葱はとても丈夫な野菜で、いつでも食べる事ができます。
その為でしょうか、あらゆるお料理に添えられています。
なかなか主役にはなれないけれども、欠かす事ができない素晴らしい脇役。
そんな風に感じながら、葱を眺めています。
- お味噌汁
- 鍋料理
- うどん・そば
- 葱焼き・お好み焼き など…
「など」と言う便利な言葉でごまかしましたが、しっかりと思い出そうとすれば、まだまだ葱が使われている料理はありそうです。
春先は最も葱が美味しい季節とも言われる時期でもあります。
農家の方がたくさんの葱をくださったので、ここでは
を紹介したいと思います。
元気が出過ぎるからもともと葱は嫌われものだった?
「五辛(ごしん)」と言う言葉を聞いた事はあるでしょうか。
辛味や臭いのキツイ野菜のことで、仏教では、食べる事を禁止されていた野菜です。
- ニラ
- ネギ
- にんにく
- らっきょ
- のびる
こうして見ると、どの野菜も元気が出そうで、健康のためにも食べた方がいいと言われる野菜でもあります。
また、地方によっては「1日に1つ、らっきょを食べると医者いらず」とも言われるそうです。
そんな、素晴らしい力をもったこれらの野菜が、昔、なぜ仏教で食べることが禁止されていたのでしょうか?
一言で言うと、
つまり、「色欲や怒りの気持ちも強くなるものだから、食べるのは良くない」と考えられたそうです。
カラカラに干されたネギもこうして植えてやると、グングン成長していきます。
ニラは、概ね雑草です。良く探せば、色々なところに生えているくらい丈夫です。
ネギを使えば、鶏ムネ肉の唐揚げも柔らかジューシーに!
ネギは薬味として使っても大変美味しいのですが、お肉を柔らかくする力ももっています。
よく酢豚にパインナップルを入れる・入れないで議論されますが、パインナップルと似た役割(タンパク質を分解する力)をネギも果たしてくれます。
鶏ムネ肉は、唐揚げをすると、パサパサになりがちですが、葱の力を借りて、柔らかジューシーにしてしまいましょう。
もちろん、鶏肉以外の他のお肉にも適応できますが、歯ごたえを楽しみたいお肉もありますから、私の場合は、鶏ムネ肉の唐揚げの時に、この方法を用いています。
何一つ、特別なものを準備する必要はありませんから、機会があれば是非、試してみてください。
STEP1 唐揚げを作る前の下準備の下準備
鶏ムネ肉を適当な大きさに切って、ネギと一緒に袋に入れ、次のものを入れて30分ほど寝かせます。
- 水…100ml
- 塩…5g
- 砂糖…5g
- 葱…適当
STEP2 下準備
ここからは、一般的な唐揚げの準備と同じです。
STEP1のムネ肉を袋から取り出して、ザルに入れて、水分を切ります。
再び袋に戻して、次の材料を適当に入れていきます。
- 醤油
- 酒
- すりおろした生姜
- 葱
15分くらい寝かせておきます。
STEP3 ネギの力で柔らかくなった鶏肉を揚げる
あとは、衣つけて揚げて行くだけです。
鶏ムネ肉のパサパサ感はなく、柔らかジューシーに仕上がりました。
また、最近では、舞茸にもタンパク質を分解する成分がたっぷりと含まれていると言われています。
舞茸の季節は秋。
秋には、近所の方々とキノコを探しに山に行きますから、その時に天然舞茸を採る事ができれば、舞茸の力もお借りして、美味しいお肉をいただこうと思います。
まとめに変えて…自然のままだと植物は生き続ける!
葱が最も美味しいと言われる春だからこそ、葱についてまとめてみました。
一度、畑から抜かれた葱も、また土に植えるとスクスクと成長します。
また、今回紹介した様に、葱を切り刻んでも、お肉のタンパク質を分解してくれます。
加熱をしない限り、もって生まれた性質は機能し続けるようです。
大根だって、擦り下ろされても生命を守ろうとしています。
こうして、植物を見ると、なんだかとても逞しいなぁ…と思います。