスと関係ないじゃない。
お風呂やトイレってコロナウィルスとも深い関係があるんだ。
この機会にその理由を詳しく紹介します。
日本のメーカーの住設機器の部品も中国が作っている
住設機器(バス・トイレ・キッチン・洗面化粧台など)メーカーは国内に様々あります。
あなたも、LIXIL・TOTOなどの会社の名前は聞いたことがあると思いますが、TOTOのホームページに次の様なことが書かれています。
新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大・長期化しており、部品供給会社からの部品供給に遅延が生じております。このため、弊社商品の一部の生産に遅れが生じております。ご関係の皆様には多大なご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。
(TOTO ホームページより)
どういう事なのか、もう少しくわしく解説します。
便器などの本体は日本で生産されているが…
例えば、便器に使用される陶器部分は日本で生産されているので、2020年4月5日現在では、生産に大きな影響は出ていません。
ところが、トイレには、ウオシュレットなどの電子部品が取り付けられます。
この電子部品の製造は、中国をはじめとする様々な国で生産されています。
残念ながら海外では、工場が閉鎖される地域もあり、部品がメーカーに納品されないために、お客様の手元に納品される時期が遅れてしまうという事が起きているのです。
トイレ以外にもキッチンやバスにも影響が出ている
当然、電子部品はトイレに限らず、キッチンやバスにもたくさん使用されています。
キッチン | IH・ガスコンロのタイマー等の部分・食洗機・換気扇 |
バス | 給湯に関するシステム・浴室乾燥機・換気扇 |
こうして見ると、日常何気なく使っているものにも、様々な国の力が添えられていることがよく分かります。
なぜ、海外で電子部品を作ることが多いのか?
なぜ、海外で電子部品を作ることが多いのか?
そのメリットの一つに「人件費が安い」という点がありました。
とても大雑把な計算になりますが、2000年頃の中国の人件費はおよそ日本の30分の1程度だったと言われています。
日本での一人あたりの人件費を安く見積もって月に20万円だとしても、当時の中国の場合、7000円程度で収まったということになります。
これは、製品単価を抑えるにはとても有効な手段となりました。
2000年以降、中国は大きく経済成長をし、最低賃金も年々上昇してきていますから、2020年現在、当時ほどの大きなメリットは感じられなくなってきています。
では、安ければいいのでしょうか?
こうなると、さらに人件費の安い地域へ進出しなければ、安価な商品は作りにくくなってくるということも十分に考えられます。
もしくは、厳しい労働に関わらず安くで働いてもらわないといけない…ということにも繋がりかねません。
消費者としては、安くでいい物が手に入れば嬉しく、販売側からすれば、安くでいい物が提供できれば最高なのですが、これからはそれも困難になってくるかもしれません。
ただ、ここで考えたいのは、「安くてものが良ければ本当にそれでいいのか?」ということ。
それだけでは、本当に幸せな暮らしを続けることは難しいのではないか?ということを空気がうまい家®︎で暮らすお客様が教えてくださっています。
空気がうまい家®︎のお客様と関わって感じること
空気がうまい家®︎は、施工事例をご覧になれば察しがつくと思いますが、一般的な住宅よりも高価です。
私も決して「安いですよ」とか「お買い得ですよ」なんて言うことはありません。
もちろん、ご予算に応じて、様々な調整は行いますが、一般的な建売住宅よりも安くなることは絶対にありません。
ところが、空気がうまい家®︎を選び生活をされている方々と話をしていると「安ければいいって訳じゃない」と感じることがあります。
こうしたことを言われるのです。
どんなに経済的に豊かであっても「安く」ものが手に入るに越したことはありません。
ところが、空気がうまい家®︎を選ばれる多くのお客様は、自分だけの損得に話が留まらず、もう一歩、広い視野で見られているなぁとつくづく感じます。
私たち(株)ハウス工房は、「空気がうまい家®︎」を施工する会社ですが、住まいを通してあなたやあなたのご家族が、社会との関わりを感じてくれたら最高だと思っています。
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